「DIDの治療の目的は、アイデンティティたちがお互いを重要なパートナーとして知り合い、認め合い、互いの間の葛藤を解決するということは治療の基本中の基本である。」うん、全くその通り。ちなみにこの論文に見られるように、英語圏の文献ではDIDの人格たちのことを「別人格」とか「交代人格」ではなく「アイデンティティidentity」 と呼んでいるわけだが、日本語にするとちょっとピンと来ない。それはともかく。 「治療者は、アイデンティティたちはそれぞれが過去に直面した問題に対して、それに対処したりそれを克服するうえでの適応的な試みを表しているということを理解しなくてはならない。」フンフン。「だから治療者は患者に特定のアイデンティティを無視したり『処分get rid of』するように促したり、特定のアイデンティティを別のそれに比べてより現実real のものとして扱うのは、治療的とは言えない。」なるほど。