ARMは2日、ザイリンクス社のFPGA向け無償Cortex-Mプロセッサ(ARMが提供しているCPUの一つ)の提供により、チップ設計の可能性を拡大すると発表した。 【こちらも】ARM、次世代プロセッサーでインテルを抜くか パソコンやスマホなどの主要な半導体CPU、そのCPUの用途はIoT(モノのインターネット)にも広がる。このCPU業界は、市場毎に覇者が存在する独特な世界だ。例えば、パソコン市場ではインテル、スマホなど組込み市場ではARMなどである。それは、CPUの持つ高速性能や低消費電力などの技術的優位性に加えて、CPUを駆動するソフトウェアの生産性の高さやソフトウェアの再利用性が重要であるためである。 極端な言い方をすれば、市場を制覇したCPUメーカが提供するリファレンスデザインを忠実に再現すれば、パソコンやスマホの基本的なハードウェア部分は完成する。それにOS(CPUを制御するオペレ