「ナクバ」を記念するデモ行進で、「必ず帰還する」と書かれた鍵の形の看板を持つ難民の少年=パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラで2011年5月15日、花岡洋二撮影 【ラマラ(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸)花岡洋二】イスラエル建国に伴い、70万人を超すパレスチナ人が土地を追われ難民となった「ナクバ(大災厄)」の日の15日、パレスチナ自治区ガザ地区とシリアなどでパレスチナ難民らによる大規模なデモがあった。デモ隊の一部がイスラエル側へ越境または接近しようとしたところ、イスラエル軍が発砲、計8人が死亡し、多数が負傷した。AP通信が報じた。 【パレスチナ】ファタハ、ハマスが統一政府へ調印式 5月4日 またイスラエル・メディアによると、レバノン国境付近でもデモがあり、レバノン軍の発砲で4人が死亡。一方、ロイター通信は、イスラエル軍の攻撃で少なくとも10人が死亡したと伝えている。 イスラエルが占領
「原発は、大量破壊兵器の原爆とは別だと思っていました。しかし制御不能に至った原発を目の当たりにすると、認識を変えざるを得ません」−−。広島・長崎の被爆者の多くが放射線被害に長年苦しめられた自らの経験を重ね、今回の原発事故に懸念を抱いている。広島の被爆者で福島大名誉教授の星埜惇(ほしのあつし)さん(83)は、福島市内の自宅で毎日新聞の取材に対し、福島第1原発の事故への憤りを語った。【広岩近広】 ◇「認識変えざるを得ない」 星埜さんは旧制高校1年生だった17歳で被爆した。広島県呉市の自宅で広島の空をキノコ雲が覆っているのを目撃、翌早朝から広島市内で友人を捜して回った。一面の焼け野原。燃え続ける赤い火。異臭。嗚咽(おえつ)。死体の山々。星埜さんが知っている広島は消えていた。 捜し当てた友人は鼻孔と唇が炭化して水を飲むこともできなかった。全身にわくウジ虫を取り除くしかすべがなく、むなしい思い
東京電力福島第一原子力発電所2号機で昨年6月、電源が喪失して原子炉の水位が30分にわたり2メートル低下する事故が起きていたことが、1日の参院予算委員会で明らかになった。 民主党の森裕子氏の質問に、参考人として出席した東京電力の清水正孝社長が答えた。菅首相もその後の対策の不備を陳謝した。 東電の説明によると、事故は作業員が電源装置に誤って触れて、所内電源の供給が停止したことで起きた。原子炉は自動停止したが、外部電源への切り替えに失敗し、冷却水が送れなくなったため、水位が2メートル低下した。すぐに非常用ディーゼル発電機が起動したが、作業員が冷却装置を手動操作し、水位が回復するまで約30分かかった。燃料が露出する水位まで3メートルほどの余裕があったが、あと40センチ低下すれば、緊急炉心冷却装置が作動する間一髪の状況だった。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、1か月後までをめどに避難を求められている福島県の計画的避難区域で、住民が引っ越しの依頼を業者に断られるケースが相次いでいる。 引っ越し業者側は「社員の安全を考えると作業させられない」などとしており、現在、6000人以上とされる5市町村の計画的避難区域にいる住民の移動に支障が出る恐れもある。 「『避難しろ』と言われて避難できないなんて。見殺しにするんでしょうか」 村全域が計画的避難区域となった飯舘村の女性(50)が23日、大手業者の電話受付で住所を告げると、担当者に「現在、作業不可地域とされております」と言われた。食い下がっても、「やはり原発等の影響があるかと思われます」「社内的に決まっていますので」と断られた。別の大手業者にも同様に拒まれた。
東京電力の福島第1原子力発電所の深刻な事故を受け、政府の原子力安全委員会の歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たちが原発の「安全神話」崩壊に懺悔を繰り返している。特に元原子力安全委員長の松浦祥次郎氏や前原子力委員会委員長代理の田中俊一氏ら原発推進の学者16人がこのほど、異例の緊急提言を行った。 「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」との謝罪を前面に掲げた提言の内容は政府や東電の発表よりも今回の事故を深刻に受け止めており、緊迫感が伝わってくる。 ■大量の放射能を閉じ込めるのは極めて困難、と認める 「私たちは事故の推移を固唾を飲んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、事故を終息させる見通しが得られていない」「膨大な放射性物質は圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている」
