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ブックマーク / shinichiroinaba.hatenablog.com (32)

  • 朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)取材原稿完全版 - shinichiroinaba's blog

    朝日新聞の連載企画を基に先般刊行された朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)に寄稿した拙文(インタビューのフォーマットに合わせて編集者に合いの手を入れてもらった以外は当方の書下ろしである)は、紙面でもまた単行でも大幅に縮減されたものである。徳間書店のご厚意によってここに原型を復元し公開する。 =================== ――研究者としての著書も多数あるなかで、稲葉さんの最初の著書は『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』(1996年刊、2019年に増補版を刊行)です。稲葉さんは、今この作品をどう評価しますか。 宮崎駿のまんが『風の谷のナウシカ』はすでに古典になっています。古典になっている、ということの意味は色々ありますが、ひとつには後進にとっての模範、ベンチマークを提供している、というところです。これについては後に詳しく述べましょう。もうひとつは、もう

    朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)取材原稿完全版 - shinichiroinaba's blog
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    REV 2023/02/06
    1980年完結の「地球へ」のラストでキースはあの選択をするわけだが、それを読んだ俺氏は「勿体ない…」という感想であった。ナウシカでも似たような感傷。なお、シンの結末には「自分だけ戸締りしやがって…」←ウソ
  • 『週刊現代』「わが人生の最高の10冊  No Books, No Life」没仮想インタビュー - shinichiroinaba's blog

    講談社の『週刊現代』から、異例に失礼な扱いを受けたためにここに公表させていただく。 == 9月27日に、『週刊現代』ライターのXさんよりメールで当該誌読書欄の「わが人生の最高の10冊  No Books, No Life」の取材依頼を受けた。以下、依頼メールより適宜引用する。 「お好きな10冊について1時間ほどお話をお伺いし、編集部でまとめさせていただきます。 稲葉先生の読書歴について、興味を持っております。」 「稲葉先生の「10冊」と「最近読んだ1冊」をお教えください。 取材日の1週間前くらいまでに、お教えいただきたいと考えております。 「仕事の糧になった10冊」「学生時代に読んだ10冊」など、10冊の範囲を設定いただいてもかまいません(特に、設定いただかなくても、かまいません)。 漫画や洋書、絵、現在は絶版になっているを選んでいただいてもかまいません。 ただ、読者層が高齢のため(6

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    REV 2017/10/14
  • 25日の保健医療社会学会定例研究会について - shinichiroinaba's blog

    まああれですね、演者のお話をちゃんと聞いて、そのうえでそれを踏まえた質問をするというのは、研究者としてのというより社会人としてのマナーではないかと思いますがね。 を読まずに来たことについては百歩譲ったとしてもだね、人の話は聞こうよあんたたち。猪飼君がかわいそうだろ。 まあ世の中そういう風に動いているのが現実だとしても、今更そんなことを教育されなければならんほど私らは子供ではないですから。 病院の世紀の理論 作者: 猪飼周平出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2010/04/09メディア: 単行 クリック: 12回この商品を含むブログ (20件) を見る 当日しゃべるために準備したメモ(配ってません) 猪飼周平『病院の世紀の理論』メモ *「病院の世紀の理論」「地域包括ケアの理論」それ自体はオリジナルか? 例:広井良典 *プロフェッション研究としての「医局」分析――職業別(クラフト型)内部

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    REV 2011/11/30
  • いただきもの - shinichiroinaba's blog

    冷戦終焉20年―何が、どのようにして終わったのか 作者: 塩川伸明出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/06/10メディア: 単行購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る 塩川先生新著。ありがとうございます。 真面目に「社会主義の教訓」について考えないと左翼こそが困るという正論にどれだけの人が真面目に付き合うのだろうか。

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    REV 2010/06/29
    「真面目に「社会主義の教訓」について考えないと左翼こそが困るという正論にどれだけの人が真面目に付き合うのだろうか。」 ついでに、「資本主義の教訓」もリストアップしてね。イギリス工場法が1833…
  • シノドス田中・宇野対談感想 - shinichiroinaba's blog

    内容的には面白いのだが、なんというか、お二人の被害者意識の強さには辟易する。 田中さんはマンガ批評界に無視されているわけだが、別に彼らに他意や悪意があるのではなく、ただ単に不注意で不勉強なだけでしょう。 宇野君は角川ニュータイプが上野俊哉を重用して東浩紀を無視したことにいたくご立腹のようだが、そもそもぼくの理解では上野さんはアカデミズムでもオタク界隈でも重視されたことは一度もない。ぼく個人は彼の最良の作品は中大の院生紀要に載ったルソー論だと思う。『紅のメタルスーツ』なんてお笑いのネタにさえならずに忘れられたじゃない。 そんな小さなものなんぞ放っておけばよいのに。 まあ昔はぼくも『ナウシカ解読』に対してマンガ批評界やSFプロパーから反応がなかったことに怒ったりしたものですが。 ――ところで後半しか読んでないからあれなんですが、橋努君はやたら大風呂敷広げて何が言いたいの? ――というか各論の

