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ブックマーク / ameblo.jp/kyupin (13)

  • 『精神科医の年齢によるベンゾジアゼピン処方の温度差』

    ベンゾジアゼピンは抗不安薬や睡眠薬として処方されてきた歴史がある。年配の精神科医はベンゾジアゼピンの処方経験の多さと副作用で困った経験が稀なためか、ベンゾジアゼピン処方に対し若い精神科医より抵抗がない。 ここで言う若い精神科医とは40歳代以下くらいであろうか? 近年は不安障害に対し、安易にベンゾジアゼピンは処方しない方針で治療が行われることが多い。ベンゾジアゼピンではなく、SSRIが主流になっているからである。 このブログでは、不安障害に対してベンゾジアゼピンを全面的に否定しないポジションで記載している。僕があまりベンゾジアゼピンを不安障害に使いたくないのは、次第に処方錠数が多くなりかねないという気持ち的な部分が大きい。処方はシンプルな方が良い。また全面的に否定しない別の理由として、日人はSSRIを副作用的に服薬できない人が少なからずいることも関係している。 また、SSRIは服用し続けて

    『精神科医の年齢によるベンゾジアゼピン処方の温度差』
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    REV 2023/11/15
    使わないほうがいいし、ないに越したことはないけど使ってるのを無理に無くすと面倒なことになるものって時々あるよね。goto文とか…
  • 『コンビニのアルバイトができる人はレベルが高い』

    精神疾患によりアルバイトも向き不向きがある。僕はコンビニのアルバイトができる人はポイントが高いと思う。これは、コンビニでアルバイトができる人は他のアルバイトも広くこなせそうと言う意味である。ここでは、ミスが多く店長に叱られてばかりの人はできるとは言わない。 ある日の診察中、コンビニは色々なことを覚えねばならず、同時にしないといけない業務も多いので大変と言う話が出た。 現代のコンビニはキャッシュカードや交通系パスモなど様々な支払い方法があるし(チャージも含め)、税金の支払いや住民票も取れるようになり、レジ打ちだけできるのでは到底務まらない。 ADHDの患者さんで、コンビニよりもう少し易しそうにみえる居酒屋のアルバイトで、大学生なのにミスがあまりにも多く、店長から高校生やフリーターより遥かに仕事ができないと言われショックを受け、精神科に初診した人がいる。 これは障害に由来するミスの多さと仕事

    『コンビニのアルバイトができる人はレベルが高い』
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    REV 2022/10/08
    「作業中に割り込みで呼ばれる」だけで地獄み
  • 『ダヤンのお友達のネコ』

    先日アップしたダヤン似のネコにはお友達がいる。それが上のネコだが、ダヤンの方が太っていて、白い毛の部分が汚れている。このネコは白が綺麗だと思う。 ダヤン似ネコは図々しほど人を気にしないが、このネコは少しシャイで少し人を避けるように見える。 上から見ると区別がつきにくいくらいキジネコ部分は似ている。 これはダヤン。ネコは良く見ると、けっこう顔が違う。 これは何でしょう? 上の2匹がネコ鍋のように寝ていた跡。草むらに跡が残っている。撮影しようとしたら2匹ともすぐに立ち上がったのでした。

    『ダヤンのお友達のネコ』
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    REV 2021/06/26
  • 『強制退院ないし外来受診拒否の人の処遇について』

    入院中、院内で不祥事を起こし強制退院になった人は、内容にもよるが、退院後も外来受診はできない。うちの病院では特に明文化はされていないが、そういうルールである。これはどの病院でも同じようなものだと思う。 強制退院処分になっても、外来受診だけは可能と言う中途半端な処遇になる人がたまにいるが、その理由は不祥事の内容による。実はこれは困ったことであり、処遇に一貫性がないので、なるべくクリアカットに決めている。 なぜ困るかと言うと、再び悪化して入院が必要な際、他病院に紹介しにくいからである。そのくらいなら強制退院にした時点で、他の病院に転院してもらった方が良い。 過去に入院ではなく、外来通院中に診療拒否処分にした人が数名いるが、これはよっぽどのことであり、そうせずに対処できないほどの不祥事のケースである。 僕はよほどの犯罪者でさえ、治療可能性がある場合は、なるだけ受け入れる方針であり、そのような人た

    『強制退院ないし外来受診拒否の人の処遇について』
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    REV 2017/02/27
    “真の犯罪者は、とっさに機転をきかし、自分が罪にならず、処分保留になる言い方を心得ている。そういう人は、たとえ精神障害者であっても、有罪になるべきである。(責任能力あり)。”
  • 『アスペルガー症候群の人の独特な言葉遣い』

