石巻漁港に隣接する加工団地は魚の腐敗臭が立ちこめ、加工場にもがれきが散乱したままだ=2011年5月28日、永井大介撮影 東日本大震災からまもなく3カ月。大被害を受けた岩手や宮城の水産業は復興へ動き出したが、魚の水揚げを再開した漁港がある一方、がれきの撤去も進まず、再開のメドが立たない漁港も多く、“復興格差”が出始めている。国や自治体は漁港集約も検討するが、現場の反発も強い。【永井大介、浜中慎哉】 ◇震災から3カ月 「塩釜に客(漁船)をとられ、石巻の水産業が廃れてしまう」--。5月27日午後、宮城県石巻市の石巻商工会議所で開かれた「水産復興会議」。100人以上の水産加工業者の間に重苦しい雰囲気が漂った。 県3大漁港の石巻、気仙沼、塩釜。カツオなど200種超が水揚げされる石巻は県内最大、全国3位の水揚げ量を誇った。しかし、震災で状況は一変した。 松島が津波を防いだ塩釜は4月上旬に水揚げを再開。
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