千葉県袖ケ浦市で発生した承諾殺人事件で、千葉地裁は猶予付きの有罪判決という寛大な判断を下した=千葉市中央区(林修太郎撮影) 「男やもめにうじがわく」とは、連れ添った妻を亡くした男の身の回りが荒廃することを例えていうが、最愛の妻を亡くしたことで身も心も追い詰められた男による悲劇に、裁判所は寛大な結論をくだした。千葉県袖ケ浦市で昨年12月、娘2人を道連れに死のうとし、死にきれなかった男による承諾殺人事件。男が、先立った妻に対して抱いていた悔悟の念が事件の背景にあったとされる。男は妻だけでなく娘2人への悔悟の念を背負い、生きていくことになった。 「刑事責任は軽視できないが、執行猶予が許容される」。今月12日、千葉地裁が男に対して言い渡した判決は、懲役3年執行猶予5年の有罪判決だった。男の重度の鬱病を認定し、心神耗弱で正常な価値判断ができなかったと判断した。裁判長が読み上げる判決理由に、被告の男は
![【法廷から】妻の戒名を背中に彫り…「今年で終わりにしよう」 なぜ父は将来ある20代の娘2人を死に追いやったのか(1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f305e01155e5b19615d0984a63f3170218a27775/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FILZ1Sv_FLYS3yYKm5j047bGJ1-M%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FQOXYUYFCTJN4BMMYR7RNEJSQMA.jpg)