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  • パーソナルゲノムで健康を管理する時代 - 月明飛錫

    TV | 02:04 | 人の身体の設計図であるDNAの解読が、2000年頃に話題になったことを覚えている。世界各国が参加し、何千億円ものコストをかけ、何年も高性能のコンピュータを何台も駆使して行う一大プロジェクトだった。今、その技術が急激に進歩していることを、今日の『クローズアップ現代 到来!パーソナルゲノム時代』で知った。 唾液のサンプルを送るだけで、全DNA(パーソナルゲノム)の解読をしてくれ、検査結果は後日インターネットにアクセスして確認できる。費用は50万円。自分で払うことを考えると高額ともいえるが、以前とは比べ物にならないくらい安くなっている。 最近、遺伝子と病気の関係が明らかになりつつあり、パーソナルゲノムを知ることは、かかりやすい病気に備えることを可能にし、健康管理に役立つ。たとえば、ゲノム配列から心筋梗塞のリスクが高いことが分かったので、今後は低脂肪、低カロリー塩分控えめ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/16
    あらかじめリスクを知って持病とつきあうのは、望ましいことだと思う。
  • 高齢化と人口減少を先取りする被災地は、コンパクトシティで21世紀型都市を - 月明飛錫

    雑記 | 02:22 | ――集団移転でふるさとの集落を消滅から救った例に見習おう。 巨大地震と津波が東北地方を襲ってから、3カ月が経過した。この間、さまざまなメディアが被災地の状況を映してきたが、それらを見て改めて考えさせられたのは、高齢化が進展する日の未来だ。 もともと東北地方の沿岸部は全国平均と比べると高齢化の進んだ地域であり、さらに被災地の避難所では、働ける人は早く出ていく一方、高齢者が残り、高齢化率があがっていた。避難所のインタビューに答えるのは高齢者がほとんどというのが、私の印象だ。 「平成23年版 高齢社会白書」によると、日の総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は過去最高の23.1%に達した。高齢化率は今後も上昇し、2025年には30%を超え、2055年には40%を超える。参考:http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/12
    大切なのは、どうすれば衰退や高齢化の影響を小さくし、財政が破綻しない範囲内で住みやすい街づくりができるかを考えること。
  • 原発事故で日本に来れなくなったスターたち - 月明飛錫

    雑記 | 00:11 | 私が今まで聞いたなかで、最も声の美しいソプラノ歌手が、アンナ・ネトレプコ。 Anna Netrebko、2005、Wikipediaより 今月のメトロポリタン・オペラの公演で来日するはずだった彼女は、公演直前に日公演に参加しないことを発表していた。私にとって不幸中の幸いだったのは、今回の公演が予定にはいっていなかったことなのだけれど、気になったのは、彼女のキャンセルの理由。 メトロポリタン・オペラのピーター・ゲルブ総裁によれば、「ネトレプコはチェルノブイリの原発事故が起きたときソ連(当時)に住んでいて、親類や友人たちが、がんになったのを見ており、それが脳裏を離れず、飛行機に乗れなくなった」とのこと。参考:http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110608dde018200057000c.html ネトレプコはロシア南部のクラ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/10
    日本が「危ない国」でなくなるまで、国産美術の鑑賞に力を入れて待っているしかないか。
  • 東日本大震災の義援金配分たった15%に漂う残念感 - 月明飛錫

    雑記 | 03:10 | ――せっかく寄付に目覚めた日人を、がっかりさせてほしくない 1.宙に浮く義援金3ヶ月前に日を襲った東日大震災は、史上最悪の被害をもたらしたが、この空前の被害に対して「復興の手助けに」と日はおろか世界中から寄せられた義援金は、過去最高の2,514億円(6月3日現在)に達した。しかし、震災から3カ月たっても、被災者に届けられたの全体の約15%、370億円でしかないことが、6日の義援金配分割合決定委員会(事務局・厚生労働省)で報告された。参考:http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY201106060583.html 被災者への支給額は、現時点では、被害の程度によって決まるが、それを認定する自治体側の体制が整っていないことが要因だ。あまりにも対応が遅いとは思うが、被害の認定以前に、行政機能を失った自治体もあり、こ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/08
    今回のことは、日本に寄付文化が根付くかどうかの1つの岐路になっているように思う。
  • 社会保障と税の一体改革案は、単なる先送りだ - 月明飛錫

