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ブックマーク / agora-web.jp (64)

  • セブンイレブンは、なぜ北海道でセイコーマートに勝てないのか? --- 内藤 忍

    北海道を車で走っていて、気が付くのはセブンイレブンを圧倒する「セイコーマート」と呼ばれるコンビニがあることです。 セイコーマートは1971年に北海道で設立され、日のセブンイレブンより古く、日最古参コンビニエンスストアのひとつ。サービス産業生産性協議会(SPRING)が発表するJCSI(日版顧客満足度指数)のコンビニ部門で、2011年から4年連続1位になっています。 また北海道内では最多の店舗数で、北海道のコンビニシェアの39%を占めているそうです。コンビニと言えば、セブンイレブンというのが、個人的な思い込みでしたが、ローカルなコンビニがセブンと互角に戦えているのはナゼなのでしょうか? 高速道路のパーキングエリアにあるセイコーマートに入って、同店のウリであるホットシェフのフライドチキンをべてみました。出来立てで確かに美味しいのですが、フライドチキンだけで激烈な競争に勝てるとは思えませ

    セブンイレブンは、なぜ北海道でセイコーマートに勝てないのか? --- 内藤 忍
  • 日本の携帯端末メーカーの悲劇

    前回の記事でも申し上げた通り、Sonyに残る若干の可能性を除いては、日の携帯端末が世界市場で或る程度のシェアを獲得する可能性はほぼなくなったと見るのが正しいだろう。Sanyoを吸収した京セラが米国を中心に若干は頑張ってきていたし、私自身はSharpにもまだ或る程度の可能性はあると思ってきたが、今後の巻き返しは望み薄のように思える。 理由は只一つで、どのメーカーにも、世界市場での競争にチャレンジしようという「強い意志」が見られないからだ。日以外の市場では既に「負け癖」がついてしまっていている為に、「抜的にやり方を変える事」を考える意欲すらが湧かないのだろう。「そんな事をしないでも、国内で細々といつないでいれば、事業部が解体され、自分が新たな職探しをしなければならないような事態は回避出来る」と考えてもいるのだろう。 よく考えてみると、これは日人としてはとても残念な事だ。何故なら、これ

    日本の携帯端末メーカーの悲劇
  • 「半沢直樹」から見える(らしい)ニッポン・エリートの現実

    昨日の朝がた、次のようなアゴラのキーメンバーのTwitter上での発言が、FacebookのTimelineの俎上にのっかっていて、いろいろなコメントを読みながら、笑わさせていただきました。 Twitterで、半沢直樹が面白いとみんながいうものだから、見はじめたけど、大学卒業と同時に海外に行って、その後は外資系証券でしか働いたことがない僕にとって、はっきり言って何が面白いのかさっぱり分からん。なんでこの人達こんなしょぼいディールで右往左往して、人事の話ばっかしてんの? — Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) August 14, 2013 正直申しあげて、はばかりながら藤沢氏と似たような経歴(私の場合は日の大学中退)の私も、同じような感想を抱いたかもしれません。しかし去年5月に帰国して以来、テレビのない生活をしているので、「半沢直樹」というテレビ番組自体を観

    「半沢直樹」から見える(らしい)ニッポン・エリートの現実
  • 女子大生には言わなかった、給料の決まり方。 : アゴラ - ライブドアブログ

    経済 女子大生には言わなかった、給料の決まり方。 昨日書いた「女子大生でも分かる、内部留保と現金の違い」は思った以上に読んでもらえたようで、多数のアクセスを頂いた。分かりやすいと賛辞を沢山頂いた一方で、おかしな反論も来たので、回答も少し書いておこう。 ■「内部留保」が大好きな人たち。 前回の記事で書いた事は、内部留保(利益剰余金・利益準備金)は現金とは違って会計上の概念である事、そしてバランスシートの右と左を混同するなという事だ。反論の多くは「何でも良いから、給料を増やすべき。企業がお金を沢山持っている事は間違いない」といった内容だった。現金を沢山持っていることについては、企業が200兆円を越す現金を保有していると書いたので、わざわざ指摘されるまでも無い。 また、給料を増やす事については反対しているのではなく、意味も分からずに内部留保という言葉を振り回しているのはバカっぽいし間違って

