タグ

ブックマーク / ttchopper.blog.ocn.ne.jp (16)

  • たばこの注意の仕方。「切れる」若者をはじめて見た(喫煙がらみです)。

    きょうのこと。 京王線の某駅にて、二十代とおぼしき若者を「キレさせて」しまった。 いろいろ考えること、反省することがあったので、書きます。 まず、最初に書いておくと、ぼくはわりと「禁煙の場所での喫煙者」に、「注意を喚起」「やめてくださいとお願い」する人だ。 むかし、それを言ったら傘を突き立てられそうになった事件があったけれど、以来、話しかけのスキルも上達して、トラブルに発展することはまずない。 スタンスはあくまで「ここ禁煙ってご存じですよね」(注意の喚起)、「控えて頂けませんでしょうか」(お願い)の二点。 (追記、ここで「注意の喚起」にあまりに引っかかる人が多いみたいなので、コメント。このまま同じ言葉で言っているわけではないです。禁煙という情報を共有できていると思われる場合、「禁煙ってご存じですよね」って聞かずに済ますことは多いです。でも、実際に「知らない」人はいるのです。例えば首

    REV
    REV 2013/02/25
    桜の木を切る→鉄オタは自浄を! たばこの注意で切れられる→「禁煙原理主義キモイ」「嫌なら注意するな」 結論:鉄オタは筋肉を増強しモヒカン頭にしてバギーに乗って撮影にいくべき。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 日本臨床薬理学会「インフルエンザ罹患後の異常行動をめぐって」 (廣田班の報告は間違いだという学会のコンセンサス)

    昨日、新宿の京王プラザホテルで行われた年次学術集会の中での一分科会。あまりにも近所だったし、廣田班の解析のもとになるデータを集めた(そもそもの調査デザインを担当した)藤田利治氏が登壇するというので、満員電車に揺られて出かけて来た。ほんと久々の満員電車! ちなみに、藤田氏はデータを集め、さあ解析しようという矢先に、ある事情から研究を続行できなくなり、厚労省にデータ(調査票、コンピュータに入力前)をすべて引き渡した。で、その結果、廣田班の報告が出てきたという関係。 その事情というのは、こんなかんじ、なのであろう。 http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/170700/ プログラムは、以下の通り。 **************** S4 「インフルエンザ罹患後の異常行動をめぐって」 座長:別府宏圀(新横浜ソーワクリニック) 久保田潔(東京大学大学院医学系研究科薬

    REV
    REV 2011/10/09
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 菊池誠さんの「科学と神秘のあいだ」

    日発売予定。 カワバタは、筑摩のPR誌に書評・エッセイを頼まれたので事前に読みました。 まったく内容のかぶらない2種類のバージョンができてしまい、筑摩の編集者にわたしたのはそのうちのひとつ。 印刷されない方の書評というかエッセイというかをもって、書の紹介とさせていただきます。 ******** 著者は、ニセ科学批判の急先鋒として知られる。 水に「ありがとう」と伝えればきれいな結晶になるとか、マイナスイオンが体にいいとか、血液型で性格が分かるとか、代替医療ホメオパシーはとても効果があるとか、どこかで科学的に聞こえそうな雰囲気を醸しつつ、実際には科学的証拠がなかったり、都合のいいところだけつまみいしているだけの話を、実害を伴う場合には厳しく追及してきた。そこで、「ニセ科学の問題に興味があれば菊池さんのを読め」と言いたいところなのだが、これまでこのテーマを主題にした単著がなかった。

    REV
    REV 2010/03/24
    っていうか、その、「余命半年」って、余命中枢に余命券があと半年分しか残っていないと顕微鏡で眺められるわけじゃないんだからさ。一日一枚余命券が必要なの。
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 民主主義と科学

    偶然目について手に取った。 理学部地学科に学び、新聞の科学記者、科学雑誌編集者を経て、定年前に退職東大の科学史の院に入った著者の博士論文なのだけれど、これがまたぼくにとってはツボにはまった内容だった。 太平洋戦争が終わると、日では占領軍の「上からの民主化」と呼応するように、民主的な社会の実現を求めるさまざまな運動が起きた。地質学会にも「地学の団体研究」と「学会の民主化」を掲げて地学団体研究会(地団研)が誕生した。 冒頭でいきなり示されるこのフレーズが、「なにか」を予感される。 地団研と呼ばれる、そもそもは、地質学の民主化をめざした団体が、「学会+運動体」の性質をともに帯び、プレートテクトニクス理論が国際的には常識となった後も、10年近く受容を拒み続けた経緯がつぶさいに追跡される。 背景には、認識論的な違い(イデオロギー)があったり、「有力会員の言うとこには反対できない雰囲気・体質」

