全国クリーニング生活衛生同業組合連合会は今年 1月にクリーニング綜合研究所が鑑定した事故衣料 38件の分析結果を発表した。 いわゆる「クリーニング事故」、つまり、クリーニング屋さんに出した衣料品で、何らかの問題が発生したケースについて分析し、その結果をまとめたものである。 その中でちょっと注目したいのが「経時劣化」による事故が 3件あったということだ。時が経つにつれて品物が劣化したことによるクリーニング事故ということである。この 3件はいずれも、ポリウレタン・コーティングを施された品物の事故だ。 ポリウレタン・コーティングといっても、素人にはピンとこないだろうが、要するに、合成皮革のことである。布の表面に、一見レザーにみえるようにポリウレタン・コーティングしたものだ。人造レザーなんていわれることもある。 このポリウレタン・コーティングは、3~4年経つと「経時劣化」(「経年劣化」といわれるこ