東アフリカのケニア。マラソンやキリマンジャロで有名な国だが、最近、急速に普及しているのが携帯電話だ。普及率はなんと70%にも達する。独特な民族衣装で知られる「マサイ族」もスマートフォン(高機能携帯電話)を使っており、その普及を支えているのが中国からの輸出だ。偽物も多いが、アフリカでの中国企業の躍進がケニアの情報化を支えている。 ケニアの首都、ナイロビから車で約4時間。サバンナ草原に暮らす先住民のマサイ族は、今も牛の糞(ふん)と泥を混ぜて作った家に住む。牛の放牧で生計を立て、当然のことだが、電気や水道もない。そんな場所ながら、携帯電話の利用が拡大している。牛の群れの前と後ろで連絡をとりながら放牧するには、携帯電話は非常に便利な道具というわけだ。 ■ナイロビを席巻する中国製の偽物ブランド ケニア人の平均年収は約8万円。低い所得水準にもかかわらず、携帯電話を持てるのはなぜなのか。ナイロビ市内には
![マサイ族に広がるスマホ 携帯市場を支える中国 :日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3027388f77e4526cb913af8d9f1792fecb79269b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Fcontent%2Fpic%2F20120304%2F96958A88889DE1EBE0E0E0E3E5E2E2E3E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2-DSXZZO3926319002032012000000-PB1-50.jpg)