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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (18)

  • nix in desertis:2023年6月に行った美術館・博物館(ブルターニュ展2つ,マティス展)

    SOMPO美術館のブルターニュ展。偶然か作為かはわからないが(事情を知っている人がいればコメント欄でご教示いただけるとありがたい),2023年の6月に西美とSOMPO美術館でブルターニュ展がかぶった。ブルターニュはフランスの辺境で独自の文化を維持した地域であり,近代になって鉄道が通ると観光地として人気を博すことになった。そこには都会化し,過度に洗練化されたパリとは異なる,粗野で素朴で敬虔な人々と,波高く険しい断崖に代表される荒々しい風景が都会に疲れた人々を出迎えてくれるのであった……という説明だけで気づく人は気づくところで,数々の絵画を鑑賞して感じたのは,どう考えてもこれは身近なオリエンタリズムである。しかも距離が近すぎるがゆえに当事者たちが気づきにくいたぐいの。とするとそこを批評するのが展覧会の役目なのではないかと思うのだが,どちらの企画展もその方向性での批評性は高かったとは言いがたい。

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    REV 2023/08/12
    「あれ?川村でも…」と思ったらあっちは南仏だった。https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2023/nanfutsu/ ブルターニュは北西部なのね。
  • nix in desertis:高校世界史における「古代」と「中世」の切れ目はいつか

    久々の高校世界史深掘りシリーズ。時代の区分はそれを定めた人の歴史観が現れるところであり,好きに定めてくれればよいし,便宜的なものだから不要なら決めてくれなくていいものである。とはいえ設定してくれた方が教育や議論の上で便利なのは,高校世界史でも同じである。教育指導要領では,中世と近世の切れ目と,近世と近代の切れ目が定められている。中世と近世の切れ目は,東アジアは明の成立(1368年),東南アジアは15世紀,南アジア(インド)はムガル帝国の成立(1526年),西アジアと中央アジアはティムール朝とオスマン帝国の成立(1370年・1300年頃),ヨーロッパは15世紀(象徴的な年号で言えば1453年だがバラ戦争は中世で扱う)である。一見すると法則性が無いように見えるが,どの地域もモンゴル帝国の解体と大航海時代(大交易時代)の始まりの影響という共通点があり,異論が出にくい切り方だろう。近世と近代の切れ

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    REV 2023/02/13
    原始共産制・奴隷制・封建制・資本制(から最後の審判じゃなくて世界革命を経て共産主義社会へ)という話を誰もしていない…
  • nix in desertis:イギリス農業革命と産業革命を,高校世界史でどう説明するか

    高校世界史深掘りシリーズ。またしても経済史になるが,こういうネタは経済史の方が拾いやすいというのはある。18世紀後半から19世紀前半にかけて,イギリスでは産業革命が起きているが,その前段階として農業革命も起きている。 農業革命とは,狭義には農業技術の革新である。細かく言えば農具の改良や土壌改良手法の確立等もあいまって全般的に改良されたようなのだが,高校世界史上でも取り上げられる最大の革新は,三圃制農業が四輪作農法(ノーフォーク農法)に切り替わったことであった。すなわち,輪作の周期に窒素固定を行うマメ科の植物(の根粒菌)を入れることで地力の回復を早めつつ,家畜用作物も生産することができるようになった。これによって休耕地が消滅し,穀物が増産され,同時に畜産物の肥育も容易になった。近代的混合農業の始まりである。 こうした農法の切り替わりは農村のあり方に波及することになる。イギリスの農村ではそれま

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    REV 2020/07/27
    産業革命はわかりやすいが、農業革命は今ひとつ(ふたつ)わからんかった。なろう!で作者が開陳する豆知識読んで「なるほどな」っとやってる。
  • nix in desertis:『天気の子』感想・批評

    〈セカイ系としての『天気の子』〉 自分としては作がセカイ系であるかどうかとか,セカイ系の定義にはあまり興味がない。むしろ作の場合,人類が滅びるような障害を乗り越えられる程度の障害に縮小したところを評価したい。人類を滅ぼさんでもセカイ系はできるし,やってよいのだという意味合いでなら作をセカイ系の文脈で語るのは面白いと思う。もう,ヒロインとセカイのどちらかしか選べないという結末しかないのに我慢する必要はないのである。東京は部分的に水没したし,陽菜は晴れ女の能力を失った。それでも都民はたくましく生きている。 そもそも須賀の言う通り,陽菜が帰ってきたから雨が降り続いているなんて因果関係がはっきり証明されているわけではない。2人は降り続く雨を気に病まなくていい。まさに「大丈夫」なのだ。実は選択でさえないかもしれないという読み方を残している。読み方の選択の余地があり,選択を迫られているのはむしろ