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    REV 2009/12/24
    「デフレで得するのは勤労者より金利生活者でしょう。」これは同意。
  • 入試問題をめぐって徒然に - shinichiroinaba's blog

    インサイダーなので(入試関連業務の管理レベルのところで格的な仕事をした経験はないが大学教員である以上末端レベルの仕事なら毎年やっているので)具体的な話をするのには差しさわりがあるのだが、大学入試というのはなかなかに頭の痛い事業であることは言うまでもない。 言うまでもないことだが、入試問題というものは、十年ほど前に話題になった「外注」のケースを別とすれば、基的には大学教員が作っている(はずだ)。(そういえばその昔この「外注」のことを「盗人に鍵を作らせるようなもの」と評した方がおられたが、好むと好まざるとにかかわらず、大手予備校が大学に対して入試にかかわるコンサルティングを主要業務のひとつとするようになって久しいということは厳然たる事実。) そして大学入試における学科試験の問題は、通常は高等学校までのカリキュラムに則ったかたちで、つまりは高校における授業科目に対応した形で行っている。しかし

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    REV 2009/12/07
  • ゾーニングあれこれ - shinichiroinaba's blog

    ゾーニングというか規制というか。 法治国家においては「そういうことするやつが少数ながら出てきてしまうことは仕方ないし根絶するわけにも行かないから何とかコントロールしたい」というときに大雑把に言って二つのやり方があって。 ひとつは正面から「そういうこと」を禁止するやり方。もうひとつはいわゆる「ゾーニング」、「悪場所」を作って「そういうこと」を囲い込むやり方。 後者は「法の下の平等」を旨とする法治国家にはなじみにくい。要するにこれは身分制の論理。「そういうこと」をしていい場所、していい人々を一般社会とは区別するという発想。これは囲い込まれた営み、そして人々に対する「差別」である一方、被差別者への「特権」の付与でもありうる。 おおっぴらに身分制であることを標榜し人々がそれを受け入れている社会においてならともかく、現代の法治国家、単一身分の市民社会にこのような身分的構造を持ち込むことは相応の緊張を

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    REV 2009/05/20
  • あー。 - shinichiroinaba's blog

    中野剛志『国力論』半分くらい読んでげんなり。合評会に行く気はほぼ消滅した。 *リストを論じて何で『農地制度論』に触れないの? せっかく小林昇訳の日語版が利用できるのに。こちらでは植民・移民の問題も議論されてるのに。 ちなみにリストは日では愛されてよく読まれてますよ。小林昇をはじめとして日のリスト研究は世界水準というのが常識では? 何でそれを無視するの? *私見ではヘーゲルはスミスもリカードもよく理解できていない。彼の経済論の下敷きはむしろジェイムズ・ステュアート。 *ポーコック以降のいわゆる「シヴィック・ヒューマニスト・パラダイム」論者も別にアダム・スミスがリベラリストであることを否定してはいないと思うけど。「シヴィル・リベラル・パラダイム」なんて対語もあったと思うけど。ホント&イグナティエフ編『富と徳』とか。 *何で英語圏でも広く読まれている村上泰亮について論じないの? そもそも著

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    REV 2009/05/09
  • 気になったところを抜書き - shinichiroinaba's blog

    以前のメモ http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20081127/p1 との関連で。 軍事学入門 (ちくま文庫) 作者: 別宮暖朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 85回この商品を含むブログ (12件) を見る 民間人一万人であっても、ボルトアクション式小銃で装備された一個中隊二五〇人の若者に対抗することができないのです。 その前の時代、『戦争論』の著者であるクラウゼビッツは『人民戦争』、すなわちスポーツライフルで装備した個人が、二階の窓から下を行進する敵軍兵士を狙撃することを推奨しました。これは二〇世紀の榴弾砲の時代には通用しないのです。(中略) 民間人が自宅に保有できる程度の武器で戦うことは、正規軍が「そこまでしないだろう」という甘えに乗っているだけなのです。(69頁) 一九世紀に

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    REV 2009/04/07
    「別宮暖朗」大ファン(だけど著作は買ってない)
  • 今更ながら疑似科学について - shinichiroinaba's blog

