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ブックマーク / oda-makoto.hatenadiary.org (4)

  • 西ケニアにおける「女子割礼」について - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」 2009-09-26

    アフリカの女子割礼について話題になっているようです。私は、ケニア西南部とタンザニア西北部の国境をまたいだ地域に住んでいるクリアという民族について、西ケニア側で現地調査をしており、1990年代後半に、クリア社会の男子割礼と女子割礼の調査をしたことがあります。 その成果の一部は、科研費の成果報告書ならびに博士論文という形で発表していますが、一般に読まれる形での発表ではありませんでした。アフリカの女子割礼への関心がすこしでも上がっているときに、現地調査したことのある人類学者として、現地の声を紹介する義務があるだろうと思い、緊急エントリーをアップします。 民族誌的事実を紹介する前に、まず、アフリカの女子割礼を廃絶するために人道的介入をすべきだという人権派と、現地の声や当事者にとっての意味を知ることが大切だという、文化相対主義的な立場をとる人類学者との間のディスコミュニケーションについて、私の意見を

    西ケニアにおける「女子割礼」について - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」 2009-09-26
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    REV 2009/09/28
  • 気になる言葉シリーズ・第2弾——「他人に迷惑をかけないなら、何をしてもいいだろ」 - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    ローランさんがコメントを下さったので、調子に乗って「気になる言葉シリーズ」の第2弾を。取り上げる言葉は「他人に迷惑をかけないなら、何をしてもいいだろ」って言葉です。気になるのは「何をしてもいい」という部分ではなく、「他人に迷惑をかけないなら」というところです。つまり、「他人に迷惑をかける」かどうかということが、このように重大な基準となっているのは、どこかおかしくないかと言いたいわけです。「他人に迷惑をかける」ことがそんなにも避けるべき悪いこととされているのはどうしてなのでしょうか。 なんらかのかたちで他人に迷惑をかけないで生きていくことは不可能でしょう。もちろん、だからといって、なるべく人に迷惑をかけないで暮らすように努力することは悪いことではないだろうと思われるかもしれません。しかし、人に迷惑をかけることから人との関係が作られていくわけで、迷惑をかけないということは人とのつながりを否定し

    気になる言葉シリーズ・第2弾——「他人に迷惑をかけないなら、何をしてもいいだろ」 - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
  • 正月に化粧について考える(1) - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    この時期になると、女性の化粧について考えさせられることがある。年末年始に女性の化粧が目立つから、というわけではなく、化粧をテーマに卒業論文を書く学生がだいたい2年に1人はいるから。 ということで、今年もまた女性の化粧について考える機会をもらった。女性の化粧について卒論を書く学生(たいてい女子学生だが)は、「どうして女性だけが化粧をするのか」という「問い」を設定したがる。女性だけが化粧をするようになったのは歴史的なことであり、男性が化粧をする文化は少なくなかったことを知ると、その「問い」は、「近代になってどうして女性だけが化粧をするようになったのか」というように変わる。こういった「問い」には、結局は1970〜80年代にフェミニズムが提示したような、「美の鎖」とか「美しさのイデオロギー」によって男性が女性を支配しているからという「答え」しか出てこない(たまに「女性のほうがきれいだから」といった

    正月に化粧について考える(1) - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
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    REV 2007/10/13
  • 感情労働」と「キレる」客

    久しぶりのブログへの執筆です。忙しくて、自分でネタを考えて書く暇がありませんでした。これまでけっこう書くことができたのは、書き込んでもらったコメントをネタにして書いたりしていたからですが、こちらが書かないとコメントももちろん書き込んでもらえず、コメントを書き込んでもらえないと書くネタがなく、という悪循環でご無沙汰したというわけです。 きょう沈黙を破って(?)書こうと思ったのは、ある偶然の一致のせいです。きょうの朝、電車の中の雑誌『AERA』のつり革広告で「『感情労働』時代の過酷――ひと相手の仕事に疲れ果てるとき」という記事の見出しが目に留まりました。ちょうど偶然にも、きょうの講義で「感情労働」の話をする予定だったので、参考になるかなと乗換駅の売店で早速買って電車の中でぱらぱら読んでみました。記事そのものは講義の参考にはあまりなりませんでしたが、まあ、その日の朝に読んだ雑誌を資料になるかなと

    感情労働」と「キレる」客
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    REV 2007/05/30
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