乳児放置死で懲役9年=両親、ミルク与えず-広島地裁 生後8カ月の長男に十分な食事を与えず放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親の無職新井真央(41)、母親の綾香(23)両被告に対し、広島地裁は10日、いずれも懲役9年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。 小川賢司裁判長は「生活保護費をレンタカー代や趣味に気兼ねなく使っていた。十分な量の粉ミルクを簡単に買えたはずで、厳しい非難は免れない」と述べた。 判決によると、2人は広島県呉市の自宅で、昨年1月下旬ごろから長男璃音ちゃんのミルクを減らし、衰弱して痩せ細り栄養状態が悪化しているのを同2月20日すぎには知りながら、病院に連れて行くなどの適切な措置を取らず死亡させた。 昨年3月に発覚した際、璃音ちゃんの体重は通常の8カ月児の半分ほどの約4キロしかなかった。(2017/03/10-17:30) 【社会記事一覧へ】 【ア