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    REV 2019/07/28
     「エロゲっぽさ」を怜悧に説明したナイス文章。八月は、プリホリ、はにはに、キャベツと続いた後に穢翼をぶっこみ、ねこねこは銀色、みずいろときて朱 を投入してきたので、そういう時期っていうのもあるのかも
  • nix in desertis:2016参院選雑感

    ざっくりと。 [全体として] 予想通りすぎて何ともコメントしがたい,というコメントを残しておきたい。 [東京都選挙区について] 個人的には満足した結果。表現規制反対の立場から言えば民進党の蓮舫・小川敏夫ご両名,共産党の山添拓氏が通ってくれれば一番良い展開で,その通りになったからである。蓮舫はほっといても受かりそうな気がして,山添拓氏と小川敏夫氏で相当に迷って,まあどっちに投票したかはあえて伏せておこう。民進党の表現規制に対する態度は,枝野がこう言ってるなら(Togetter中段小川敏夫の項),それを信用しようかなと。 [山田太郎氏について] 何か私が熱烈な支持者だと勘違いしている人もいるようだが,それへの反論を含めて私の投票行動の方針と,山田太郎氏周辺の言論について書いておく。確かに私のアイデンティティはどちらかというと右派だが,単純に立憲君主制支持,国旗・国歌は現状のものでよい,思考基盤

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    REV 2016/07/13
    改憲が否決された場合、「国民は現行憲法を選んだ。したがって、『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない』という条文通りに戦力を放棄すべき」派が跳梁跋扈する予感が
  • nix in desertis:最強横綱のプライドとラフプレー

    主役が頻繁に変わる場所であった。序盤は琴奨菊が綱取りの話題を引っ張り,彼の負けが込んだ中盤は稀勢の里が夢をもたせ,終盤は上位初挑戦で暴れまわった琴勇輝と地元の声援を一身に浴びた豪栄道と変遷した。しかし,終わってみると台風の目は白鵬であった。あまり良い意味ではないが。 まず,白鵬はやはり間違いなく衰えている。全盛期と比べてどうこうというより,昨年と比べても目に見えて,である。しかし,全盛期の頂点が極めて高かったのと,衰え方は緩やかであるので,まだ勝てている。そしてまだ勝てているからこそ,諦めきれずにいろいろやって,今場所のような振り切れたラフプレーに走ったところはあろう。ラフプレーなら勝率が上がるなら,やる。それが優勝に極めて貪欲な横綱,白鵬である。その現れが繰り返されるダメ押し,ほとんどエルボーな右のかち上げ(大砂嵐のがダメならあれもダメだ),極めつけが千秋楽の変化であろう。その試行錯誤の

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    REV 2016/03/28
    (元)朝青龍の「もう白鵬関無理するな!!悲しい優勝するな!!」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000104-dal-spo / しかしまあ、確かに、「あいつに負けたんで引退する」っていう若い力の挑戦者不足って気はする。
  • nix in desertis:「童貞を殺す服」とか

    ・童貞を殺す服に殺されたい俺達(さまざまなめりっと) ・「童貞を殺す服」のブランドを集めてみた( あめ姫は友達が少ない) ・童貞を殺す服とは (オレヲコロスフクとは)(ニコニコ大百科) → オタサーの姫ファッション的な。ふんわりしててフリルはついてるけど,純粋なゴスロリほど“攻撃力”がないという共通点がある感じ。コルセットスカートになりがち。ちょうど上手く表現する言葉がなかった概念が命名された感じ。上坂すみれがよく着てる服,または神戸屋キッチン・アンミラ・ブロパロの制服,『だがしかし』のほたるさんの服。 → 2つ目の記事はすごくよくわかってる人が書いてる。まさにこれ。個人的にはPUTUMAYOまで行くと攻撃力高すぎて死なない。 → ただ,後からよくわかっていない人たちによって荒らされたのが残念な展開だった。白ワンピースや制服も破壊力はあるけど,また別の概念なので。あと「童貞殺したくてこの服

