出版取次大手のトーハン(近藤敏貴社長)は1日、電子書籍の取り次ぎサービスを年内にも開始すると発表した。 出版社から書籍の電子データを預かり、電子書籍端末や携帯電話、パソコンなど、それぞれの形式に加工したうえで、アマゾンやアップルのような電子書籍配信会社に送付する。配信会社からの集金や著作権の管理なども代行。紙の本と電子書籍の共存を目指し、書店のデジタル化も積極的に支援するという。 「電子書籍が普及すれば、取次会社などは不要になる」という業界関係者もいるが、トーハンの担当者は「配信会社は100近くあり、著者や出版社が個別に取引するのは難しい。中小も含め、どの出版社でも電子書籍に対応できるようにサービスを提供したい」と話している。【佐々本浩材】
クモの糸が紡ぐ、繊維の新時代(1) 2010年7月 1日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー 1/4 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 頼りなげに見えるクモの糸だが、その強度、しなやかさにはどんな合成繊維も及ばない。このクモの糸を合成して量産化しようとさまざまな研究機関や企業がチャレンジしてきたが、いまだ成功したところはない。だが、慶應義塾大学発のベンチャー、スパイバー社は独自の生産手法を開発し、量産化への道筋を付けつつある。新手法を開発した同社社長、関山和秀氏に、クモの糸の可能性をお聞きした。 スパイバー社が開発した、人工「クモの糸」。 鉄以上に強靱なクモの糸は量産化が困難だった ──クモの糸を人工合成しようとしているそうですね。どうして、クモの糸を作ろうと思われたのでしょう? 大学4年生の頃、(慶
マウス(ハツカネズミ)のオスは、涙腺から性フェロモンを出すことを、東京大学の東原和成教授(応用生命化学)らが突き止めた。フェロモンは昆虫がおしりから出すことが知られているが、哺乳(ほにゅう)類では珍しく、涙腺からフェロモンを出す生物は初めてという。1日付英科学誌ネイチャーに発表した。 グループは、マウスの涙腺から出る特定のたんぱく質がオスにしかないことに注目。これをメスにかがせると、性行動を調節すると言われる脳の視床下部の活動が活発になった。オスにかがせても、視床下部に変化はなかった。 フェロモンをかがせたメスは、オスを受け入れる態勢を取る頻度が3〜5倍になり、交尾の成功率も約3倍高かった。一方、フェロモンを出すオスは、野生マウスに多く、ケージで飼われている実験用マウスは少ないことがわかった。このたんぱく質をつくる遺伝子は人間にはなかった。 東原教授は「メスと出合う機会が少ない野生マ
スパム防止技術CAPTCHAを動画を使って強化した「NuCaptcha」を、カナダのソフト企業Leap Marketing Technologiesが発表した。 CAPTCHAは、Webフォームの入力時などに画面にゆがんだ文字や数字を表示し、それを入力させることで入力者が人間かコンピュータかを判別する技術。スパムボット防止に利用されている。NuCaptchaはゆがんだ文字をアニメーションで表示することで、コンピュータによる文字の判読をさらに難しくするという。 LeapはNuCaptchaをWebサイトに組み込むためのプラットフォーム「NuCaptcha Basic」を提供する。月間2万5000CAPTCHAまで無料で利用できる。 CAPTCHAは過去2年で利用がほぼ倍増するなど広く使われるようになっているが、OCR(光学文字認識)などを使ってCAPTCHAを破るプログラムも登場してきている
「楽天は日本企業であることをやめ、世界企業になる」――楽天の三木谷浩史社長は6月30日に開いた世界戦略に関する会見でこう宣言した。世界展開に向け、今春から社内公用語を英語化。会見のプレゼンテーションもすべて英語で行われた。 同社は2008年から、EC事業の海外展開をスタート。台湾進出を皮切りに、中国Baiduとの合弁で中国にも進出。米国のECサイト大手Buy.com、フランス最大のECサイトPriceMinisterを買収して傘下に入れるなど、すでに6カ国に進出している。 進出済みの地域を拠点に周辺国にも広げ、27カ国に進出する計画。2009年度の楽天グループ流通総額は1兆8000億円だが、将来はこれを20兆円に拡大し、海外取扱高扱比率を7割に高める。「国内ナンバーワンではなく、世界ナンバーワンになる」と三木谷社長は意気込む。 ECサイトの運営手法は、ショッピングモール(BtoBtoC)型
粘着式のワナにかかったグリーンアノール=財団法人自然環境研究センター提供希少種のチョウ「オガサワラシジミ」=写真家・尾園暁さん撮影小笠原諸島の父島(奥)=朝日新聞社機から 独自の生態系の豊かさから「東洋のガラパゴス」といわれる小笠原諸島で、外来トカゲの駆除に粘着式のワナを使った「ペタペタ作戦」が効果を上げている。1万匹以上を捕獲し、駆除した区域では、密度を4分の1以下にすることに成功した。来夏に世界自然遺産への登録をめざす小笠原にとって、外来種対策の成否は大きな焦点。4日から、国際自然保護連合(IUCN)の現地調査が始まる。 ◇ 「粘着式のワナを使ったトカゲの大量駆除は、世界でもほとんど例がない試みだ」 環境省の委託で駆除作業を進める財団法人自然環境研究センター(東京都)の戸田光彦・生物多様性企画室長は、そう話す。 小笠原諸島で駆除が進められているのは、全長が15センチ前後
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