「沖縄敗北」の影響懸念=普天間移設で政府 「沖縄敗北」の影響懸念=普天間移設で政府 先の参院選沖縄選挙区で自民党公認候補が敗れ、「反基地」の象徴的存在の糸数慶子氏(沖縄社会大衆党委員長)が3選されたことについて、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設を目指す政府は「移設実現は難しさを増した」と厳しく受け止めている。政府は沖縄振興予算の増額なども検討し、移設に向けた環境整備を進める方針だが、展望は開けていない。 菅義偉官房長官は26日の記者会見で「選挙結果は冷静に分析している」とした上で、「名護市では全く(糸数氏と自民候補の)票差がなかった。全体では糸数氏は前回より9万票ぐらい少なくなった」と指摘し、移設反対の声は圧倒的ではないとの認識を強調。菅氏は23日、岸田文雄外相や小野寺五典防衛相らと首相官邸で会談し、辺野古移設の計画堅持を確認するとともに、今後の戦略を練った。