    雑記 | 03:30 | 政府の集中検討会議が今月2日に社会保障と税の一体改革案をまとめた。しかし、もともとも年金改革で民主党が目玉としていた「月額7万円」の最低保障年金の創設や年金一元化は先送りされ、増え続ける社会保障費を抑制しようという決意は見られず、単に2015年度までに消費税を10%に引き上げて社会保障費の増加を増税で賄うという、抜改革とはほど遠い内容となっている。参考:http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/syutyukento/dai10/siryou1.pdf 1.世代間格差は解消されず少子高齢化が進み、社会保障費は増大の一途をたどっている。我が国の社会保障給付は高齢者向けに偏っており、負担を次世代に押し付ける現状を改め、当に持続可能な制度を構築すべきだが、今回の改革はこの課題に対して真摯に取り組んだとはいいがたい。次の

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/06
    問題は、退陣を表明し求心力を失った菅政権に、負担増を伴う改革案が実現できるかどうか。
  • 現代の大衆小説とは? - 月明飛錫

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/05
    残ったのは、美しい文章を味わう「言葉の芸術」としての小説ではないだろうか。
  • 勝者不在の権力ゲーム−内閣不信任案否決 - 月明飛錫

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/03
    こうなったら、内ゲバ好きの長老抜きで、若手が与野党問わず一致団結して復興に取り組むことを期待したい。
  • パソコンのモニターはなぜ横に長いのか - 月明飛錫

    雑記 | 01:00 | 「パソコンのモニターはなぜ横長なのだろう?」と常々疑問に思っていた。 私が今使っている液晶モニターは、6年ほど前に購入したものなので、正方形よりやや横長という程度だけれど、それでもWebページを見ている時は、左右にデッドスペースができることが多い。グーグルの検索結果でも、ブログでも、ウエッブ上のコンテンツは縦長にできていることがほとんどだからだ。 そして、文章や表示結果を上から下にスクロールさせて読む。ニュースサイトなどでは、記事を分割して表示しているところが多いけれど、個人ブログなどはそうなっていない。何度もスクロールしながら縦長のコンテンツを読み進めていると、スクロールさせているうちに目がチカチカしてきて、どこまで読んだのかわからなくなることがある。 要するに縦長のコンテンツを横長に表示すると、1画面あたりの情報量が少なくなり不便である、というのが私の実感だ。

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/02
    TVとの共通規格にすると量産効果でコストが低下するというメーカーサイドの事情。
  • 企業の海外シフトが続く中で、個人ができること - 月明飛錫

    雑記 | 02:28 | 日はモノ作りで稼いでいる国―こんなイメージを持っている人は多いのではないだろうか。 しかし、日と外国の間のお金の流れを見ると、それとは別な姿が見えてくる。今の日では、輸出額から輸入額を引いた貿易黒字よりも、海外からの利子や配当などの所得収支が多くなっているのだ。 参考:http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm グラフからわかるように、2005年に貿易収支の黒字額を所得収支の黒字額が上回り、それ以来、所得収支の黒字額が貿易黒字よりも常に多くなっている。 理由は2つある。1つは日人が保有する外国証券が増えたことで、そこから受け取る債券利子等が拡大したことや、日企業の海外進出が増えて、海外の子会社等(出資比率10%以上)からの配当金受取が増

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/06/01
    今の日本では、輸出額から輸入額を引いた貿易黒字よりも、海外からの利子や配当などの所得収支が多くなっている。
  • 経済成長か生活の豊かさか - 月明飛錫

    雑記 | 01:58 | 震災以降、原発事故に伴う電力不足やエネルギー政策に関連して、エネルギーを大量に使って経済成長を目指すことの是非が問われている。例えば、東京都が5月に発表した「都政運営の新たな戦略」では、これからの都政運営の方向性として「これまでの価値観や生活様式を見直して、エネルギー多量消費型社会を転換し、世界の範となる低炭素型都市へ進化」を目指すとしている。参考:http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2011/05/70l5r103.htm 「成長がすべてを癒す」という考え方や「経済成長=国民の幸福」という図式は、90年代から行き詰まっていた。95年に発表された「21世紀の国土のグランドデザイン」では、我が国が物質的、量的豊かさを求めて経済拡大を優先するという段階を既に終了し、「物の豊かさより心の豊かさ」、「生活の利便性より自然とのふれあ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/30
    ひょっとして健康な人の場合、働かずにお金をもらうという生活は、必ずしも満足に結びつかないのだろうか?
  • OECD「より良い暮らし指標」、日本は19位−自己評価の低さが響く - 月明飛錫