    REV
    REV 2008/12/04
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 実在論についてのメモ

    じつざい‐ろん【実在論】 (realism) *認識主観から独立な客観的実在を認め、何らかの仕方および程度においてそれは認識され得るとする哲学上の立場。極端な観念論以外のすべての哲学的立場がこれに入る。*観念論。 →素朴実在論。 これ広辞苑による説明なのだけれど、意外にしっくりくる。 社会構成主義って、ぼくの理解ではここでいう「極端な観念論」方面に振れている。特に「理論は人間の創造物」などと述べる時。また、その考えを物理学など、コアなサイエンスにまで適用しようとする時。 かの過激なファイヤアーベントは具体的にはなんていっていたか。読み直してみようかと考え中。 最近、ちまたには、社会構成主義的な言説を述べる人が多い。 つい最近ネットにをぐぐっていても多く見つけたし、リアルライフでも立て続けに出会った。ちなみに、リアルで会った人たちは、「99.9パーセントは仮説」の読者だったり。 当

    REV
    REV 2008/01/28
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 良い疫学と悪い疫学

    今書店に並んでいる、文芸春秋2007年10月号 「変な国・日の禁煙原理主義」 というタイトルの対談で、養老孟司氏・山崎正和氏が、いろいろ述べているらしい。禁煙学会が公開質問状(http://www.nosmoke55.jp/action/0709bungeisyunju.pdf)を出している。 対談の内容はだいたい想像つくのだけれど、公開質問状をみていて、ふと意を得たりと思ったところ。 3. 疫学に信用はおけないとおっしゃっておられますが、対談中に2件の疫学データ をもとに、ご自分の主張を補強されておられる箇所があります。疫学には良い疫学 とダメな疫学の二種類があるのでしょうか。そうなら、それはどこで見分けるのでしょ うか。お教えください。 これは、まさにその通り。 疫学批判をする人が、タバコの害について印象を弱めるような疫学研究については大喜びでとりあげる。

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 自分よりも「ものを知らない」、あるいは「共通言語で喋ってくれない」販売員をどうするかという切実な問題。

    レンタカーを借りて家族旅行するので、iPodからFMで車載チューナーに電波を飛ばす流行りの(?)デバイスを購入。 たくさん出ていて、どれがいいのか物色するにあたり、ヨドバシの販売員にいろいろ聞くのだけれどみんなよく分かっていない。 トランスミッタの周波数が自由に設定できるものと、あらかじめ数種類にプリセットされているものとがあって、どちらがいいかという話をしていて、「普通のラジオでも入りやすいところと入りにくいところがありますよね。だから、周波数は自由に変えられた方がいい」という。それって、たしかにそういう現象はあるのだろうけれど、むしろ、既存の放送との干渉が問題になるのであって、「入りやすい、入りにくい」の問題じゃないのでは? この販売員は自分では使っていないというので、じゃあ、詳しい人を、とお願いすると、「体験者」が紹介される。 「やっぱりトンネルの中みたいに、ほかの放送も入らない

    REV
    REV 2006/08/28
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「99.9パーセントは仮説」について

    新書レビューです。 「99.9パーセントは仮説」(竹内薫)と「全地球凍結」(川上伸一)は、まったく違ったテイストの科学なのだけれど、続けて読んで妙に味わいがあった。 まず「99.9パーセントは仮説」。これは実は看板に偽りのある。内容に忠実に沿えば「100パーセント仮説」とか、「たしかなものは何もない」といったタイトルになるべき。 実際に「科学はぜんぶ『仮説にすぎない』」(33ページ)をはじめ、類似の表現がたくさんされていて、つまり、一般には「正しいことを述べている」と思われがちな、科学を相対化する言説に満ちている。 科学的理論が、仮説であるということ自体、むしろ当たり前であって、それを必ず「仮説である」と認識するところが科学のキモだと、ぼくは感じているのだが(たとえば、宗教はみずからの主張を仮説とは言わない)、どうも世の中には「科学は正しい」という信仰があるらしく、それに対して「

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 科学哲学って……評判悪い!

