ブックマーク / kyoba.hatenablog.com (28)

  • 仕事場で覚めない悪夢を見る - 虚馬ダイアリー

    わたくしは新聞印刷の会社に勤めている。 うちの会社は基的に、製作・画像、という上流工程と、印刷(輪転)・発送、という下流工程に分かれている。 私はもともと印刷の人間だったのだけど、去年まで上流工程にいて某Sニチやら某Tスポなどの紙面作成のお手伝いをしていた。Tスポなどは大変にプロレスに紙面を割くし、試合結果などはその部署で作成したりするので、メジャー、マイナーを問わず、仕事中に試合結果を知ることも多かった。 印刷時代の後輩に熱心なプロレスファンがいて、そいつに連れまわされているうちに、すっかりプロレスのとりことなっていたので、そういう意味では非常に楽しかった。 そして去年、私は「印刷」の仕事に戻った。輪転機を回す仕事である。 新聞というものは。印刷所から離れている地方のものほど早めにする。だから、紙面は文化面など数日前に紙面作成を終えて確定しているもの以外は、版ごとに更新されていく。大事

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    S2D2 2009/06/14
  • 2008年個人的映画ベスト10発表 - 虚馬ダイアリー

    2004年ベスト http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20041230#p1 2005年ベスト http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20051231#p1 2006年ベスト http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20061230#p1 2007年ベスト http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20071230#p1 1位「ぐるりのこと。」 (30P/凄:9位 好:4位 泣+1) 1位「つぐない」 (30P/凄:1位 好:13位 萌+2) 3位「ダークナイト」 (29P/凄:3位 好:11位 燃+1) 4位「崖の上のポニョ」 (29P/好:7位 凄:7位 燃+1) 5位「ミラクル7号」 (22P/好:1位  萌+1 泣+1) 6位「歩いても歩いても」 (21P/好:14位 凄:8位 萌+1) 7位「ミス

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  • 空中キャンプさんの映画まつりに参加したい。 - 虚馬ダイアリー

    すべりこむ! http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20081214#p1 1・名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 id:toshi20(窓の外)/男性 2・2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 「つぐない」 「Mr.ビーン/カンヌで大迷惑?!」 「ミラクル7号」 書いている現在(17日)時点での暫定で、取り急ぎ選んでみた3。 個人的に思い入れがあって、なおかつあまりベストに絡まなさそうなのを選んでみました。 3・2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください 今年最強の映画映画「PLAYBACK TIME」 4・今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか 誰も選ばなさそうなところで、「ぐるりのこと。」のリリー・フランキー。 または「歩いても 歩いても」の樹木希林。・・・じゃあ、リリー・フランキーで。 5・ひ

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    S2D2 2008/12/19
    納得の3本
  • 「ハッピーフライト」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:矢口史靖 搭乗、離陸 飛行、そして着陸へ。航空機がお客様を安全にお運びする。その「当たり前」は如何に獲得されているか。 航空機と空港を舞台に、コメディ描写も織り交ぜて矢口史靖監督が送る新作は、航空機に関わる人々を描いたお仕事群像エンターテイメント。 元来、矢口監督の「虚構性」と「リアル」の兼ね合いは、実は結構ちぐはぐな印象があった。 「ウォーターボーイズ」にしても「スウィング・ガールズ」にしても、徹底取材に裏打ちされたクライマックスの説得力は折り紙付きなのに、あの突拍子もなく現れる戯画的なギャグやはたきこみのよう脚の強引な展開など、矢口作品特有の粗さが魅力でもあり欠点でもあったわけだが、今回、グランドホテル形式の群像劇にしたことで、逆に矢口流の飛び道具がセーブされ、かなり地に足付けた作劇を獲得している。 結果として、お仕事映画としては、かなり高いレベルに達していると思った。