    雑記 | 01:28 | 経済協力開発機構(OECD)は今月24日に、加盟各国の生活の豊かさを示す「より良い暮らし指標」を発表した。1位に輝いたのはオーストラリア。日は、OECD加盟34か国中、19位という結果だった。 近年、GDPで示されるような金銭的・物質的豊かさだけでなく、精神的な豊かさや暮らしの質を大切にすべきだという考え方が広まっている。有名なのはブータンの「国民総幸福量」。日でも鳩山由紀夫前首相が昨年、国民の「幸福度」を調べる方針を打ち出したが、この指標も同じような考え方がベースになっている。 OECDのサイトによると、この指標は、暮らしの11の分野(住宅、収入、雇用、共同体、教育、環境、ガバナンス、医療、生活の満足度、安全、ワークライフバランス)について34カ国間の比較を可能にするものであり、グリア事務総長はこの指標について、次のように述べている。「この指標はOECDの創

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/26
    日本人は、所得、収入、雇用、住宅など物的生活条件は悪くないものの、自分の健康状態や生活満足度、路上で不安を感じる割合など、主観的な質問での評価が低い。
  • ついに日本でもパンが値上げに - 月明飛錫

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/24
    こんなに世界の穀物需要が上昇しているのだから、日本も減反などという贅沢をしていないで、米を作って輸出して、世界に貢献すべきではないだろうか。
  • 「サンライズ計画」で国民負担は発生するのか - 月明飛錫

    雑記 | 03:22 | TBSの報道によると、今月26日からフランスで開かれるG8サミットで菅首相は、2020年を目途に太陽光の発電コストを3分の1に引き下げ、設置可能な全ての屋根の5割にパネルを設置。2030年を目途にすべての屋根への設置を目指す「サンライズ計画」を発表するとのことだ。 2020年といえば、9年後。これだけの短期間で設置可能な全ての屋根の5割にパネルを設置とは、なんと野心的な計画だろう!いったい、どれだけの家に太陽パネルを設置して、どのくらいの費用が発生するのか、ざっくりと計算してみよう。 平成20年住宅・土地統計調査によると、平成20年10月1日現在における我が国の総住宅数は5759万戸、住宅のむね総数は3303万むねで、その内訳は一戸建3013万むね、長屋建は59万むね、共同住宅は214万むね。参考:http://www.stat.go.jp/data/jyutak

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    SasakiTakahiro 2011/05/23
    すごい成長産業が出現した!!
  • 若者から高齢者への所得移転をやめよ - 月明飛錫

    雑記 | 02:55 | 昨日の記事では、家計調査の貯蓄の推移を見ると、ほぼ一貫して貯蓄が高齢世帯に集中し(2010年では貯蓄額の62%が60歳以上の世帯)、30代以下の貯蓄が減少していることについて書いた。今日はその背景と現在の社会の問題点について書きたい。 1.人生後半に集中する資産形成チャンスごく平均的なライフスタイルでは、定年後に備えて地道に貯蓄をしていき、定年後にそれを取り崩していく。従って、60歳以上の高齢者の貯蓄が多いこと自体は、それほど不思議なことではない。 しかしそれだけでなく、多くの日人にとって、多額の現金や資産を受け取る機会が、人生の後半に集中していることが高齢者の資産が多い要因として指摘できる。それは、退職金、生命保険、相続だ。退職金は、転職をして途中でもらうこともあるが、多くの人が最も多額の退職金を得るのは、60から65歳の定年時だ。保険については、親族が亡くな

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/21
    「高齢者=弱者」などという間違った図式で語るのは止め、年齢ではなく、本当に困っているかどうかで線引きすべき。
  • 日本の貯蓄の6割が60歳以上の世帯に集中 - 月明飛錫

    雑記 | 03:48 | 総務省が昨日発表した2010年平均の家計調査 貯蓄負債編(2人以上の世帯)によると、1世帯当たりの平均貯蓄額は前年比1.2%増の1657万円となり、5年ぶりに増加した。 貯蓄額の年代別の割合をみると、60歳以上の世帯が全体の62.4%にのぼり、この比率は前年比1.7ポイント上昇した。さらに過去に遡って推移を見ると、ほぼ一貫して貯蓄が高齢世帯に集中し、30代以下の貯蓄が減少していることがわかる。参考:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h22_gai4.pdfhttp://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h22_gai8.pdfhttp://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001073917 1.貯蓄が60歳以

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/20
    最近、20代・30代では将来のために貯蓄をする人が増えていると聞くが、統計上はそうした傾向は見られない。
  • 資本主義軽視は「隷属への道」につながりかねない - 月明飛錫

