移動制限の対象となり、人の姿が消えた伊ベネチアのサンマルコ広場/Marco Di Lauro/Getty Images (CNN) イタリアで夫が新型コロナウイルスで死亡した妻が感染阻止の隔離措置のため死後の処置が出来ず、アパート内に遺体と共に蟄居(ちっきょ)を強いられる苦難にこのほど遭遇した。 同国ボルゲット・サント・スピーリトでの出来事で、夫は現地時間の今月9日未明に死去。同地の行政責任者はCNNの取材に、遺体と共に妻が閉じ込められた状態にあることを認め、隔離措置の手続きにより誰も11日朝まで遺体に近づけないでいると説明した。 責任者はまた、死去した夫が治療のため地元の病院へ搬送されるのを拒否していたとの内情も明かした。「移送されていれば今回の事態は生じなかった」とも述べた。 妻の苦境はイタリアのメディアが報じて関心を集めもした。地元のテレビ局は夫の死去の報に接したばかりだという隣人と