    前回の「広汎性発達障害は真剣に治療しようとすると滅茶苦茶な処方になりやすいという話」は今日のエントリと多少関係があり、前置きとしてアップしている。 アスペルガー症候群の人の一部に「状況に不似合いな丁寧な言葉遣い」が見られることがある。これは古典的には、ハンス・アスペルガーによる「フリッツ・V」の症例で紹介されている。 対照的に話すのは非常に早く覚え、言葉を初めて口にしたのは10ヶ月で、歩けるよりかなり以前でした。文を用いた自己表現をすぐに覚え、たちまち「まるで大人のように」話しました。(フリッツ・Vの症例から) 一般に、アスペルガー症候群では、話すときも書くときも堅苦しい学術的な言葉遣いをする傾向や、一調子でを丁寧に読んでいるような機械的な会話などが見られたりする。pédantisme(ペダンチスム)と呼ばれるものである。 ペダンチスム 学問や知識をひけらかすこと。衒学な態度。ペダント

    『アスペルガー症候群の人の独特な言葉遣い』
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    REV 2013/05/15
    「一般に、アスペルガー症候群では、話すときも書くときも堅苦しい学術的な言葉遣いをする傾向や、一本調子で本を丁寧に読んでいるような機械的な会話などが見られたりする。pédantisme..と呼ばれるものである」ギク
  • kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

    kyupinのブログへようこそ。 このブログは精神科全般、旅行音楽、スポーツなどについての日記です。始めて既に10年以上経っているため、過去の記事には、現在のルールに沿わないものがあります(適応、処方制限など)。精神科に関する疑問は過去ログのどこかに記載していることが多いので検索してみてください。(○○ kyupin でググる) 現在、向精神薬に限らず多くの医薬品の供給制限があり、処方継続が危うい状況が続いている。ごく最近もセドリーナの納入ができなくなり、幸運にもジェネリックのトリヘキシフェニジルが納入できたので、当面、約2か月間は処方継続ができるようになった。 アキネトンやセドリーナは神経内科ではむしろ処方を見ないような抗パーキンソン薬であるが、精神科では抗精神病薬の副作用止めとして併用されてきた歴史がある。リエゾンで神経内科医の処方に触れることがあるが、パーキンソン病の人にこれらが処

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    REV 2013/05/15
    「随分前、2chのいろいろな板でkyupinのハンドルネームで書き込みをしていた。そのうち仕事も忙しくなってきたのでやめてしまった。現在、このハンドルネームで書き込むことはほとんどない。」
  • 『酒気帯び運転とみかん』

    昔の飲酒運転の検査機器は精度が悪く、例えば、みかんをたくさんべた後では、「飲酒している」と判定されることがあったらしい。今回は随分昔の話である。 ある年配の人が検問で飲酒運転(酒気帯び運転だったかもしれない)と判定され、罰金や行政処分を受けるようになった。 ところが、人は飲酒した憶えはないし、第一、飲酒できないのである。 これは、アルコールを分解する酵素が一般の人に比べ、欠如しているか極めて少ないため。日人では、このような体質の人が西欧人よりは多いと言う。 その男性は、家族に飲酒が無理なことを警察に訴えてもらったが、最初は相手にされなかった。 ところが、親友に弁護士の人がいたので、そのことで相談した。 彼は酒が全く飲めず、例えば奈良漬をべてもフラフラになり、顔が真っ赤になって動けなくなるほどであった。 そのような人が、飲酒して運転が正常にできるはずはない。また、それを証言してくれる

    『酒気帯び運転とみかん』
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    REV 2013/03/19
  • 『リスパダールとジェネリック、雑感』

    リスパダールは先発品と全く同じ品質のものを製造するのがやや難しいようである。これはリスパダールが脂溶性が低いことも関係しているような気がする。 過去ログ「リスパダールの脂溶性」から リスパダールであるが、たくさんの抗精神病薬の中でも脂溶性が低い方に入る。このため血液脳関門を超えて脳内に移行しにくい特性を持っている(リスパダールの代謝物も脂溶性が低く同じ特性を持つ)。従って脳内で有効な濃度を得るためには、末梢血液中ではかなりの血中濃度を維持せねばならなくなる。 ジェネリックを作る際に、ほんの僅かな不純物(コーティングの素材など)のために、脳内に移行するリスパダールの量が微妙に異なっているのかもしれない。(他の薬に比べ、たぶん脂溶性が低いために影響が大きい) ある病院では、あるジェネリックメーカーのリスペリドンを導入したが、効果があまりにも上がらないためにメーカーを変えたと言う話も聞いた。 元

    『リスパダールとジェネリック、雑感』
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    REV 2010/04/10
    「天体望遠鏡→外国の借りればいいんじゃね?」「放射光装置→外国の借りればいいんじゃね?」「軍事基地→外国に移転すればいいんじゃね?」←イマココ 「新薬開発→外国で作ったの買えばいいんじゃね?」←予定
  • 『統合失調症は減少しているのか?』