    以前にも触れたが、今回にせよ、菊池さんの粘り腰には当に頭が下がるのだが、ここでいくつか備忘録的に思い出したことを書き留めておきたい。とりあえず断片的な記憶を断片のままに走り書きで引きずり出すだけなので、ピンときた方がおられれば、めいめい補足、補完していっていただきたい。 党派的な話を持ち出して恐縮なのだが、たしか安齋先生は日科学者会議で活躍しておられて、古い言葉でいうと代々木系、日共産党寄りの立場を取られていたと思う。そしてさらに古い言葉を使うと、70年代から80年代にかけて日でもその立場を確立させた「科学批判」「反科学」は反代々木系、「反戦平和」、ノンセクトラディカルの系譜に連なる人々に支えられていたはずだ。故高木仁三郎氏などはその代表であり、この時代以降の反原発運動の理論的バックボーンを提供していたのも、こうした人々であろう。米昌平氏もまた、こうした人脈に連なる一人であったは

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    REV 2009/03/13
    「科学が究極的に正しい」という命題の否定から、「科学以外の任意の命題は正しい」にもっていきたがる人大杉。
  • 転向の大雪崩 - shinichiroinaba's blog

    いえ、大したことじゃないですがね、どうもケインジアンへの総転向が始まっているようで……この勢いで××にいったらどうしようかと……戦前の日の総動員体制ってのも転向××と○○との合作と言えないこともないですし。 ここまであからさまだと「ほうれ見ろ」というより逆に不愉快な気も。

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    REV 2008/12/17
    いまひとつ、ケインズ理論の良悪がわからない。
  • なんだか大人げないことをしている人たちがいるようだが - shinichiroinaba's blog

    東さんは煽った。常野さんは乗った。実際に乗られてみて東さんは「煽りが軽率だった」と反省して小役人的対応をとった。東さんの対応には手続き的なレベルではさしたる問題はないが、度量の狭さを批判されてもおかしくはない。 しかしこんなことをしたところで常野さんの名が上がるわけではないし、もちろんこんなことはどちらにとっても「いらん苦労」で「勉強」「芸の肥やし」にはならないことは明らか。 何より常野さんはまず最初にやるべきこと、つまり東さんの議論とデリダの議論を突き合わせてきちんと検討する、ということを自分でしていない。「卑怯」とはいわない。その呼びかけに応じてそれっぽいことをやってくれてる人が少しは出てきたからだ。しかしせっかくそういうものが出てきたのであるから、自分でデリダと東をきちんと読みこまないまでも、援軍の人たちの議論をきちんと咀嚼して、自分なりに何かまとまったことを言うべきであった。 常野

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    REV 2008/12/14
  • リジェクト - shinichiroinaba's blog

    えげれす某めじゃー誌への投稿がrejectされました。 "Unfortunately, although your paper is undoubtedly of interest, it is not appropriate for consideration for our journal." この表現は便利だ。

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    REV 2008/11/21
  • 記念 - shinichiroinaba's blog

    id:hit-and-run 2008/11/06 11:08 前から思ってたんですけど、(例えば)shinichiroinaba氏が『「資」論』などの著書を持つ、明治学院大学教員の稲葉振一郎氏と同一人物であるって、どうやって決着させるんでしょうか。赤の他人が勝手に稲葉氏の名前を騙ったブログをやってるだけだったりして。あるいはゴーストライターに書かせてるとか。なぜ皆「そうじゃない、人が書いてるに違いない」って思うんでしょうね。また、可能であるにかかわらず、そういう詐欺ブログがあったなんて話も聞きませんけど。 id:hit-and-run 2008/11/06 11:22 ところで、稲葉先生が時には「いちごびいびいえす」を参照するのはどういうことなんでしょうか。そこに「重み」を感じているということ? http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/200811

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    REV 2008/11/09
    お疲れ様です。人に会うたびに「そういえばお前、宇宙人にコピーされた別人じゃないか?昨日のお前との同一性をどうやって証明するんだ?」と尋ねて回っている人かもしれません。
  • 「バブルとわかってる人がバブルと認めない(インセンティブをもつ)」 - shinichiroinaba's blog

    # 2008年11月05日 id:luke_randomwalker 経済学, これはどうかと うーんBISビュー/バブルだとわかるなら空売りかければ大もうけですがな/で、誰が見てもバブルなら皆が売ってたちまちバブル消滅ですがな/後から「あれは誰が見てもバブル」なんていうのはただの後だしジャンケンでしょ # 2008年11月03日 id:mojimoji セルクマ バブル退治の難しさは、バブルかどうかわからないことより、バブルとわかってる人がバブルと認めない(インセンティブをもつ)ことの方でしょう。/後は実需に直接関わる政策を金融政策より重視すればいい、ということ。 # 2008年11月03日 id:kmori58 神のごとき目を持つモジモジ君にはそれがバブルかバブルでないか見分けられるのでしょうね。我々凡人には無理だ。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http:/

