新学期が始まったばかりなのに、東京都内の公立小学校69校で1年生のクラス替えが実施されることが分かった。4月に入ってから小1のクラスの上限人数を引き下げる法改正が成立したことへの対応だが、教師や保護者からは「学校に慣れ始めた児童を混乱させる」と批判が出ている。 クラスの上限人数は、今月15日の義務教育標準法改正で小1のみ従来の40人から35人に引き下げられた。都内では今年度、都教委独自の基準に従って上限38人でクラスを編成していた。 改正法は上限を厳格にとらえておらず、例えば36人の学級を、現場の裁量でクラス替えせずに続けることも認められている。 都内全62の区市町村教委に朝日新聞が取材したところ、クラス替えの実施対象となる36〜38人の学級があるのは、都内の全1308小学校中178校。このうち69校が実際にクラス替えをする。いずれも5月中に行うとみられる。残る109校は複数の教師に