  • 山本太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味 : アゴラ - ライブドアブログ

    科学・文化太郎氏当選に思う--噛みしめるべき格言「教育のない民主主義は無意味 科学と理性に背を向けた人を信任 7月21日の参議院選挙は自民党圧勝という結果になった。私は特定政党を支持しないが、自民党の影響力が強まり政治が混迷して、何も決められない状況が終わることは一国民としてうれしい。 ところが残念なことがあった。東京選挙区で反原発を過激に主張する俳優の山太郎氏が当選したことだ。私は原則として選挙での民意を尊重する。しかし山氏は当選するべきではないと考えていた。 偉そうに聞こえたら恐縮だが、私はこの結果に「日社会の敗北」という感想さえ抱いた。そして「悪霊」(意味は後述)が社会を覆った恐怖を感じた。科学的な判断力を養わない教育、有名人に面白がって投票する幼稚な政治文化、理性的な判断をしない情報弱者の多さなど、日で観察される問題の悪しき集大成が、山氏の当選につながっている

  • 内部留保って何?(アーカイブ記事)

    共産党の志位委員長が「共産党政権になったら企業の内部留保を絞ってあげる」と発言して、「共産党はこわい」と話題になっていますが、これは昔からある話です。2013年6月25日の記事の修正版です。 大企業にとって内部留保は、人間に例えると「脂肪」みたいなもの。なくなると不健康ですが、つきすぎても不健康です。積み上がりすぎた大企業の内部留保を、政治が適切なところまで絞ってあげる。そうすれば企業も、経済も、暮らしも健康になり、好循環が始まります。 https://t.co/TeNhCGgnzb ? 志位和夫 (@shiikazuo) May 30, 2022 Q1. 内部留保って何ですか? 内部留保というと、いかにも何にも使わないで会社の中に貯め込んでいる現金みたいな印象を受けますが、そうではありません。会計上は「内部留保」という項目はなく、利益剰余金といいます。これは純利益の中から配当や役員報酬な

    内部留保って何?(アーカイブ記事)
  • 「坂の下の谷」借金を踏み倒す国家

    マネーの進化史 [単行] 著者:ニーアル ファーガソン 出版:早川書房 (2009-12) ニーアル・ファガーソン『マネーの進化史』を読了した。国家は、戦争をするために膨大な戦費が必要で、そのために借金を必要とする。しかし、戦後にそれが支払えなくなると、国が倒産しかかると、平気で踏み倒すことを歴史上何度もやってきたという話が出てくる。 ご存じの通り、すでに日はGDPのはるかに超える借金を抱えている。日国内の貯蓄を通じた内債であるために、簡単には潰れないとされている。しかし、そんなに甘いものではないということを知った。 ■「坂の上」に先に待ち受けていた借金 司馬遼太郎『坂の上の雲』は、ご存じの通り、1904~05年の日露戦争を扱い、その時代の人々が高い志を持っていた姿を描いた物だが、以前から、引っかかっていたことがあった。戦争中の資金不足を補うために、当時、日銀副総裁だった高橋是清(N

    「坂の下の谷」借金を踏み倒す国家
  • リーダーになりたければ英語は徹底的に極めよ

    英語はできるだけ極めるべきだ。世界を動かすような舞台で英語ができないものは人間扱いされない。これからの時代、世界を動かすリーダーや世界に発信するエバンジェリストを標榜するなら英語を徹底的に極めた方がいい。日の内需だけを狙うなら話は別だし、狙うに足る内需はまだまだ十分残っている。断わっておくが今回の文章は万人向けではない。ただ、当に世界を変えるようなリーダーになりたければ英語は限界を定めず極めた方がいい。 「話に内容があれば、論理的に整然と言えれば、英語がたどたどしくてもいい」これは少し前までなら正しかったかもしれない。しかし、今や内容があるのは当たり前。内容があってもたどたどしかったら聞いてもらえない。これが正直な世界だ。 日にいると実感しにくいだろう。日に来ている外国人は日人と何かしたいわけだし、この島国に滞在する限り逃げられないから、下手な英語でも状況から類推して理解しようと

    リーダーになりたければ英語は徹底的に極めよ
  • マイホームは老後に買え! 〜人口減少社会へ迅速に対応する「企業活動」のリスク〜 : アゴラ - ライブドアブログ