    「ハッピーフライト」 - 虚馬ダイアリー
  • ハンドメイド メイ画「僕らのミライへ逆回転」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Be Kind Rewind 監督・脚:ミシェル・ゴンドリー 僕の初めての映画体験はどこか。それは区民館だった。 実を言うと、ひさしぶりの映画鑑賞なんである。ここ2週間くらい映画館から足が遠のいていた。休みが取れないせいで。体力的にも面でつらくなってきたのもさることながら、単純に映画を見て感想を書く。ただそれだけな自分を振り返り、なんとなく気が滅入っていたというのもある。難しいのだけれど、僕はどこか「映画批評」という言葉に幻滅を感じ始めていて、だけど、「映画批評」という言葉が与えるブランドのようなものは厳然として存在する。そんな現実に、なんのおもしろみも感じなくなっていた。ここ数年、「批評」だとか「レビュー」って言葉を意識的に避けていて、それは「批評」という言葉への忌避感でもあった。 ぼかあ、批評するために映画を見ているわけじゃない。ふと、そんなことを思って。 「映画を見るって、何

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  • 闇の落とし子たち「ダークナイト」 - 虚馬ダイアリー

    原題:The Dark Knight 監督:クリストファー・ノーラン 脚:ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン 「当の交渉ってやつを見せてやろうか?如何に相手に冷静でイカレてるか理解させるのがコツだ。」(冨樫義博「HUNTER×HUNTER」より) 自分が「バットマン・ビギンズ」という映画の何が嫌いだったかっつーと、とにかくバットマンの手の内をすべて明かしていく無粋さだった。バットマンは決して超人ではなく、生身である。そこにひとつひとつスーツをこしらえ、ごっついバットモービルを会社の金で開発、警察の協力を仰ぎつつ、悪人の前に出るときは、いかに「ハッタリ」を利かすと有効だ、なんて話までしていて、正直「お前はマギー司郎か!」というツッコミをしてしまうほどだったんですが。そこまでして正義の味方を志向する変人、ブルース・ウェインが、自らを「自己演出」していく姿こそが、「バットマン・ビ

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  • 「崖の上のポニョ」 - 「初源」へかえる旅 - 虚馬ダイアリー

    原作・脚・監督: 宮崎 駿 「アニメのしょげんに立ち返る。」 作についての合同会見で宮崎駿はこういった。 しょげんってナンだ?。諸元でもない。緒言でもない。おそらくは初源のことなのだと思う。この「初源」が「ポニョ」を語る上でキーワードになる。気がする。 まず。ポニョの初源はどこか。 まずこの映画の企画の発端は中川李枝子のアニメ化企画だと宮崎駿はラジオのインタビューで述懐している。作者の中川李枝子と宮崎駿の接点は、「そらいろのたね」という短編で宮崎駿がアニメ化している。このアニメが「宮崎駿らしくない点」は原作を壊していないことだ。非常に忠実に作っている。宮崎駿はストーリーテラーではなく「ワールドテラー」なので、基的に世界そのものを語り直す人だ。「魔女宅」にしても「ハウル」にしてもテレビシリーズの「コナン」「ホームズ」にしても、「世界観を壊して一から作り直す」人で、そんな面倒くさいことを

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  • 「クライマーズ・ハイ」 - 虚馬ダイアリー

    監督:原田眞人 脚:加藤正人/成島出/原田眞人 原作:横山秀夫 新聞業界が斜陽といわれて久しい。確かに、スピードも段違いに早く、制約もないネットというメディアは新聞というジャンルにとっての脅威だ。 自分はその斜陽業界に片足をつっこんで8年以上になる。新聞社そのものではないが、新聞と深く関わっていることで見えてくるのは、新聞は制約や約束事がかなり多いということである。ネットだけを愛好し新聞の購読をやめてしまった人にはぴんとこないかもしれないが、時間、形態、広告との折り合い、多くの記事を如何に見やすくキレイにレイアウトするか、わかりやすく伝わりやすい見出しをつくるか、その上で情報にはより精度が求められる。広告を預かっている以上、飛ばし記事を連発するわけにもいかない。さらに人間関係による軋轢も考慮しなければならない。 画像のプロ、文章を書くプロ、レイアウトのプロ、広告の営業、販売局、輪転部、さ

