毎年、夏になると、近くの神社にかなりの数の出店がやってくる。 お祭りの雰囲気が好きで、毎年うろうろするのが恒例となっていたのだが、ある年、鶏皮を売る出店を見つけた。 もともと鶏皮は大好きだったので、今年はこれを食おうと立ち寄ったのだが、鶏皮を売る店員がまあ絵に描いたようなKKOで、もじゃもじゃの長髪で、薄汚れた半袖シャツからは腹の肉が溢れんばかりのデブで、汗と油でギトギトになりながら、鶏皮を焼いていた。 その光景にちょっと圧倒されて買うのをためらったが、一瞬目が合った気がしたので引き返せなかった。 ただ、KKOに笑顔はなかったものの愛想は良く、鶏皮も旨かった。 それから1年が経ち、また夏が来た。 前年、意外と子ども達にも評判が良かった鶏皮を今年も買おうということになり、同じ場所に行ってみた。 すると、そこには鶏皮の出店があったものの、店先には鶏のオモチャがたくさん並べられ、賑やかでポップな
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