京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)は、チンパンジーの脳について乳児期はヒトと同様、創造性などの高度な脳機能に関わる前頭前野が極めて未成熟なことを確認した。高度な脳機能は生まれながらのものではなく、親子関係など誕生後の経験が大きく影響する可能性を示唆している。11日付の米科学誌カレントバイオロジーに掲載される。 2000年に生まれたチンパンジー3頭の脳を、生後6カ月からヒトの思春期前に相当する6歳まで半年ごとに磁気共鳴画像化装置(MRI)で撮影。神経線維の集まりである白質が、前頭前野内に占める割合の変化に注目し、ヒトやアカゲザルと比較した。 大人と同じ比率に達した時を100%とすると、早期乳児期に当たる1歳のチンパンジーで31.8%。同じ発達段階のヒト(2歳)も48.9%とともに未熟なのに対し、アカゲザル(1歳3カ月)は91.7%と大人並みだった。子供期の後半でみると、ヒト(10歳半)の83
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く