    ゲーム脳講演の総括・意見交換のために、区役所に行ってきたのだが、ちょとそれは置いておいて電車の中で読んでいた「科学における社会リテラシー3」(総合研究大学院大学)のこと。このブログにもちょくちょく書き込んでくださる津田敏秀氏の「疫学入門——疫学的方法論と因果推論」を読んでいて、ふと感じたこと。 津田氏は、この論考(講義を採録したもの)の中で、科学哲学の重要性を説く。それは、ヒュームが提起した、因果推論の不可能性をいかに克服するかという点で、科学哲学が唯一、真剣かつプラクティカルに「救う」方法を考えてきた、という部分での「科学哲学」についての重要性だ。 現場の研究者にしてみれば、彼らの(研究者の)探求の方法は「成功」しているのだから、それでいいのかもしれない。しかし、なぜ、それで成功するのか知りたくなる者がいても当然ではあるし(科学史・科学哲学のはじまり、ということです)、疫学のように、

    REV
    REV 2006/03/28
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「わたしも検索をしていただきたい」と主催者は言った(世田谷区のゲーム脳講演リポート3)、追記あり

    3月6日の森昭雄氏の講演は、主催者の世田谷区健康づくり課、小池課長が「前置き」と、「結語」を述べ、森氏の講演や質疑応答はその間に挟まれる形式で行われた。そのあたりに区の姿勢がはっきりと見られるわけで、それについてのリポート、および、ぼく自身の感想。 できれば、一気にここまで書ければよかったのだけれど、通常業務の中で時間をひねり出しているのでご容赦を。 まずは前置きで、この講演の位置づけを述べた。 ふだんの保健指導業務(?)の中で、子供の発達とゲームの関係について悩みを聞く機会が多い。自分自身も家にゲーム機が7台あり、息子たちもゲームをしながら育ったから、その問題意識は理解できる。ならば、それについてのひとつの考えを紹介し、「一緒に考えていこう」という主旨。「あたりさわりのない前置き」であったと思う。 こういった態度って、「ニーズがあり、それに応える」ことは行政の仕事だから、そういう意

    REV
    REV 2006/03/09
    「意図による行為の正当化」
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 森昭雄氏の世田谷区講演リポート

    2006年3月6日午前10時より。世田谷区の区民ホールにて。 45分の予定を大幅オーバー、なんと1時間20分近く語り続ける大講演だった。結果、質問の時間は大幅圧縮。懸念された結果に終わりました。残念。 内容は…… ぼくは森氏の講演はこれが初めてであり(最後でもあると祈りたい)、森氏の語りは未体験ゾーンなのだが……「予想していたよりは」穏やかな話、ではあった。とはいえ、聞いていて頭が痛くなるところはたくさん。ノートに書き付けたメモをだいたい時系列に書き起こす。 まず、動物の脳の研究を19年間してきたと自己紹介。今の学部に移って動物実験ができないことになったので、自分で開発した脳波計で脳波を取りはじめた。最初は認知症のお年寄り。しばらくして、学生たちを被験者にして「ゲーム脳」を発見する。 ほどほどでやめようと思っていたが、笑わない子・切れる子どもが多いことに気付き、やめるにやめられな

    REV
    REV 2006/03/07
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 斎藤環氏が朝日新聞に書いていたこと

    昨日(2月25日土曜日)の朝日新聞「わたしの視点・ウイークエンド」は、「子どもの安全と社会」というテーマで、斎藤環氏の「意見」が掲載されている。長浜の幼稚園児刺殺事件とからめて「子どもの安全」を問いなおす、というような企画。斎藤氏の「意見」は、とてもバランスのよい、また、ポジティヴな提言を持ったものだと思う。注目。 論旨はというと…… 斎藤氏は長浜事件は、二つの点で示唆的だとする。 ひとつは、子どもの治安対策の鍵とされる「治安のための地域共同体の再構築」そのものが新たな犯意の温床になる構造。これは非常に重たい問題である。「他者や異物を排除することが、内なる他者を呼び覚ましてしまうよく知られた逆説」。斎藤氏は、兆候的な事件、という。 もうひとつは、昨年11月の広島での事件と同様「外国人」による犯行だったということ。これについて斎藤氏は、メディアの「「外国人の犯罪」する無関心さは尋常ではない

