窓の下に裕次郎がいた―映画のコツ、人生のコツ 作者: 井上梅次出版社/メーカー: ネスコ発売日: 1987/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る映画監督、井上梅次についてどんなイメージがあるだろうか?日活で石原裕次郎の映画を何本か撮り、その後各社を飛び回り、香港まで行き、テレビの土曜ワイド劇場で江戸川乱歩シリーズを手がけた、節操なくなんでも撮る早撮りの監督。――くらいだろうか。 しかし、この本を読むとそれがひっくり返る。この人がいかにクレバーな職人だっただけでなく、プロデューサー的な視点を持った理論家だったかがよくわかる。決して無節操な映画人ではないことがわかる。 150本以上の映画と200本近くのテレビ映画を作った来た井上梅次(うめつぐ)は、1923年、京都に生まれる。高校は、マキノ雅弘、山中貞夫、内川清一郎を輩出した京都一商。慶応大