    雑記 | 02:14 | 政府が発表した東電の賠償スキームに対して、批判が続出している。主に批判されているのは、債務超過が予想される東電を破綻させずに上場を維持して株主を保護する一方、枝野官房長官が発言したように債権者(金融機関)に債権放棄を求めること破綻していない民間企業(東電)の債権の放棄を促し、民間と民間の間の取引に政府が口を出すこと東電以外の電力会社にも、奉加帳方式で負担させることについて、資主義を軽視しているという点だ。参考:東電融資の債権放棄、しっかり討議してから話すべき=東証社長−ロイター 私も、この点については、以前問題を指摘した。関連記事:資主義のルールを無視した電力会社の「奉加帳方式」 また、菅首相の浜岡原発の停止要請についても、法的根拠のない行政指導で民間企業に多額の負担を発生させることになり、国家の権力を法律によって制限する法治国家として問題があるとの批判が出て

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/18
    自由な市場に政府が干渉していくと、経済力が衰え、それだけでなく人間の自由が失われてしまう。
  • 東京電力の上場維持に異議あり - 月明飛錫

    雑記 | 01:43 | 政府は13日に、福島第1原発事故による東京電力の損害賠償支援スキームを発表した。また、海江田万里経済産業相は同日、東電について「上場企業として引き続きしっかりとした電力の供給を行ってもらいたいというのが私どもの要請だ」と表明した。参考:東電、原発補償へ公的管理 政府支援の枠組み決定−日経新聞 今回の東電支援の枠組みに、東電以外の電力会社も組み込まれ、発電電力量などに応じた「負担金」を出す「奉加帳方式」がとられたことについて問題があることは、以前指摘した。関連記事:資主義のルールを無視した電力会社の「奉加帳方式」 さらに私は、海江田経産相が表明した東電の上場維持についても、問題があると考えている。 企業が上場する目的は何か?それは、第一義的には、資金調達である。株式を上場すれば、公募増資を行うことで多額の資金調達が可能になる。銀行からの借入には金利がかかるが、市場

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/16
    資金調達のできない東電の上場を維持するのは、現在の株主保護のためとしか思えない。
  • ノーネクタイの次は、着物と雪駄に注目! - 月明飛錫

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/14
    服装の自由度が高い職業の人から、和装をはじめてみてはどうだろう。
  • アフリカの大国、ナイジェリアの文化発信力 - 月明飛錫

    雑記 | 02:57 | 気がついてみれば、この2ヶ月というもの、ブログには国内の話ばかり書いていた。グローバル化が進んでいる時代に、こんなことではいけない。今日は、BBCワールドニュースでナイジェリアの文化について言及しているニュースを見たので、アフリカの大国、ナイジェリアについて書くことにする。 ナイジェリアといえば、「ナイジェリアからの手紙」を真っ先に思い浮かべてしまう。昨年私のところにも届いた国際的詐欺メールなのだが、資金の移動に協力してくれたら手数料を払うと持ちかけ、相手が銀行口座を教えると、口座に不正アクセスして一銭残らず引き出すというもの。こうした詐欺は、主にナイジェリアを中心とするアフリカ地域を舞台に多発していることから、「ナイジェリアからの手紙」「ナイジェリア詐欺」「419 scam」と呼ばれている。 こうした詐欺メールには、反乱軍リーダーの娘と名乗り、死亡した父親の遺産

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/12
    ナイジェリアの映画は、Nollywood(ノリウッド)と呼ばれ、国内だけでなくアフリカ全土で広く観られている。
  • 中部電力と井上靖の『補陀落渡海記』 - 月明飛錫

    雑記 | 01:51 | 菅首相の要請をうけて、中部電力は昨日、浜岡原発の全炉停止を決定した。一連の流れを見ていて、私はふと、井上靖の短編小説『補陀落(ふだらく)渡海記』を思い出した。 小説の舞台、紀伊半島の熊野には、中世のころ、海の向こうの浄土を目指して生きながら船に乗って海に出る「渡海上人」の慣わしがあった。念のため書いておくと、「渡海上人」は、屋形船の中に釘を打ち付けられ閉じ込められるので、出発した後は漂流の末、餓死するか、天候が悪ければ溺死することになる。いわば、東北にある即身仏の海版だ。 補陀落渡海記 井上靖短篇名作集 (講談社文芸文庫)作者: 井上靖,曾根博義出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/11/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る この小説の主人公は補堕落寺の住職・金光坊。特にきまりはなかったのだが、補堕落寺の住職がたまたま3代続いて61歳

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/11
    共同体の「空気」に逆らえない恐怖のようなもの。