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    REV 2008/11/06
    岸壁から落ちたらバブル、落ちるまでは経済成長。崖から近い方が勝ち/家へ帰るまでが遠足
  • ポール・クルーグマン『格差はつくられた』(早川書房) - shinichiroinaba's blog

    格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略 作者: ポールクルーグマン,Paul Krugman,三上義一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/06/01メディア: 単行購入: 7人 クリック: 176回この商品を含むブログ (65件) を見る かなり政治主義的解釈が前面に出ていて、「選挙キャンペーン」と言ってしまえばそれまでだが、ロジックは明快で、裏付けももちろんそれなりにきちんとあるので、勉強になる――と思ったら参照文献のリストがありません。これはひどい。あと、抄訳だそうですね。それならそうときちんと断り書きを入れるべきだ。 それにしてもここ1,2週間ちょっと調べただけでも相当数の「不平等と経済成長」に関するマクロ経済学的研究の蓄積があるのに、「格差」がこれほど議論になっており、経済学的な研究も結構あるはずの日語圏にいたはずのおれの眼にほとんど目に

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    REV 2008/11/01
  • 最適化の続きの続き - shinichiroinaba's blog

    http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20080916/p1 あれからできないなりに一所懸命計算しました。その結果、こういう中間的結論に達しました―― ・最小作用原理でいうところのラグランジアンは、 古典力学だと、 「運動エネルギー・マイナス・位置エネルギー」 であるが、 経済学の動学的最大化問題の場合、この場合ラムゼイ的最適投資理論のフレームでの生涯効用最大化だとすると、 「割引済み瞬時効用・プラス・瞬時投資のシャドープライス×(瞬時投資制約マイナス瞬時投資)」。 まあ実際にはここでは均衡論的枠組みなので、投資制約と投資は常に一致するわけですが。 ・ハミルトニアンは、 古典力学だと、 「運動量×速度・マイナス・ラグランジアン」 イコール「運動エネルギー・プラス・位置エネルギー」 イコール「エネルギー総量」 であるが、 経済学の場合、 「瞬時投資・プラ

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    REV 2008/09/18
  • 左翼・右翼・保守主義(承前) - shinichiroinaba's blog

    いっちーへの部分的回答も含んでいるとよいのだが。 あと実定法学的に問題ありまくりでしょうからつっこんでください。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060712/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060723/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060804/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20061027/p1 - ここまで議論を過度に抽象的に進めてきたので、このあたりで馬鹿正直に、文字通りの憲法学の議論を参照してみよう。 日国憲法を含めて、現代の先進諸国の大半は硬性憲法と違憲立法審査制度を備えた立憲民主主義体制、すなわち、民主主義を憲法によって拘束するという体制をとっている。前者は簡略にい

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    REV 2008/09/17
  • トークセッションに向けてのメモ(続) - shinichiroinaba's blog

    先のエントリに対して「N・B」さんの有益なご指摘(http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060826#c1156710815)を得ました。 「N・B」さんのご指摘の通り「他者の消滅過程それ自体が実は我々の介入によっている側面がある」以上、問題はよりいっそう深刻です。「東側」社会主義体制は勝手に崩壊したわけではなく、少なからず「西側」の我々からの働きかけもあって崩壊したわけです。また崩壊に向かわせる力とは反対に、支援もまた、主に社会主義に「希望」を抱く人々によって、しかしそれがすべてでもなく、赤裸々な打算からくるものも含めて、「西側」から送られていたはずです。そしてこのことはいわゆる「左翼」にとってこそ深刻な問いを突きつけると思われます。 「左翼」はある時代までは社会主義に「希望」を見いだしていたはずです。その「希望」のありかは時代が下るにつれ、「現

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    REV 2008/09/17
  • 「人権」についてポイントのみ - shinichiroinaba's blog

    ・法学的な意味での「人権」と政治思想上の、あるいは日常道徳的な用語としての「人権」とは意味が違う。 ・それどころか憲法(国家レベルの公法)と国際法(国際公法)とでは、また国内法レベルでも憲法(公法)と民法、刑法等々では「人権」の意味が異なる。(憲法上の「人権」と、国際法上の「国際人権」は違う、というのが憲法学者の間で有力な説[高橋和之(「国際人権の論理と国内人権の論理」ジュリスト1244号69頁(2003年)、等]。民法や刑法では法律用語としての「人権」自体不要かも? つまり政治的・道徳的な意味での「人権」の面倒を憲法(上の「人権」)がすべて見ることはできないし、見る必要もない。適宜他の法律あるいはその他の政策手段が動員されれば十分、ということか?) ・だから一部の憲法学者は「人権」の語に換えて時に「憲法が保障する権利」といった言い方をする? ・人権が何であれ、それはそこからすべての権利が

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    REV 2008/09/17