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    REV 2015/09/14
  • nix in desertis:なぜイスラーム国は預言者ヨナの墓を破壊したか,と聖遺物崇敬の話

    ・預言者ヨナの墓、ISISが破壊 キリスト教などの聖地(CNN) 武装勢力に破壊されるイラクの文化遺産―預言者ヨナの墓も(ウォール・ストリート・ジャーナル日版) イスラーム過激派のISIS(自称「イスラーム国」)は,預言者ヨナの墓廟とされる建物を破壊した。これに対するリアクションで多く見られたものは,「狭量な過激派がまた異教の宗教施設を破壊したか」というものと,ヨナが『クルアーン』にも登場していることを知っている人たちの「イスラーム教での聖人であるはずのヨナの墓をなぜ」というものであった。後者の疑問については,実はかなりいいところを突いている疑問だと思う。ちなみに,2年ほど前にもアルカーイダ系の組織がイスラーム教の聖者の墓廟を破壊している。つまり,これはISIS独自の行動というよりも,過激派にある程度共通する行動といってよい。ここら辺について,ちょっとした解説を試みる。 まず,根的な話

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    REV 2014/07/29
    「モスルがあるニナワ州は数千年前からキリスト教ネストリウス派の中心地だ。」すげぇ歴史があるのなネストリウス派は。
  • nix in desertis:エロゲ版「屈辱」は可能か,及び無差別級お試し版

    元ネタはこちら(正確に言えばこちらも元ネタの引用だが)。で,この記事を書いたMukkeさんが「エロゲクラスタやミステリクラスタでやってくれてもええんやで?」と書いていたので少し構想してみたが,「エロゲ」でやるのは非常に難しいのではないか,というのが残念ながら結論になる。ルールに一部手を加えればいけるかもしれない。そう考えた理由を以下に列挙しておく。 1.「エロゲ」という括りがとんでもなく広いため 実は何よりこれじゃないかと。SFやラノベの方が作品数が膨大だって? おそらくそれは間違いない。しかし,エロゲというのはその裾野の広さに特徴があるもので,エロゲで括るというのは実際のところ「小説」で括るのと近いものがあると思う。そりゃまあSFもあればミステリーもあるしファンタジーもあるし普通の恋愛劇もあるしクトゥルーもあるしロボット物もあるしサイバーパンクもあるしマカロニウェスタンだってある。困った

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    REV 2014/06/20
    ちょろっと年別ベスト10を眺めてみたが、一番プレイしていた2000年代前半でも、ベスト10中半分程度しかプレイしていないや。 http://grev.g.hatena.ne.jp/keyword/HGameSales / 点数狙いなら「こみパ」かな
  • nix in desertis:舞の海講演会について(文字起こし有)

    ・“昭和天皇万歳”集会で――舞の海氏が排外発言(週刊金曜日) この週刊金曜日の記事が物議を醸したが,当に舞の海がそんなことを言うのか疑問であったので,映像を紹介されたこともあり,そちらを視聴してみた。以下の動画の45分頃からが舞の海の講演。 結果から言えば,週刊金曜日の記事はひどい発言の改竄である。舞の海氏が気づいて訴えたら弁解の余地がないレベルだと思う。一応言っておくと,舞の海氏の講演内容に残念な点が無いわけではない。しかしそれは非常にダメな俗流若者論であったり精神論であったりする面であって,週刊金曜日の言うような点での問題点ではない。 “「外国人力士が強くなり過ぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。NHK解説では言えないが、蒙古襲来だ。外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」と語ると、参加者から拍手が湧いた。“日の丸”旗を手にした男性が「頑張れよ」と叫び、会場は排外主義的空気が顕著に

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    REV 2014/05/27
    //「発言を捏造されて非難されたけど、レイシストの集会で講演したのも悪いよね」 妖怪どっちもどっち出現中
  • nix in desertis:なぜローマは崩壊したのに中国帝国は存続したか

