「半導体王国・日本」は米国につぶされた これまで、長年にわたって、日本企業の経営や政府の政策が劣っていたから、韓国を始めとする海外勢に半導体分野で後れを取ってきたとの論調がオールドメディアを中心にしばしば見られた。 だが、それは事実であろうか? まず、歴史を遡れば、日本が世界の「半導体覇権」を握っていた時期がかつてあった。今から37年前の1986年の半導体売上世界ランキングにおいてNEC、日立製作所、東芝とトップ3すべてを日本勢が占めていたのだ。しかも、富士通、松下電子工業、三菱電機なども上位に入っていたから、日本はダントツ・ナンバーワンであったと言ってもよい。 だが、それを快く思っていなかった存在があった。1945年の終戦後、ゼロ戦を生んだ日本の航空産業を解体(壊滅)し、「日本車バッシング」(参考映像「日本車を壊すアメリカの労働者 『日米貿易摩擦』」を行い、常に優れた日本の工業技術(産業