■ふんだんに画像や動画　わかりやすい授業 草津市教委は昨年４月から、すべての市立小中学校の全クラスで電子黒板を使った授業に取り組んでいる。文部科学省は平成２１年から、政令市と都道府県に、小中学校各１校を選んでもらい、全クラス導入のモデル事業を実施しているが、市内すべての小中学クラスに配備されるのは異例で、同省でも「聞いたことがない」と驚く。画像や動画をふんだんに使ったわかりやすい授業で、４月以降の新年度も続ける。電子黒板教育の先進自治体として注目を集めている。（青木貴紀） ◇ 「この車は何だろう」 市立渋川小学校（草津市渋川）５年生の社会科の授業。担任の女性教諭が電子黒板の前に立ち、こう問いかけた。映し出されたのはハイブリット車の写真。児童たちは一斉に視線を画面に向け、「知っている」「見たことある」などと次々に声を上げる。教諭が電子黒板に専用の電子ペンでタッチすると、即座に別の車の

部員に体罰を加えたとして、暴行罪に問われた明徳義塾高（高知県須崎市）バスケットボール部の元監督・瀬田幸穂被告（５４）の判決が４日、地裁であった。 安西二郎裁判官は「暴行の疑いは強いが、当日、犯行現場とされる部屋には入れなかったとの証言を排除できる事情がなく、起訴事実には合理的疑いが残る」として無罪（求刑・懲役１年）を言い渡した。 瀬田被告は２００７年１月、遠征先の愛知県の高校体育館男子更衣室で、試合中にミスをした当時２年の男子部員２人を殴るなどしたとして起訴された。しかし公判で、この高校の教諭が「男子更衣室の扉に張り紙をして、女子更衣室として使っていた」と証言。 判決で安西裁判官は「暴行を受けたとの男子部員の証言は信用できるが、被告らが女子更衣室と表示された部屋に入ることは考えられない」とした。 北野彰・地検次席検事は「主張が受け入れられず遺憾。捜査は尽くしたが、高校教諭の証言を否定する立

４日午後８時４５分頃、栃木県足利市上渋垂町の県道で、パトカーに追跡されていた盗難車が対向車線に飛び出し、近くに住む牧島愛子さん（４２）の乗用車に衝突。 牧島さんは胸などを強く打ち死亡した。足利署は盗難車を運転していた自称宇都宮市双葉、無職鈴木雅之容疑者（４６）を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕し、容疑を同致死に切り替えて調べている。 発表によると、同日午後８時半頃、同県佐野市高橋町の国道５０号で、県警機動捜査隊の覆面パトカーが、盗難届の出ている乗用車を発見した。追跡して停止を呼びかけたが、盗難車は時速約１００キロ前後で逃走。パトカーは約４キロ走ったところで追跡を断念したが、そこから約１キロ先の県道で鈴木容疑者が衝突事故を起こしているのを見つけた。

熊本市のスーパーで同市の保育園児清水心(ここ)ちゃん（３）が行方不明になり、遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された熊本学園大２年山口芳寛容疑者（２０）容疑者は高校時代、「人の役に立ちたい」と福祉学部を目指し、まじめな人柄で知られた。 だが、大学進学後は周囲から孤立していたという。 高校時代当時の担任らによると、１年生の時、しっかりしているとの理由でクラスの副委員長を任せた。茶道部に所属し、親しい友人もおり、笑顔を見せていた。人が嫌がる清掃活動も進んで行っていたという。 しかし、大学の同級生らの印象は異なる。ある女子学生（２０）は、「大学内でだれかと一緒に仲良くしている姿は見かけたことがない」と振り返る。別の女子学生（２０）によると、山口容疑者は授業中、教室の最前列の席にいつも１人で座り、よく携帯電話をいじっていたという。「おとなしく、地味な印象しかない」と話した。