    社会・一般 マイホームは老後に買え! 〜人口減少社会へ迅速に対応する「企業活動」のリスク〜 西武ホールディングスの大株主で、再生ファンドとしても有名なサーベラスがTOB(株式公開買い付け)の実施を公表した。西武HDの経営陣はリストラ策に反発し、TOB反対を3月26日の取締役会で決議している。 近頃たびたびニュースになってはいたものの、どうせお金と主導権で争っているだけだろうとさして興味も持っていなかったのだが、サーベラスが提案しているリストラ案にはなんと東京・埼玉にまたがる5つの路線廃止が含まれているという。 廃線を提案されているという路線は以下の5つだ(図で黒く塗った線路)。 ●路線廃止の衝撃。 ※西武秩父戦・山口線・多摩川線・国分寺線・多摩湖線の五つ。 図は西武鉄道HPより引用、加工は筆者。 報道を見る限り、サーベラス側は「路線廃止は検討していない」と取材に答える一方で、経営陣

  • 生産性の上昇が雇用を押し潰す : アゴラ - ライブドアブログ

    経済 生産性の上昇が雇用を押し潰す 池田先生の記事「デフレの原因はITだ-『機械との競争』」は、少し問題を単純化し過ぎているように感じたので、少しだけ補足したい。 ここで主張したいのは、生産性の上昇は不可避だが、それは、必然的に雇用を押し潰す、ということである。 賃金の下落はなぜ起こるのか まず、賃金の下落について、池田先生は、過剰雇用を抱え込むために、みんなで賃金を下げて辛抱した結果だというが、実際には、製造業からサービス業への雇用の移動が、かなり大規模に起きている。 このことを取り上げた論説として野口悠紀雄先生の:「日経済の活性化に高生産性サービス業が不可欠」を取り上げよう。この論説の要旨をまとめると以下のようになる: (1) 日では製造業の雇用が減り、サービス業に雇用が移りつつある。 (2) しかし、製造業から溢れ出た雇用の受け皿となっている、介護などのサービス業の賃

  • 足るを知ることの勧め : アゴラ - ライブドアブログ

    OPINION 足るを知ることの勧め 最近の日銀の金融緩和を巡るリフレ派の人たちの発言を見ていると、リフレ派の人たちは、今の日経済の状況は、日の実力以下であり、金融緩和を強力に推し進めれば、経済成長を大きくできる、と考えていることが良く分かります。  しかし、客観的に見ると、労働者一人当たりの実質GDP伸び率で見ると、最近の日経済はアメリカに引けを取らないだけの成長をしていますし、EUは、昨年に続き、今年もマイナス成長が予測されています。 それでは、何故、こういった無理な成長志向が議論されるのでしょうか? これは、国民の間に、現在の経済状況に対する不満が積しているからだ、と思われます。 不満の根源 それでは、何が不満なのでしょうか?  競争に打ち勝つため、企業は生産性を上げる必要があります。 そのため、機械化やアウトソーシングが行われ、多くの職が奪われ、失業した人たちは、新

  • 近視眼的な有権者が愚かな政治家を生む - 『自滅する選択』

    自滅する選択―先延ばしで後悔しないための新しい経済学 著者:池田 新介 販売元:東洋経済新報社 (2012-05-18) 販売元:Amazon.co.jp ★★★★☆ 「朝三暮四」という有名な故事があるが、猿は当に朝三暮四なのだろうか。実際にそれを実験した人がいる。今すぐえる2個の餌と、X秒待たないとえない6個の餌を猿に繰り返し与え、Xの値がいくら以下のとき猿が6個の餌を待つかを調べると、平均7.9秒。つまり餌の価値は、8秒で1/3になるのだ。 このように消費財の価値が時間とともに急速に小さくなる現象を、行動経済学で双曲割引と呼ぶ。人間の場合はここまで近視眼的な行動はみられないが、選択肢が少し複雑になると、似たような現象はよく起こる。たとえば大阪大学の調査によれば、肥満者の比率と負債・ギャンブル・喫煙の比率を調べると、強い相関がみられる。つまり太っている人は、借金やギャンブルやタバコ