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  • 「ミラクル7号」 - 虚馬ダイアリー

    原題:長江七号 監督・製作:チャウ・シンチー 脚:チャウ・シンチー/ビンセント・コク/ツァン・カンチョン/サンディ・ショウ・ライキン/フォン・チーチェン/ラム・フォン ★★★★★。 吹き替え版で鑑賞。 「え!」と思うくらい、素直に笑い、泣き、感動した。超がつくほど、大好き。 香港を代表するイケメン喜劇スター監督、40代も半ばを過ぎての新作は、子供のための「すこしふしぎファンタジーコメディ」。貧乏親子が、謎の生物とでーあうの巻。 チャウ・シンチーという人は、サービス精神旺盛だけど、元来我の強い人だと思うし、ナルシストでもあると思う。それが今回、自分を一歩引かせ、子供たちのための映画を作ったことに、正直驚きを隠せない。すごく、すごく優しい目線の映画だと思う。こういう映画も、撮れるようになったんだ、と思った。前作「カンフーハッスル」で気のカンフー映画を撮り、やりきったことも大きい気がする。

    「ミラクル7号」 - 虚馬ダイアリー
    S2D2
    S2D2 2008/07/17
    吹き替えで2回目を観ようかな
  • 「JUNO/ジュノ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Juno 監督:ジェイソン・ライトマン 脚:ディアブロ・コーディ 油断していた。 ためしに男友達とセックスしたら妊娠してしまった16歳の少女ジュノが、やがて来る出産に立ち向かう話。 という大筋はほぼ間違いがない。よってはっきり言って、今の俺自身の人生の現状からはもっとも共感から遠い話だ。妊娠したこともない、させたことも(多分)ない、よって俺には現状、そういう心配をするような子供もいない。 そういう人間にとってみれば、ある種、同じ現実世界にいる、というだけで、話自体はまったくの他人事であり、ファンタジーとして付き合うことでようやく折り合いがつく、という題材である。だから、こちらとしても映画としての見方としては「恋空」くらい遠い話として相対しながら見ていたのであるが。 これがまったくもって、違った。見終わったあと、ざっくりと俺の中にナイフが突き刺さっていた。しかもしばらくナイフに刺さっ

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  • 「ランボー/最後の戦場」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Rambo 監督・脚・製作:シルベスター・スタローン えー。うん。何から話せばいいか。えー。 昔、ビッグコミックスピリッツちう漫画雑誌にほりのぶゆきという人が描いた「江戸むらさき特急」という漫画があって。一口で言えば様々な勧善懲悪時代劇の登場人物や歴史人物をパロディギャグにする4コマ漫画で。小中学生から好んでテレビ時代劇を見まくっていた俺は、もうその漫画が大好きだったんですけど。 その中のネタのひとつに、歴史人物のひとり、大塩平八郎をパロディにしたキャラが出てくるんだけど。その「大塩」さんには股間に大砲そのものがついてて、「悪の存在」を知るとそれがむくむくと持ち上がり、大砲の「中のもの」を噴出させたくてたまらなくなる・・・という最低なキャラで。で結局それがもとで「大塩平八郎の乱」を起こすんだけど、大砲うちまくっていたら大塩先生スッキリしちゃって大塩平八郎の乱は失敗するというオチなん

    「ランボー/最後の戦場」 - 虚馬ダイアリー
  • 「ミスト」 - 虚馬ダイアリー

    原題:The Mist 監督・脚: フランク・ダラボン 原作: スティーヴン・キング はじめは。嵐だった。木が窓を突きやぶった。祖父が植えた樹木。朝になると、湖の向こうに霧が見えた。隣人とともに買い出しにでかける。そこへ向かう道すがら、軍用車両や戦車といくつもすれ違う。彼らは湖の霧の方向に向かっているようだった。 店に着きしばらくして、霧が静かにそして早く、店の周りを覆い始めた。いつ晴れるかわからぬ霧の向こうで何かが起こっていた。その何かがわらぬ 日常の延長線上のなかで、いつのまにか「霧の監獄」と課したスーパーマーケットに足止めされた人々が辿る運命の物語。 世界が回る。気がつくと、自分は地面に這いつくばっている。 柔道の技を受けたことのある人がいるならばこういう経験をしたことがあると思う。初めて柔道技で投げられたとき、その体の衝撃はでかすぎる。だって自分が倒れるつもりがないのに、「倒れて

    「ミスト」 - 虚馬ダイアリー
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    S2D2 2008/05/17
    力作
  • 「少林少女」 - 虚馬ダイアリー

