2014/02/07 cafeはまぐり堂 ― 漁村の古民家カフェで、おしゃれ＆ローカルなランチはいかが？ cafe はまぐり堂は、牡鹿半島の蛤浜（はまぐりはま）にある、築100年の古民家を改装したカフェ。三陸の漁村の家ならではの間取りや雰囲気を活かしつつ、おしゃれでくつろげる空間になっています。 地元産の海の幸や鹿肉を使用したメニューがあり、コーヒーやスイーツ類も美味しい店です。 → 店舗情報はこちら ▼ おすすめポイント はまぐり堂の大きな魅力はロケーション。 石巻市渡波から県道２号に入り、まがりくねった道を進んで風越トンネルを抜けた所、 リアス式の湾の奥の、小さな漁村にあります。 ▲ バス利用の場合は、「蛤浜」バス停で下り、石段を下って行きます。バスは２時間に１本程度なので注意。 店内は、座敷が連続して続き、神棚や縁側もある、昔ながらの日本家屋。 カフェとして改装されてい

2013/09/26 仙石線の復旧 ― 海辺の線路跡と、内陸の新線工事 石巻と仙台をつなぐＪＲ仙石線は、もう２年半ものあいだ、途中区間で不通の状態が続いています。 最近になって、ようやく復旧工事が本格化してきました。津波の被害を受けた線路を、内陸に移す工事が進んでいます。2015年度中の完成予定だそうです。 今回は、新しい線路を敷くために、丘陵地帯を切り崩す様子や、海の近くの線路跡の様子を見てきました。 ◆ 朝８時の石巻駅。 仙石線のホームに列車が到着し、たくさんの通勤通学客が降りてきました。 電気設備が復旧していないので、軽油で動くディーゼルカーが使われています。 石巻駅から西に13キロ進むと、東松島市の陸前小野駅。 そこから松島町の高城町駅までの約12キロが、不通区間になっています。 不通区間では、線路を内陸部に移す工事が進んでいました。 丘陵を切り崩し、高架橋を造

2013/09/25 堤防の建設 ― 石巻にとっての「あたりまえ」が消えるとき ▲ 震災直後、まだ仮堤防もない頃の旧北上川沿い。 旧北上川の河口周辺では、新しい堤防をつくる工事が進んでいます。 大河に密着するように街があって、街と川の間には堤防がない――以前の石巻では、それがあたりまえの風景でした。 でも震災が来て、街の形は大きく変化せざるを得なくなりました。 ◆ 動きはじめた風景 2013年秋、川沿いのいたる所で、堤防の建設工事が本格化してきました。 川に鋼板が打ち込まれ、鋼板と川岸の間は、砂利で埋められます。 堤防の建設に先立っての護岸工事です。 堤防は、旧北上川の河口から井内地区まで、５キロほどに渡って造られます。 工事の様子を見ていると、いくぶんか川幅が狭くなるようです。 東日本大震災と同じレベルの津波が来ても、 耐えられる構造にするそうです。 堤防の高さは、河

2013/08/21 石巻の砂浜海岸15ヶ所めぐり ―賑わう浜、寂しい浜、消えた浜 ▲ 野蒜海岸のヨット。 ▲ 月浜海水浴場で遊ぶ子供たち。 今年の夏は、石巻地方の砂浜海岸のうち、15ヶ所を見に行ってみました。 ３ヶ所の浜では、３年ぶりに海水浴場が復活し、ひさびさの賑わいを見せていました。 その他の浜でも、砂が残っているところでは、ちらほらと水遊びや釣りをする人の姿がありました。 その一方で、砂が消失した浜や、地形が変わって海岸一帯が水没している所もあります。 野蒜海岸（東松島市） 松島と石巻市街の間にある野蒜（のびる）海岸。 広々とした弓なりの砂浜で、震災前は仙石線で来ることもできてアクセスがよく、 たくさんの海水浴客が集まっていた所です。 海水浴場が設置されなくなって３年目になります。 それでも、浜に遊びに来る人の姿を、ちらほらと見かけます。 海の家もシャワーもありま

2013/07/17 石巻旅行プランのヒント ― 交通・宿泊・日程について ▲ 旧北上川鉄橋を渡る石巻線の列車。 石巻地方は、震災の影響で、交通手段や宿泊施設は、まだ完全には復活していません。 それでも、できるだけスムーズに石巻の旅を楽しんで頂けるよう、少しでも役に立ちそうな情報を集めてみました。 ▼ もくじ 石巻への旅行は、車・レンタカーでの移動がベスト 車がなくとも行ける場所、車がないと行きにくい場所 仙台～石巻間を、バス・列車で移動するときのヒント 夜行バスで早朝に石巻駅前に着いたら 宿泊場所の選択肢 石巻市中心部の観光は金曜・土曜がオススメ １．石巻への旅行は、車・レンタカーでの移動がベスト 石巻地方（石巻市・東松島市・女川町）は、公共交通の便は、あまり良いとはいえません。 列車やバスは、１時間に１本あれば良い方で、バスが１日３本のみという地区も珍しくありません。 また石巻

2013/05/13 被災地区ガイド（２）　魚市場～斎太郎食堂～長浜海岸 ▲ 斎太郎食堂の日替わり定食 ▲ 復旧工事中の石巻漁港の岸壁 石巻の魚市場は、観光地という訳ではありません。周辺の水産加工団地もふくめ、地元の人や出入りする業者の仕事場なので、あまり飾り気はなく、ちょっと殺風景な雰囲気もあります。 そのぶん、被災した港町のリアルな現状を、感じ取りやすい所です。 ▼ もくじ 石巻魚市場 斎太郎食堂 震災直後の漁港周辺 復興の現状 菜の花畑 喫茶店Twinkle 長浜海岸 タラコ・明太子の直売店 魚市場の見学について 交通アクセス・地図 ◆ 石巻魚市場 震災から３年目となる石巻魚市場。 いまだ仮復旧の状態ですが、だんだん大型漁船も入港するようになり、 活気を見せる日が増えてきています。 ５月上旬のある日、真イワシやサバなど、約200トンの水揚げがありました。 水産会社の人たち

2013/04/30 2011年春～2013年春　桜咲く石巻の風景 2011年春の石巻 ▼ 震災から40日ほどが経過した、2011年の４月下旬の日和山公園。 ▼ いつもの年と同じように桜が咲き、たくさんの人が日和山を訪れていた。 ▼ 花見どころではない人も、たくさんいた時期。 「被災した街が見えて、つらい気持ちになるから、日和山には行きたくない」という人も 少なくなかった。 ▼ 多くの建物が流失した、海岸近くの門脇町や南浜町。 道路は既に仮復旧され、通行可能となっていた。 ▼ 被災家屋の解体作業も始まっていた。 壊されていく家を、そこで暮らしていた家族が見守っている。 ▼ 津波と火災の被害を受けた門脇小学校。 黒く焦げた校舎のすぐそばでも、桜が花を咲かせていた。 ▼ 高台の石巻市図書館では、自衛隊が共同浴場を設営。 茹でたそうめんを食べることもできた。 ▼ 永巌寺