現行システムの機能を踏襲するリライトでは、テストが課題。API連携なら、レガシーを含めた周辺システムを効率的につなげる。データ連携ツールを使えば、クラウドとレガシーも連携できる。 デジタル化に向けてレガシーを生かすための「解体シナリオ」は様々ある。利用目的に合わせて選ばなければ、手間とコストばかりがかさむ。まずは現行システムに手を入れるかどうか判断が必要だ(図1)。 システム全体のモダナイズなどで作り直す場合、システムの規模や改修度合いによるが、億円単位の大掛かりなプロジェクトになる。 一方、既存の業務ロジックをAPI経由で流用したり、データを連携したりするだけなら、既存システムへの影響は少ない。連携の仕組みを既存システムの外側に作れば済むし、「z/OS Connectを使えば、IBMメインフレームで稼働するミドルウエアなどを簡単にAPI連携できる」(日本IBM グローバル・ビジネス・サー