    REV
    REV 2006/02/27
    社会の安全性は向上しているが、安心感は減少している。もちろん報道のため。だからといって、安心を担保するだけの安全対策にはお金が足りません。→犯人探し→以下略
  • リヴァイアさん、日々のわざ: なぜ症例対照研究をしないのか(ゲーム脳をめぐる謎、および提言)

    事態が「様子見」の今のうちに、大事なことをひとつ。 ゲームで「ゲーム脳」(前頭前野がダメージ受ける)になるかならないかにかかわらず、「ゲームをたくさんする」→「キレる」「凶悪犯罪をおかす」といった疑念は今の世の中には満ち満ちている。たとえば「脳内汚染」は、森氏が言うような物理的なダメージを脳に想定しているわけではないが「ソフト」が書き換わることによって、凶悪犯罪が増えているのではないか、としている。 その可能性はないわけじゃない。 確認するための方法は、唯一、「疫学」だ。 最初に断っておくべきは、ゲームによってかりに凶悪犯罪をおかしがちな「少年」が増えるのだとしても、それは、戦後20年、30年間くらいゲームのなかった世の中ほどではない、ということ。昔の方が、「少年の凶悪犯罪」は多いのだ。(http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Satujin.htm) 現時点の少

    REV
    REV 2006/02/23
  • リヴァイアさん、日々のわざ: 脳科学の専門家(@世田谷区)の方、「ゲーム脳」について検討しませんか

    昨日から、カウンターがぐるぐるまわる。 一日で5000を超えるのって、北京でのアジアカップ以来だな。 「ゲーム脳」の森氏の講演会が自治体の主催で行われることについて、多くの人が関心を持っているらしい。 そこで不思議に思うのだけれど、なぜ脳科学の専門家は、表だって反論をしてこなかったのだろうか。 斎藤環氏や、馬場章氏など、「関連領域」の専門家からの批判がすでにあるから、それでよし、ということなのだろうか。 理由は、やっぱり……「面倒くさい」のだろうな、と思う。 まず、専門の研究者が批判をするなら、科学論文を読んで、ということになるわけだけれど、そもそも森氏の論文は、目につかないところにひっそりと掲載されている(自ら主催する学会の会報)。だから批判しようにも、わざわざ取り寄せてまで、というのは相当なことだ。 おまけに「ゲーム脳理論」の批判をしても、「業績」にはならない。そんなことを

    REV
    REV 2006/02/04
  • リヴァイアさん、日々のわざ: エンストローム研究への反論の要約1

    「禁煙ファシズムと戦う」関連のエントリです。 受動喫煙の害はない証拠として引用されているエンストローム論文(2003年、BMJ;ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)は、掲載の翌号に多くの批判が寄せられていて、その後も何度も研究の欠陥を問う議論が為されています。 小谷野氏は、「禁煙ファシズムと戦う」の中で、批判の多い平山研究と、このエンストローム研究しか、世の中には存在しないかのような論調で、「受動喫煙に害はない」という結論にミスリード(とぼくは確信しております)するわけですが、この論文には学問的なレベルでこういう批判があるのだということを、日語で書いておくのは意味があるだろうなと思い、ざっと要旨をまとめていきます。 「禁煙ファシズム」の読者で、これまで受動喫煙には二つしか研究がなくて、決定版がエンストロームだと思っている人、現にいるみたいなんですよねぇ。 さて、出所はここ。

  • リヴァイアさん、日々のわざ: 「禁煙ファシズムと戦う」についてのコメント1、疫学の誤解について

    読んだ。 三氏とも疫学について、理解し損ねていると思う。 それにつきる。 疫学についての誤解、ミスリーディングと思われる部分を、小谷野氏と斎藤氏のパートについてコメント。 まずは小谷野氏のパート。 小谷野氏は、肺がん(ひょっとするとがん一般?)の原因を「遺伝要因だ」と決めつけたいらしいのだけれど、その時に「原因」というものが一般に多要因だという、疫学の基礎的な(いや、科学哲学の基礎的な)議論を意識していない。また、遺伝要因と環境要因が片方だけで発現する病気というのは現実的にはない。肺がんにかかりやすい家系というのが、そうでない家系に比べて明確に肺がんになりやすい証拠が次々と挙がってきたとしても、喫煙が肺がんのリスクを高めることにはかわりない。「肺がん家系でない」人も、「肺がん家系である」人も喫煙すれば、リスクは上がる。じゃないと、数々の研究で、一貫して能動喫煙によって肺がんのリス

  • 1