衆院選の比例代表九州ブロックに立候補していた自民党佐賀県連事務局長の西村忠則さん(63)は、定数21の最後の議席にあと一歩で届かなかった。自民党の大勝に備え、比例名簿に名前を載せていた西村さんは「当選していれば、宝くじと同じで人生が狂っていた。ほっとしています」と話した。 自民党は、重複立候補者の多くが小選挙区で当選して比例の獲得議席が余ってしまうのを防ぐため、各県連の事務局長らを擁立して比例名簿の下位に登載。西村さんの順位は41人中39番目だった。 投開票の16日、自民大勝が現実となり、38番目の鹿児島県の事務局長まで当確が出た。「公認を受けた以上、辞退はできない。頑張るだけ」と覚悟を決めた西村さん。残る1議席を日本未来の党と争ったが、17日未明に「落選」が決まった。 西村さんは県職員を退職後、2010年から県連事務局長に。選挙中はマイクを握ることなく、裏方の仕事に徹していた。投開票日も