営業先から戻ってくると大きな封筒が机の上に置いてあった。差出人は見知らぬ女の名前。即座に爆弾が脳裏に浮かぶ。ワンナイト・ラブの復讐だろうか未練だろうか。酔っ払うと名刺を配ってしまう癖は治さないといけない。触感から書籍だと推察して封を空けて中身を取り出した。中のブツを見て驚愕した。 もしやと思い宛名を確認すると苗字のあとに優という名前。優。優。優。あ。優ちゃん。差出人は失踪したキャバ嬢の優ちゃん(参照http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/20100211#1265883798)だった。心が磨り減ってお店をやめていった心優しき優ちゃん。ヤンデレだ。僕はフルネームの女性に慣れていない。やれやれだ。丸文字で書かれた手紙が入っていた。【入門書だよ。今度話を聞いてね?】。黙殺を決め込んだ無宗教な僕はブツを、入っていた封筒に片付けようとしたが、あわててしまい、封が破れ、ブツは