    監督:広克行 脚:十川誠志/十川梨香 製作総指揮:亀山千広/チャウ・シンチー 映画ってのはなにでできているだろう。 そんなことを考えてしまうほど、この映画を見て俺は大変衝撃を受けた。とにかく映画を見終わって持ち帰った感情は「喜怒哀楽」の最初と最後の部分を抜き取った部分だけだった。怒り、のちに哀しみ。ここ何年も映画を見てきたけど、こんなことになったことはないわけではないが・・・ここまで極端なのは初めてだ。見ていて、あまりに理解不能のことが多すぎて、しばらくその感情のありかを持てあましていたのだ。 映画の出来不出来が問題なのか。いや、それもあるが、この映画を見てなにに衝撃を受けたって・・・この映画には「愛」がないからだった。 「愛」。漠然とした物言いだけど、これが一番正しい気がする。おれは「ぞっとした」のだ。この映画に。 俺は今まで駄作という烙印を押された映画を結構見てきたけど、意外と自分

    「少林少女」 - 虚馬ダイアリー
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    S2D2 2008/05/16
    もう少し早く書いていれば50円もらえたのに…
  • 「NEXT」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Next 監督:リー・タマホリ 脚:ゲイリー・L・ゴールドマン/ジョナサン・ヘンズリー この映画のオチはだれにも言わないでください。 ・・・てなわけで。 2分先の自分の未来の危機がわかる男の逃亡劇&その男の争奪戦を描く、SFアクション。 えーと。面白かったです。以上<コラ。 というわけにもいかんか。えーとね。バカ映画とか突っ込みどころ満載という評をよく見かけた映画でそれはそうなんですけど、結構話自体はしっかりしていて面白い。全体的に「高尚にしてもおかしくない話をB級娯楽映画に落とし込んで作っている」印象があるんだよなあ。買いかぶり過ぎか?と自分でも思うんだけど。 この映画の基ラインは能力を使ってその日暮らしのマジシャンで生計を立ててる主人公が、能力の関係で「未来の俺の嫁」を知覚して、それに運命を感じて彼女をナンパして、ついにオトし、今度はその彼女を守るために能力フル活用!・・・と

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    S2D2
    S2D2 2008/05/07
    分かってらっしゃる
  • 「つぐない」 - 神のみぞ知る贖罪 - 虚馬ダイアリー

    原題:Atonement 監督:ジョー・ライト 脚:クリストファー・ハンプトン 製作総指揮・原作:イアン・マキューアン タイプライターがタイトルを打ち出す。 「Atonement」。 やがてタイプライターの音が、音楽と共鳴しあいながら、響いてくる。カメラはやがて一人の少女がタイプライターを打つ姿を映し出す。少女はその文章を書き終え、その紙を持ったまま、早いリズムで屋敷を歩く。母親を捜している。その文章を見せるために。やがて、彼女はある青年とはちあわせにある。「劇をやるんだって?」と青年は、聞く。彼が知っていたことに驚く彼女は、意を決したように「見に来て欲しい」と彼に言う。彼女が書いた初めての戯曲を。 だが、その日。劇は行われることはなかった。その代わり、彼女は、その青年に対して、全生涯をかけてつぐなわなければならぬ、ささやかで、そして大きな罪を背負うことになる。 まず誉める。邦題がすばら

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  • 「300/スリーハンドレッド」 - 虚馬ダイアリー

    原題:300 監督:ザック・スナイダー 脚:カート・ジョンスタッド、マイケル・B・ゴードン、ザック・スナイダー 「あなたの落としたのはこの人ですか」「いえいえ、もっときたないの」(「ドラえもん」36巻所収「木こりの泉」より) いやあ、美しい。美しすぎて困った。 物語の舞台は紀元前480年。 スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従の証を立てるよう迫られる。しかし彼は勇敢で賢い王は、法を守りながら国を守るためにスパルタ兵の精鋭300人とともに要害であるホットゲートへと旅立つ。 実は先行レイトで見たんですけど。もうね。すごい。この映画の撮り方が役者をブルーバックの前で演技させて、そしてCG背景と彼らを組み合わせつつ、彼らの肉体すら美しく加工する、という方法がとられていて。もうまるで躍動するアートともいうべき美麗さ。それにとにかく