注水冷却が続けられている東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機について、日本原子力学会の原子力安全調査専門委員会は14日、原子炉などの現状を分析した結果をまとめた。 3基は核燃料の一部溶融が指摘されているが、専門委は「溶融した燃料は細かい粒子状になり、圧力容器の下部にたまって冷えている」との見解を示した。 専門委では、東電や経済産業省原子力安全・保安院などが公表したデータをもとに、原子炉の状態を分析した。 それによると、圧力容器内の燃料棒は、3号機では冷却水で冠水しているが、1、2号機は一部が露出している。1〜3号機の燃料棒はいずれも損傷し、一部が溶け落ちている。溶融した核燃料は、冷却水と接触して数ミリ以下の細かい粒子に崩れ、燃料棒の支持板や圧力容器下部に冷えて積もっていると推定している。これは、圧力容器下部の水温が低いこととも合致している。沢田隆・原子力学会副会長は「外部に出た汚染
東日本大震災の震源域の東側で、マグニチュード(M)8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。 日本海溝の東側で海のプレート(岩板)が引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ1か月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある。 M9・0の東日本大震災は、押し合っていた海のプレートと陸のプレートの境界面が破壊されて起きた。そのため周辺の地殻にかかる力が変化し、東日本全体で地震が誘発されている。 京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)は全地球測位システム(GPS)の測定データから、海のプレート内部で引っ張られる力が強くなっていることを突き止めた。明治三陸地震(1896年)の37年後、昭和三陸地震を起こしたメカニズムと共通しているという。「今、昭和三陸規模の地震が起きると、仙台市で10メートルの津波が押し寄せる計算になる」と言う。
東日本大震災に対して世界各国からの支援が相次ぐ中、親日国モンゴル(人口約270万人)の政府が全ての公務員を対象に給料1日分の募金を呼びかける異例の対応をとっている。これが一般国民や企業の自発的な募金運動に発展し、すでに1億2500万円以上が集まった。モンゴルは24日に100万ドル(約8100万円)の義援金を日本に送ったが、この募金を元に救援物資または追加の義援金による支援を検討している。 在日モンゴル大使館は日本への募金活動について「日本はモンゴルが市場経済に移行した1990年代、政府開発援助(ODA)で一番支援してくれた。国民みんなが感謝している」と語っている。 一方、同胞が被災した日本でもさまざまな募金活動が進んでいるが、日本政府が「公務員の給与を募金に」と呼びかける兆しは今のところない。 【関連記事】 ・産経新聞の救援金、被災者励ますメッセージ続々と ・義援金395億円、日
東日本巨大地震による大津波で壊滅的な被害を受けた岩手県宮古市で、愛犬に命を助けられた女性がいる。 津波襲来までの30分間、愛犬は興奮した様子で女性を高台にぐんぐん引っ張り、安全な避難所に導いた。 女性は、海岸から約200メートルの同市田老川向(たろうかわむかい)に住んでいた赤沼タミさん(83)。メスのシーズー犬「バブ」と自宅の居間でくつろいでいるときに地震に襲われた。蛍光灯が消えると、バブはせわしなく走り回り、尾を強く振って鼻をクンクン鳴らしたという。 赤沼さんが「散歩の時間にはまだ早いのに」と思いながら、玄関先で首にリードをつけていると、防災無線が大津波警報の発令を知らせていた。 田老地区で900人以上の死者・行方不明者が出た1933年の昭和三陸地震を体験した赤沼さんが「避難しなきゃ」と玄関を開けると、バブも勢いよく飛び出し、いつもの散歩コースと逆の高台へ向かった。 赤沼さんの
