パキスタン北西部のチャルサダにある公立バチャ・カーン大学に20日午前(日本時間同日午後)、武装集団が押し入り、銃を乱射した。軍の発表などによると、学生ら少なくとも20人が死亡、30人以上が負傷した。犯人は4人組で、軍部隊などに全員射殺された。イスラム過激派の反政府勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)の一派が犯行声明を出した。 チャルサダから約30キロ南西のペシャワルでは2014年12月、TTPが軍系列の学校に侵入して銃を乱射し、生徒ら約150人を殺害する事件が起きている。 犯行声明を出したのは、この事件で実行犯への指示役だった男で「ペシャワルでの作戦後、収監された多数の仲間が処刑されていることへの報復」と述べた。シャリフ首相は「罪のない学生を殺す者に信仰はない。必ずテロを根絶する」との声明を出した。 大学は12年開学。男女共学で、学生約3千人と教員ら約500人が在籍する。襲撃当時は定期