    最近、うちの病院で新患のしかも初発の統合失調症の人をほとんど診なくなった。新患はうつ状態が最も多い。よく考えると、いつか過去ログに出てくる「3人の女性患者」のうちの1名を診て以来、初発の新患は全く診ていないので、新規発生患者は非常に少なくなっていることが予想できる。 一般に、教科書的には統合失調症の発病率は0.8%くらいと言われている。たぶん、現在の真の発病率は0.4%くらいではないのかしらん?と思ったりする。若い統合失調症の患者さんを全く診ないかというとそうでもなく、例えば措置鑑定とか医療観察法の鑑定で診るので全然いないことはない。しかし、うちのようなタイプの病院にはあまり来ない。 単に操作的に診断すれば、幻聴などの陽性症状が一定の期間続けば、統合失調症と診断して良いため、マギレの人々が入り込んで、結局、従来と同じ0.8%となると言うのはあるかもしれない。これは時々過去ログでも触れている

    『統合失調症は減少しているのか?』
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    REV 2009/06/02
  • 『人をうつに陥れる達人』

    普通、こういう人を直接、精神科医が見ることは少ない。たいていは患者さんからの又聞きである。そういう人が上司にいたりすると部下は相当に困惑し悩む。一部の人は精神が耐えられる範囲を突破し、うつ状態や神経症状態になったりする。 そういう人たちがしばしば精神科にやって来るので、「人をうつ状態に陥れる達人」について又聞きの範囲で種々の特徴を掴むことはできる。 まあ徒然なるままに、その特徴を挙げていくと、まずある程度上の役職までなったような人なのでそれなりに能力は高いんだと思う。 しかし彼ら(彼女ら)は、人の気持ちを配慮する能力が欠如しているので、相手を傷つけることを言ってしまったりする。もちろん仕事上で、何がしか言わざるを得ない場面もあるだろう。しかし少なくとも、そんな風に言わなくても良かろうというのが多い。 重要な点は、彼らが相手を深く傷つけたことに気付かない点だと思う。 そういう人たちが、なぜ上

    『人をうつに陥れる達人』
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    REV 2009/03/21
    砕氷船理論というか、そういう人は氷を割って航路をつくるのに便利だったりする。いや、割られるほうにはたまったもんじゃないけど。
  • 『「お医者さまの奥さんのバカぶりについて」の補足2』

    先日のエントリの内容がわからない人たちもいるようなので、もう少し具体的に書きたい。あのエントリの意味がわからない人はまさに当事者の人たちかもしれない。当はブログが荒れる原因になるし、一部の人に嫌われるのでこれ以上書きたくないのだが、この機会にまとめて書かないと、もう書かないと思うから。 あのオバサンは、「はて?」と思うような奇妙なことをした。そのオバサンの子供たちは、科目ごとに別の家庭教師がついていたのである。 女の子は僕と同じ大学の学生が教えていたのだが、その女の子が唯一成績が良いため、その一般学部の学生の能力を買いかぶるに至った。オバサンによれば、「その学生はうちの医学部でも軽く通る」というのである。既に、僕は呆れ果てている状態で「はい、はい」といった感じである。僕はもうおなかいっぱいであった。その学生を休学させ、1年予備校に通わせ医学部を受けさせたのである。 結果はもちろん不合格で

    『「お医者さまの奥さんのバカぶりについて」の補足2』
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    REV 2008/06/29
  • 『お医者さまの奥さんのバカぶりについて』

    元々、このブログではこのようなエントリは避けていたが、たまには良いのではないかと思った。アメブロにも尖ったエントリは歓迎されないと書かれてあるし。こういうエントリは滅多に書かないので、たまにアップする時はよく味わって読んでほしい。 僕は親戚に医師や歯科医師が全然いないのであるが、なぜか友人にはそういう関係の人が多かった。過去ログでもそれが出てくる(参考)。そんなこともあり、僕は偶然、子供の頃から長く医師の家庭を観察できる立場にあった。 僕は医者であるが、かつては普通の家庭の子供だった。だからどうしても普通の家庭の視線にはなる。うちには子供がいないので、今でもそういう見方が変わらない。何でも好きなことがいえるのである。 大学入学後、家庭教師に行くことになったが、僕は医者の師弟と普通の家庭の師弟など幾人かを教えた。もちろん家庭の経済レベルは平均より高かった。家庭教師をつけられる家庭はそう多くは

    『お医者さまの奥さんのバカぶりについて』
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    REV 2008/06/29
  • リーマス(炭酸リチウム)|kyupinの日記 気が向けば更新

    kyupinさんのブログテーマ、「リーマス(炭酸リチウム)」の記事一覧ページです。

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    REV 2007/09/09
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