(CNN) 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐり、日本では東京など7都市で2日、中国に対する抗議デモが行われた。 参加者らは日の丸を掲げ、「中国の領海侵犯を許さない」などと主張した。 デモを主催した田母神俊雄・元航空幕僚長は、尖閣諸島は日本固有の領土だとの立場から、日本が防衛しなければ中国はこれを取り上げる行動に出ると述べ、中国側を非難した。デモに参加したある男子学生は中国への強い怒りを示し、衝突で破損した日本の巡視船の修理費用は中国側が支払うべきだと語った。一方、55歳の女性参加者は、中国よりも日本政府の「弱腰」外交を批判したいと話し、「私たちは国としての誇りを取り戻すべきだ」と主張した。 事件では、日本が逮捕した中国人船長を釈放したが、中国側は日本に謝罪と補償を要求。日本側はこれを拒否している。日中関係の悪化は政府間外交や民間交流、観光の分野にも及んでいる。 【関連記事】
◇生態知らぬ飼い主多く−−「大きくなった」「なつかない」 浜松市のマンションにミニウサギのジンジャー(オス、3歳)が来たのは2年半前。右の後ろ脚が外に曲がるという障害を抱えているが、飼い主の主婦(30)は「元気に跳ねています。リラックスして寝転がる姿がかわいい」と目を細める。 寒い冬の日、ジンジャーは市内のペットショップ「箱うさぎ」のシャッター前に捨てられていた。入っていた段ボール箱には「この子たちをよろしくお願いします」の張り紙が1枚。経営者の伊藤知美さんが開けると、箱の中で2匹が体を寄せ合っていた。もう1匹は間もなく死んだ。 伊藤さんの依頼でジンジャーを預かり、そのまま飼うことになった主婦は憤る。「障害が原因で捨てられたに違いない。最期まで責任を持てない人にペットを飼う資格はありません」 * ウサギは犬猫のように鳴き声が響かず、においも強くないことから、集合住宅の住民を中心に
【ワシントン時事】中国軍が、米軍の西太平洋の前方展開拠点であるグアム基地を攻撃できる長距離爆撃機の開発を進めていることが23日、米国防総省の中国の軍事力と安全保障に関する年次報告書で分かった。また、米本土を射程に入れる核弾頭搭載型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備も着々と進めている。 報告書は、中国が保有するB6爆撃機の長距離改良型を開発しているとし、成功すれば、搭載する長距離空対地巡航ミサイルで、小笠原諸島とグアムを結ぶ「第2列島線」を攻撃圏内に入れると警戒している。 さらに、核兵器よりも現実的に使用される可能性が高い射程600〜3300キロの短・中距離の通常弾頭型ミサイルの配備を進め、台湾、日本、第2列島線東側海域まで射程圏に入れている。一部には核弾頭搭載可能な東風3(射程3000キロ以上)や東風21(同1750キロ以上)も含まれる。 中国が長距離攻撃能力を向上させる理由の一
福知山市猪崎の市動物園(二本松俊邦園長)にいる赤ちゃんニホンザルとイノシシの子・ウリボウが、奇妙な友情を育んでいる。2匹は互いに生後1カ月のころ、自然界で親と離れて保護された境遇が重なっている。ゲージから出すと、すり寄って仲むつまじい姿を見せる。 ニホンザルは親と死に別れ、ウリボウは1匹で溝にはまっていたところを救出された。2匹とも1カ月ほど前から動物園にいる。ともに愛敬があり、約1週間前に試しに近づけてみたところ意気投合したという。 二本松園長は「自然界では親同士が警戒するけど、2匹は飼育員が親だと思っているのかもしれませんね。当面はサル、イノシシ、人の温かい三角関係を見守っていきたい」と話している。
赤ちゃんザルとウリボウ仲良し 親と分かれたもの同士 8月2日17時47分配信 両丹日日新聞 種を超えた友情。仲の良い赤ちゃんニホンザルとウリボウ (両丹日日新聞)
【ロンドン時事】13日付英紙サンデー・タイムズは、「捕鯨をめぐる日本のわいろの実態を暴露」との見出しで、今月21〜25日にモロッコで開かれる国際捕鯨委員会(IWC)年次総会に向け、日本が商業捕鯨再開への支持獲得を狙って加盟国を「買収」していると報じた。 同紙記者らがロビイストなどを装い、「捕鯨賛成派」のグレナダやコートジボワール、ギニア、キリバスなど6カ国の政府高官に接触。高官らは(1)日本からの援助金目当てに捕鯨支持に回った(2)自国代表団の総会関係の旅費や滞在費を日本から支給された―などと認めたとしている。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕調査捕鯨 ・ 元船長に懲役2年求刑=シー・シェパード捕鯨妨害−東京地裁 ・ 〔用語解説〕シー・シェパードとは ・ 【動画】シー・シェパード妨害船と衝突=日本船、けが人なし ・ 〔写真特集〕世界の豪華客船
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