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  • 今宵、吉祥寺バウスシアターで-虚馬ダイアリー

    原題:A Prairie Home Companion 監督:ロバート・アルトマン 原案・脚・出演:ギャリソン・キーラー 原案:ケン・ラズブニク 映画を見るとは何か。それは作品との「出会い」である。俺はそう思う。批評なんてくそくらえ。人も映画も、出会い方ですべてが決まる。映画とのすばらしい出会い方こそが、映画にとってもっとも重要なことだ。 そして俺がそこを訪れて、その作品に「出会った」のは、まったくの偶然だった。 いや、偶然というのは正確ではない。そこにかかっている作品は是非見たいと思っていたし、前売り券も買っていたのだが、私がまごまごしているうちに、メイン館での上映は終了し、そこでのレイトショウが都内の劇場で、その作品を見る最後のチャンスになってしまっていたのだ。 ゴールデンウィーク中(と言っても俺には関係ないんだけど)の間に行っておこうとおもいながら、気がつけばその日が最終日。 私は

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  • 「ラブソングができるまで」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Music and Lyrics 監督:マーク・ローレンス 主人公・アレックスは80年代のポップスターだったが、今は懐古ファンしか持たない過去に囚われ、その過去の人気を糧にいつなぐ現状に流されて、前に進めない。そんな現実を自嘲気味に諦めながら日々を過ごしている。しかし、彼にチャンスが訪れる。現代のトップアイドルが自分のかつてのファンで、ラブソングを作曲してくれ、と依頼してきた。だが、かつてソロで一曲出して酷評されたっきり、ピアノには向かっていない。気鋭の作詞家と組んでみても、いまいちピンとこない。 そんなさなかに、出会ったのが代理の植物係のソフィー(ドリュー)。彼女の中に、作詞の才能を見いだした主人公は彼女と一緒に作曲作業にとりかかる・・・。 もしもピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして・・・・ドリューに聞かせることだろう。 そんな、願望を持つドリューファンのハートわしづかみ映

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    S2D2 2007/05/06
    耳毛先生のコメントを聞きたい
  • 「ブラッド・ダイヤモンド」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Blood Diamond 監督:エドワード・ズウィック 脚:チャールズ・レビット 冒頭。唐突に、そしてあまりにもあっけなく人々が死んでいく。血が流れる。逃げまどう人々。阿鼻叫喚の中、離ればなれになる家族。 当たり前のように行われる虐殺。命の軽いアフリカでは、我々の常識を遙かに超えた苛烈さでそれが行われる。資主義の台頭が、悲劇を底なしのものにしていく。 ダイヤモンド産出が確認されたとき、暴虐はさらなる拡散を見せる。そんな国を舞台に、ひとつのダイヤを巡る様々な思惑が入り交じるドラマが展開する冒険活劇である。息子を救うために死地を行く漁師と、彼の埋めたダイヤ目当てに近づく元傭兵の白人。彼ら二人の苛烈な道行きを、「紛争ダイヤ」の真実を追う女性記者の視点も絡めて、ひとつの「物語」として提示してみせる。 いろんなところで見た感想で、ダイヤモンド不信の声を上げる人がいた。うんまあ、正直な感想

    「ブラッド・ダイヤモンド」 - 虚馬ダイアリー
    S2D2
    S2D2 2007/04/19
    This is Africa
  • 「デジャヴ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Deja Vu 監督:トニー・スコット 脚:ビル・マーシリイ、テリー・ロッシオ 彼女との初めての出会いは「死体」だった。 500人以上が死ぬフェリー爆破事件が起こる。警察はテロ集団による犯行と断定する。しかし水上の事故は証拠を得るのは非常に困難であると、捜査の長期化を示唆した。 そんな中、ATF(アルコール・タバコ・連邦調査局)の捜査官ダグは現場を捜査し、爆発がテロだった事を証明。さらに爆発現場の近くで発見された女性の死体について捜査する。体の三分の一がやけどでぼろぼろの遺体。しかし、焼けこげてなかった彼女の顔を見て彼は言った。「美しい」 彼は鋭い観察力で彼女の死が殺人によるものだと見抜く。 しかし奇妙なことがあった。その被害者は死の直前ダグに電話をかけてきていた。さらに彼女の家の冷蔵庫には「お前は彼女を救える」という奇妙なメッセージがあった。なぜ。どうして。 やがて、彼の優秀さを

    「デジャヴ」 - 虚馬ダイアリー