    近視眼的な有権者が愚かな政治家を生む - 『自滅する選択』
  • オオカミになってブラック企業を乗り切れ

    イソップ物語には無い、オオカミとヒツジの話 オオカミとヒツジは、主従関係となりオオカミが主、ヒツジが従になります。 (だから、ホリエモンは「ヒツジ飼いとヒツジ」に置き換えたのでしょう) ヒツジは自ら稼ごうとはせず、言われたことをやることによって報酬を得ようとするタイプです。言われたことをやるのは、機械でも、海外の人でも可能ですから、残念ながらヒツジの人は、私の言う置き換え可能な人となります。 この分析はまさにその通りと考えますが、永江 一石氏と違うのは、私は「ヒツジからオオカミになれるんじゃないか?」と考えている点です。 ■世界的に国としてオオカミとヒツジがある 言うまでもなくアメリカにはオオカミが多いのですが、アジアを見てみますと、中国はもの凄くオオカミが多い国です。比率でもアメリカよりもオオカミの割合が大きいかも知れませんが、人口がアメリカよりもはるかに多いですから、絶対数はアメリカ

    オオカミになってブラック企業を乗り切れ
  • タブレットは7インチが最適なのか?

    そろそろ発表されるというiPad mini。サイズは7.85インチ。iPhoneが4インチ、iPadが9.7インチだから、ちょうどその中間ということになる。故スティーブ・ジョブズは7インチiPadに否定的だったそうだが、結局販売になりそうだ。 個人的には、文庫がちょうど読めるような7.85インチサイズは、持ち運びにもちょうどよく、また、大きさや画面のサイズも電車のなかで見ていても違和感がないので、商品化は大歓迎だ。 そもそもこの大きさはアンドロイド陣営とアマゾンのキンドルで先行していた。サムソンのギャラクシー(GALAXY Tab)は7.7インチ、キンドルファイヤー(Kindle Fire HD)は7インチと8.9インチだ。それらの評判があまりに良いのでアップルも乗ってきたわけだ。サムソンのギャラクシーシリーズには5インチのスマートフォンもある。その大きさで耳に当てて電話をかけているところ

    タブレットは7インチが最適なのか?
  • 「所有する」から「借りる」へ発想を転換しよう --- 岡本 裕明

    マイクロソフトのオフィスパッケージといえばエクセルやワード、パワーポイントなどがついたパソコンを動かすツールとして今でも高い人気を誇っています。このオフィスパッケージ、今までは購入して自分のパソコンに取り込むのが普通でしたが、遂にクラウドによる「貸し出し」政策に転換するとのことです。勿論、販売も継続するようですが、この「貸し出し」に一歩踏み出したマイクロソフトの戦略は世界が今、向かっている方向をきちんと見据えているといっても良いのではないでしょうか? なぜ、所有ではなく、借りるのか、ということを考えた時、日人はまだ強い所有意識があるのですが、借りた方がメリットがあることは多いのです。そして、我々は知らぬ間にその方向に向かっているのです。 借りるメリットをいくつか書き出しましょう。 一時期に多額のお金を必要としません。上述のオフィスなら5人まで使えるものが年100ドルです。つまり、一人20

    「所有する」から「借りる」へ発想を転換しよう --- 岡本 裕明
  • 放射能デマにトドメを刺そう-- 書評『風評破壊天使ラブキュリ』 : アゴラ - ライブドアブログ

    OPINION 放射能デマにトドメを刺そう-- 書評『風評破壊天使ラブキュリ』 デマ拡散者を言葉と力で叩き潰す マンガは力と可能性を持つ偉大なメディアと思う。絵と短い言葉で読み手に強烈な印象を残すからだ。その力を存分に発揮した漫画『風評破壊天使ラブキュリ』(秋田書店)を紹介したい。 描写は過激で皮肉だらけだが、小気味良い。昨年秋ごろ、私は非常に憤慨する経験をした。自由報道協会の代表理事で元ジャーナリストを自称する上杉隆氏が、福島現地の映像を流した。そこで放射線測定器を出し「100マイクロシーベルト・時の数値が出た、ここは危険だ」と、「10687」という数字を見せて騒いでいた ところが表示されたのはCPM(1分当たりの放射能計測単位、およそ60CPMは1ベクレル)と、単位がまったく違う。これはたいした放射線量ではないので、悪質なデマだ。しかも、この映像は英語字幕付きだ。日と福島県をお

