パナソニックは7月29日、グループ会社であるパナソニック電工と三洋電機を完全子会社化すると発表した。2011年4月をめどに実施する。 現在、パナソニック電工と三洋電機はパナソニックの連結子会社。今回の完全子会社化に伴ない、2社の株主に対して公開買付と株式交換の2つの選択肢を用意し、発行済株式のすべてを取得する。1株あたりパナソニック電工は1110円、三洋電機は138円になる。 完全子会社化に踏み切った理由について、パナソニック代表取締役社長の大坪文雄氏は「今までも企業コラボという形で事業に取り組んできたが、独立性を意識しながらコラボを図るのでは、今の時代の経営スピードに致命的な遅れが出ると実感した。完全子会社化することで、新たな事業展開に一丸となって取り組めると考えている」とスピード感を強調した。 注目される「SANYO」ブランドについては、パナソニックへ一本化すると明言したが「SANYO