乾燥大麻1袋を所持したとして摘発した県内の20代の男性を、県警が大麻取締法違反の現行犯で誤認逮捕していたことが12日、分かった。県警が会見を開いて明らかにした。押収した植物片を大麻と誤って判定したことが原因で、男性は約5時間後に釈放された。 県警薬物銃器対策課によると、12日午前3時25分ごろ、市川市内のコンビニエンスストア駐車場に車を止めて中で寝ていた男性を県警自動車警ら隊員が発見。職務質問をした際、車内からポリ袋に入った乾燥植物片1袋が見つかった。 市川署員による試薬検査で大麻に似た薬物反応が出たうえ、車内から複数の吸引パイプのようなものも見つかったため、男性を現行犯逮捕した。男性は「大麻ではなく、お香だ」と話していた。 植物片の形状を見た別の署員が大麻ではない可能性があると指摘、男性を釈放した。県警科学捜査研究所による鑑定でも最初の検査の誤りが判明した。署幹部が男性に謝罪したという。