日本気象協会(JWA)と筑波大学は、熱帯・亜熱帯域の情報を用いた日本域における1ヶ月以上先の長期の気象予測手法を新たに開発し、気温などの予測誤差を従来比で20~40%改善することに成功した(図1)。この手法を用いて2023年の月次気温予測を実施したところ、3月の極端な高温や、夏季の記録的な猛暑といった特異な天候も、1年以上前から傾向を予測できたという。 2023年の東日本における月平均気温の予測結果を比較した。赤色の従来手法による予測結果に対し、青色の新手法による予測結果は、黒色の実観測データに近づいている。一方で、月によっては1.5度程度の誤差が生じている点が課題だという(出所:日本気象協会) こうした長期気象予測の結果は、商品の需要予測などに応用できる。例えば、月平均気温が1度変わると、夏季のビール出荷量が約70万~80万ケースほど変化し、アイスクリームや日焼け止めなどの売り上げも10
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