    ・なんでローマは崩壊したのに中国帝国は存続した?(歴史的速報@2ch) そもそもローマ帝国再興は土台無理な話として,むしろ「なぜフランク王国は西ローマ帝国再興にさえたどりつかなかったのか」という話で考えた方が建設的であろう。で,結論としては,フランク王国が北魏になれなかったってことだろう。クローヴィスからシャルルマーニュまで300年,ゲルマン人の大移動開始からなら450年弱,ちょっと時間が開き過ぎた。北魏は道武帝から太武帝までわずかに約50年。八王の乱から数えても,太武帝の統一まで約150年。間に一度苻堅による統一があるから,西欧に比べれば分裂していた期間は短い。八王の乱から隋の統一まででやっと300年だ。だから皇帝の求心力が低下しきらず,統一への求心力が維持された。 もう2つ大きな違いとして。隋は後漢の領域のほぼ全てを覆ったが,鮮卑の旧領であるモンゴル高原は保持できていない。その後,唐が

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    REV 2013/12/08
    「中国」の中央部に、日本の数倍の面積の湖があったり、高さ一万メートル級の山脈がゴロゴロしていたりしたらまた違った運命を辿った可能性も微粒子レベルで存在
  • nix in desertis:(割と古い)PCの捨て方

    PCの捨て方が意外とめんどくさい,ということが今回2台PCを捨ててよくわかった。私がなぜPCを捨てあぐねていたのか,説明するととても長くなるので下に格納する。捨て方について手短に言えばこんな感じ。 (1)PCリサイクルマークがついてるかどうか確認する。 → ご存じの通り,PCを捨てるには法律(※)によりお金がかかることになって久しい。しかし,このマークがついているパソコンについては,購入時に捨てる料金がすでに含まれているという扱いになるので,捨てるときに追加で払うお金は発生しない=タダで捨てられる。というか法律の施行が2003年10月からなので,ここ数年以内の大概のパソコンはついているはずである。ついていない場合は……残念ながらまっとうに捨てるとデスクトップPCで3150円ほど追加でかかる。(※ 資源有効利用促進法,いわゆるパソコンリサイクル法) (2)メーカーが存命の場合はメーカーのHP

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    REV 2012/12/11
    T41 T42 T43 T61 T400 T430 の左から三つ目くらいまではそろそろ処分したい。
  • nix in desertis:虚構新聞騒動雑感

    言及するつもりがなかったし,そろそろ虚構新聞は平常営業に戻って欲しいと思っていたのだが,どうにも自分の立ち位置を確定しておかないと気持ち悪くなった。沈静化には若干の逆効果ではあるにせよ,気持ち悪さを解消するべく私見拙文をだらだらと書いておきたい。 ・祭りの発火点 今回の騒動の奇妙さは,批判する人も擁護する人も元記事そのものにはほとんど触れていないということだ。それぞれの記事群を読んでいくとわかることだが,虚構新聞というサイトそのものへの言及であって,記事そのものへの言及ではない。すなわち,とりわけ批判派はくすぶっていた虚構新聞への不満や批判をぶちまける機会偶然訪れたに過ぎないのであり,橋下云々はどうでも良かったのである。最初に記事が社主の予想を越えて拡散されてしまったのだって,「橋下ならやりかねない」半分,単純に虚構新聞の知名度が臨界点を超えたのが半分といったところだろう。橋下さんの影響力

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    REV 2012/05/20
    途中から「ドヤ顔しやがって」「お前こそドヤ顔じゃねぇか」の争いになっていて趣深かった。//その後は、「 こんな話題にまじになっちゃってどうするの」勢が。
  • nix in desertis:カオスラウンジ周辺諸問題について

    0.はじめに 私のことをよく知らない人のために自己紹介を兼ねて言えば,私がこの問題に関心を持ったのは美術史学畑の人間だからであり,20世紀以降の芸術は一部例外を除けばおおよそ全部嫌いだからである。私の芸術観については過去記事のこれやこれを参考にしていただければおおよそわかると思う。 実害もなくなぜそんなに嫌いなのかと言われると,実はそこまで嫌いでもなく,自分が好きなものの行く末はなんのかんの言いつつもやはり興味を惹かれ,結果的に横目で眺めているというのがおそらく正しい。趣味が悪いと言えば悪いし,私憤でしかないと言われれば,私憤であると答える。特に村上隆関連を追っていたのは,自分の趣味であるヲタク界隈と接続しているからで,カオスラウンジはその延長線上に登場したに過ぎない。また,まどか☆マギカ関連でおもしろくない批評をやっていたのが彼らに良くない印象を与えたことも,一応この記事を書いた理由とし

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    REV 2011/07/31
  • nix in desertis:エロゲ終末物と崇高論