２００５年、静岡市清水区の「松永産婦人科クリニック」（廃院）で子宮摘出手術を受けた同市の女性＝当時（４５）＝が死亡したのは医師のミスが原因として、夫ら遺族３人が医師２人に損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁（清水知恵子裁判官）は３日、医師らの過失を認め、計約１億１千万円の支払いを命じた。 　判決理由で清水裁判官は「女性は手術前に相当量の出血があり、手術中に危険な状態になることは予測できた」と指摘。医師が輸血の準備をせず手術をし、容体急変後も総合病院に転院させるなどの措置を取らなかったため失血死したと認定した。 　判決によると、女性は０５年９月１２日に子宮の手術を受けるため入院。子宮摘出などの手術中に大量出血し、翌日に死亡した。医師２人は執刀医と補助者だった。 　静岡県警は昨年４月、執刀医を業務上過失致死容疑で書類送検したが、静岡地検は同７月、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

京都大などの入試問題がインターネットの質問サイトに投稿された事件は、仙台市内の男子予備校生が京都府警に逮捕され、大きく動きました。ＭＳＮ産経ニュースは２日午後、「都内２高校生が関与１人は外で中継京都府警ほぼ特定」と伝えましたが、誤報になってしまいました。読者の皆様におわびするとともに、当該記事を削除します。　産経新聞の記者は２日朝、ネットに投稿した携帯電話の契約者が特定されたという情報を捜査関係者らへの取材でキャッチしました。犯人に直結する情報であり事件が大きく動くことになるため、その契約者が誰かなどさらに取材を続けた結果、東京の男子高校生２人が関与していたとの情報を得て同日午後、ＭＳＮ産経ニュースに記事を掲載しました。　しかし、捜査の進展で同日夕方になって携帯の契約者は東北地方の女性で、その息子が京都大を受験していたことが分かりました。　この誤報には多くの読者の皆様からおしかりや問い合わ

京都大などの入試問題投稿事件で、産経新聞社は５日、大阪本社発行の２日付夕刊とニュースサイトに掲載した「東京都の男子高校生２人が関与した」とする記事について、「誤報だった」とする謝罪記事をサイト上に掲載した。サイト上の記事は削除した。５日付夕刊にも謝罪記事を掲載する。 産経新聞社によると、記者が２日朝の捜査関係者への取材で、入試問題を投稿した携帯電話の契約者が特定されたとの情報を入手。さらに取材を続けた結果、高校生２人が関与したとの情報を把握し、記事を掲載したとしている。 京都府警は３日、偽計業務妨害容疑で仙台市の予備校生を逮捕した。 竹田徹・大阪編集長は「情報の真偽についてクロスチェックを強化するなど、今回の件を教訓として今後に生かしたい」としている。

幼児狙って待ち伏せか＝逮捕の大学生、店内に3時間余―3歳女児遺棄・熊本県警 時事通信 3月5日(土)5時17分配信 熊本市のスーパーへ買い物に来た介護士清水誠一郎さん（39）の長女心ちゃん（3）が行方不明となり遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された熊本学園大2年山口芳寛容疑者（20）が、幼児を狙って店内で待ち伏せしていた疑いのあることが5日、分かった。 山口容疑者は「手で首を絞め殺した」と供述。心ちゃんとは面識がなかったとみられており、熊本県警捜査1課などは同日、遺体を解剖し死因を調べるとともに、同容疑者の事件前後の足取りや動機の解明を進める。 県警によると、山口容疑者は3日午後4時ごろ、自宅に近い同市高平のスーパーで、リュックサックを背負った姿が防犯カメラで確認されており、3時間余りにわたってトイレ周辺などをうろついていた。 心ちゃんが同7時半ごろに1人でトイレに向かうと

三重県四日市市のスーパーで０４年２月、女性に「泥棒」と叫ばれ、窃盗未遂容疑で民間人に現行犯逮捕されて翌日死亡した同市内の男性（当時６８歳）について、津地検は４日、女性と男性がもみあって奪い合っていたのは男性の財布だったことを明らかにした。津地検四日市支部は同日、時効により男性を不起訴処分とした。 男性の妻（７０）の代理人の成田清弁護士は「財布が男性の物ということは窃盗未遂自体が成立しない。事件はなかった」と話した。【谷口拓未】