  • 生活保護費は増やしても良い。 : アゴラ - ライブドアブログ

    経済 生活保護費は増やしても良い。 生活保護費が7.3%カットされる方針が公表された。1月29日に閣議決定される予定だ。今回の措置で2013年から3年間で合計740億円が減額されるという。前回の減額措置は04年の0.2%だったので、今回は9年ぶりでなおかつ下落幅も大きい。税金である以上、支給に関して公平・公正は保たれるべきで、納税者の意欲をそぐような使い方は許されるべきではないの当然だ。だが、これは順番が明らかにおかしい。 受給世帯に占める高齢者世帯、傷病・障害者世帯、母子世帯の割合は8割を超える。来働けるはずなのに働いていない、といったような受給者はこの割合を見ても一部だ。生活保護のカットは合理的に考えられた優先順位といえるのか。社会保障費の中で割合は小さく、その一方で緊急性が高い生活保護を優先してカットする合理性があるとは到底思えない。 生活保護のカットは明らかに芸人の親族による

  • 経済成長しても実質賃金が下がるのは何故か? : アゴラ - ライブドアブログ

    経済 経済成長しても実質賃金が下がるのは何故か? 最近20年間の日の実質経済成長率は平均年0.9%である。 これは確かに低成長ではあるが、着実に成長しているし、名目経済成長率は、ほぼ0%ではあるが、それでも大きく経済規模を縮小したわけではない。  しかし、下のグラフを見れば分かるように、この間、日人の賃金は明らかに下落している。  (「GDPと給与総額との関係」から転載) これは何故だろうか?  日米の比較 成長にも関わらず、賃金が低下する現象は、実は日だけではない。 下のグラフは、アメリカの賃金総額の対GDP比率のグラフである: Wage Base (defined as the sum of “Wage and Salary Disbursements” plus “Employer Contributions for Social Insurance” plus “

  • 現実的なリーダー論

    戦術的に賢い橋下。 いい人の安倍。 信念の野田。 どの要素が一番重要か。 という思考回路で行くか。 それともダウンサイドリスクを最小化するか。 実は後者の考え方は現実的に重要だ。 橋下氏は、アナーキスト。 政府をぶっ壊し、一か八か。自分が英雄になり、権力を掌握するか。 さもなくば、政治をすぐに辞めるか。 人も一発勝負といっているように、これはリスクが大きい。 この心意気は、政府はどうせどうしようもないから、つぶれたほうが、何もしないでジリ貧よりはましだ、と気で思っている、自己認識がインテリの都会人のテイストには合う。 しかし、彼らがわかっていないのは、政府は非効率だが、ぶっ壊すよりは現状の方が遥かにましだ、ということだ。そして、橋下氏は、それをわかっていて、確信犯的にやっている。 だから、彼は、統治機構論を展開する。これは実現不可能だから、無害だ。何もぶっ壊さない。同時に、経済政策は、

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  • 政治家の皆さん、「ばらまく」ならiPadはどうですか?

    民主党のばらまきは見事だった。エコカー補助金の漫然とした継続など、大盤振る舞いの印象が強い政権だった(過去形でごめんなさい)。もう、ばらまきは勘弁してくれ。賢明な国民はそう思っている。 しかし、次に待っているのも元祖ばらまき王の自民党である。元祖の名に恥じぬよう、10年間で200兆円の公共事業をやるらしい。「ばらまきだらけの水泳大会!~谷垣総裁のポロリもあるよ~」をお楽しみ下さい、ってことなのだろう(冗談ではなく、これくらい国民は馬鹿にされていると思う)。 もう少しまともな「ばらまき」はないのだろうか。 1.麻薬型のばらまき エコカー補助金などは需要を一時的に引き上げる効果しかない。業界にとっては麻薬である。クスリが効いている間は気持ちいい。短期的には業績が改善する(改善したように見える)。 しかし、麻薬はその場しのぎの快楽しかもたらさない。需要の水準を長期的・継続的に引き上げるわけではな

    政治家の皆さん、「ばらまく」ならiPadはどうですか?