    ・理想の終末と崇高(エロゲ文化私観) おもしろい話なので,個別に取り上げる。いろいろエロゲネタバレ注意。 カントに則る古典的な定義では,崇高は数学的崇高と力学的崇高に分けられるが,「終末的崇高」は力学的崇高の一種であり,進化系・分家とも考えられるだろう。もっとも,廃墟を扱うのはロマン主義にとって常套手段であり,これまでの権威の破壊に伴う恐怖と畏敬については,崇高概念誕生の当初から存在していた。こうなってくると先祖探しをしてもしょうもないのだが,明確に結びついたという点ではやはりサルヴァトール・ローザが欠かせないだろう。正直な話,ジョン・マーティン一人に帰するのは違和感が大きい。 18から19世紀の変わり目に,ナショナリズムとともにヨーロッパ中で流行した崇高的ロマン主義は,非常に政治に近い概念であった。ゆえに,その芸術はウィーン体制下において抑圧された。美術の状況をそれぞれ見ると,イギリスで

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    REV 2011/02/15
  • nix in desertis:地政学(4):朝鮮半島はなぜ長らく大陸型の国家であったか?

    朝鮮半島は奇妙なのである。半島国家は大きな歴史的事情がない限り,多くの場合海洋国家的性格を持つ。ところが,朝鮮の諸王朝はそのほとんどが大陸国家的な性格を有した。朝鮮人はあまり外海へ漕ぎ出そうとはしなかった。その理由や例外の発生は,朝鮮半島の自然地理的条件と,歴史的条件,その両方に求められるように思われる。結論からずばっと書いてしまってもよいのだが,あえて朝鮮半島の歴史を概観することで検証していきたい。 朝鮮半島の歴史をどこから始めればいいのかという問題は一つあるのだが,衛満による朝鮮やそれ以前のあったかどうかもわからない王朝はテーマにおいて瑣末なものであるので(海洋利用の未発達),三国分立あたりから始めることとしたい。知っての通り高句麗はツングース系の民族であるので,これは大陸国家である(というよりも,朝鮮によらず半島北部は大陸国家的になりやすい)。 残るは新羅,百済だが,両国は日との

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    REV 2010/09/15
  • nix in desertis:前髪の長い男たち

    昨日のパラノイアでも少し出てきたことだが、言われてみるとエロゲの主人公の顔出しが普通になってきたような気がする。主人公に感情移入して読む場合に、明確な主人公のグラフィックがあるのは不都合だという理由で顔はあいまいにごまかす、というのが通例だったような気がする。しかし、逆にそれは主人公も物語の登場人物の一人として扱う場合に不自然が生じる。そして、主人公を特別視しない物語のエロゲが増えてきたことによって、主人公の顔を隠すかどうかは使い分けが進むようになった、と考えるのが自然であると思う。 鍵ゲーは多くがアニメ化されていて、その過程で顔がついてしまっているので微妙だが、基的に『ONE』『Kanon』『CLANNAD』は「顔なし」で、『MOON.』『AIR』『智代アフター』『リトバス』は「顔付き」主人公である。そうして見るとわかりやすい。(以降鍵ゲーネタばれ注意)前者三つは、プレイヤーに主人公の

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    REV 2008/08/08
  • nix in desertis : エロゲ私的傑作選 (1)

    好評だった企画の二匹目のドジョウ、というわけではないが、前回作ったエロゲ名作選?にはあまりに広まりすぎたがゆえの誤解が多く、また自分としてもこれが絶対の基準ではないことを示すために、もう一つリストを作る必要性を割とずっと考えていた。簡単に言えば、前回のリストというのは「エロゲらしさ」「マイナーさ」にこだわったものであって、真なる意味で「傑作選」ではなく「名作選」であったのだ。 ここまで書けば今回のリストは何をやりたいのか目的がはっきりしてくると思うが、ずばり「ADV形式のPCゲーム、いわゆるエロゲ(ノベルゲー)」ということ以外に何の制限を加えず、主観的に「これは芸術作品」(※)と感じた作品を列挙してみたい。それによってエロゲ名作選?で生じた誤解を解くとともに、私のアイデンティティの発露としたい。前回のリストは出てくるゲームが人によっては必ずしも名作とは言えないものもあったので最後に「?」を

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    REV 2007/10/28
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