作家横溝正史(1902〜81年)の名探偵金田一耕助シリーズにちなんだ「スケキヨ弁当」が30日、倉敷市玉島長尾のくらしき作陽大で作られた。同市連島地区のレンコンなど備中地域の食材で、シリーズの登場人物をイメージした料理を盛り合わせた。 横溝が疎開した同市真備地区で開催中のイベント「巡(めぐる)・金田一耕助の小径(こみち)」の実行委員会(市、県備中県民局などで組織)が企画。くらしき作陽大食文化学部の教授らがレシピを考え、学生と一緒に試作した。 弁当は2段重ね。横溝の好物だった山菜おこわのほか、「犬神家の一族」に登場する白いマスク姿の「佐清(すけきよ)」をイメージして白身にノリで目を付けたゆで卵、同作品の湖面から脚が突き出た場面を表現した鶏の手羽先などが入っている。墓石に見立てたコンニャクの煮物などで「八つ墓村」の世界観も演出している。 食材はシャコ天(笠岡市)、コンニャク(高梁市)、マイタケ(