心理学者の山岸俊男氏が書いた「安心社会から信頼社会へ」(中公新書)という本があり、このなかで山岸氏はある実験を行い、日本人の行動パターンについて従来と反する驚くべき結果が出たことを報告している。 この実験では参加者は4人一組になり、はじめに自分に与えられた100円のうちどれだけを他の3人に分け与えるかを決める。分け与えられた金額は2倍して、その3分の1ずつが他の3人に与えられる。たとえばひとりが100円のうち40円を寄付することにすれば、倍の80円を3人で分けて、ひとり26円ずつがもらえることになる。 もし自分がいっさい分け与えずに100円をキープし、他の3人がそれぞれの100円をすべて分け与えてくれれば、自分だけが200円得できる。逆に自分が分け与えたのに、他の3人が分け与えてくれなければ、一方的に損をして持ち金はゼロになるる。4人全員が100円全額を分け与えれば、みんなが200円をもら
先般、ある地銀幹部と会う機会があった。そこで、私はかねて暖めていたアイデアを披露した。それはテクニカルには多少無理があるが、いくらでも貸し出しが増やせる方法で、しかもリスクフリー。さらには金融庁を満足させるオマケ付きである。 私が会社を設立し、資金を融資してもらう。その金で私は長期国債を買い、買った国債は担保に差し入れる。アンダーJGBの超低利融資だが、実質的には国債担保で焦げ付きはない。しかも、中小企業向け融資に区分されるので、御当局もハッピーというわけだ。 これを聞くと地銀幹部はニヤリと笑い、「それに近いスキームは2、3年前から出回っている」とし、その手の営業に熱心な証券会社を幾つか挙げていた。私のアイデアは原始的なものであり、実際のスキームは味付けがあるようだ。『ハコモノ』と言われているそうで、現物国債にデリバティブを組み合わせて見た目のクーポンを多少高めたりしているようだ。 これは
みずほフィナンシャルグループは2019年3月にデジタル通貨を発行することを決めた。買い物の決済などに利用でき、デジタル通貨をやり取りする送金手数料を無料とする。サービスを利用できる加盟店に対しては…続き メルカリ・LINEが巻き起こす新風ブロックチェーン [有料会員限定] キャッシュレス先進国スウェーデンの光と影 [有料会員限定]
Googleの共同創業者Sergey BrinとLarry Pageは、2005年12月にそれぞれ1億6000万ドル以上に相当する自社株を売却した。 この金額は、一般の人々にとっては宝くじで1等を当てたような大金だ。しかし、数十億ドル相当のGoogle株を保有する2人は、過去1年あまりの間に毎月このような売却を続けてきている。 Thomson Financialの見積もりによると、Googleが2004年8月に株式公開を果たして以来、Brinはおよそ650万株を売却し、16億8000万ドルを手にした一方、Pageも約580万株を売却し、14億ドルを手にしたという。さらに、株式公開前にGoogleに加わっていた現CEOのEric Schmidtも、210万株以上を売却し、5億200万ドルを超える金を手に入れている。 無論、急成長を続けるハイテク企業の経営陣が自社の株式公開後に持ち株を処分して
3分間でわかるドラッカー -「経営学の巨人」の名言・至言 週刊ダイヤモンド 294 何に対して貢献するか どのような貢献ができるのか 仕事ができる者は自分で考える 『プロフェッショナルの条件』より 2009/03/21 2009/04/15更新 293 「社内を歩き回れ」は間違い 社外の”変化”を知らなければ 時代に置き去りにされる 『未来企業』より 2009/03/14 2009/04/15更新 292 ドラッカーが問いかけた いかなる組織にもかかわる 「最も重要な5つの質問」 『経営者に贈る5つの質問』より 2009/03/07 2009/04/15更新 291 社会を持たない大衆には 失うものがない 今日では失うべきイズムもない 『産業人の未来』より 2009/02/28 2009/04/15更新 290 事業の定義が陳腐化すると どのようにマネジメントしても 事業は左前になる 『チ
「知識労働者の動機づけに必要なものは成果である。」(『断絶の時代』) 肉体労働については、よい仕事に対するよい賃金でよい。知識労働については、すごい仕事に対するすごい報酬でなければならない。知識労働者が求めるものは、肉体労働者よりもはるかに大きい。異質でさえある。 知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。 知識労働者は知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。したがって、知識労働者には挑戦の機会を与えなければならない。知識労働者に成果をあげさせるべくマネジメントすることは、社会や経済にとってだけでなく、彼ら本人のために不可欠である。 知識労働者は自らがなすべきことは上司ではなく知識によって、人によってではなく目的によって規定されることを要求する。 知識には上級も下級もない。関係のある知識と関係のない知識があるだけである。したが
「きわめて多くの知識労働者が知識労働と肉体労働の両方を行う。そのような人たちをテクノロジストと呼ぶ。テクノロジストこそ、先進国にとって唯一の競争力要因である」(『明日を支配するもの』) 知識に裏付けられた技能を使いこなす者が無数に必要とされるようになった。それは技能者というよりも、「テクノロジスト」である。ドラッカーは、若者のなかでも最も有能な者、知的な資質に最も恵まれた者、最も聡明な者にこそ、テクノロジストとしての能力を持ってほしいという。 先進国の一員であり続けたいのならば、ものづくりから離れるなど、もってのほかである。純粋の知識労働者を持つだけでは、最先端を進むことは不可能であるからだ。 物理学、生化学、高等数学の知識について国境はない。たとえばインドは、その貧しさにもかかわらず、質量ともに、世界最高水準の医師とコンピュータープログラマーを擁する。他方で知識の裏付けはないが、低賃金で
みずほフィナンシャルグループは2019年3月にデジタル通貨を発行することを決めた。買い物の決済などに利用でき、デジタル通貨をやり取りする送金手数料を無料とする。サービスを利用できる加盟店に対しては…続き メルカリ・LINEが巻き起こす新風ブロックチェーン [有料会員限定] キャッシュレス先進国スウェーデンの光と影 [有料会員限定]
国内的な要因がないと外交的リアクションも出てこないというのは米国に限った話では無いし珍しくも無い。だが、この件はいかにもその典型であるように思われる。米国務省は外国政府の自国内のインターネット検閲に対しこれを緩和するための努力として委員会を設置したことを発表した。これは米国企業の中国内での活動が米国内で問題になっているのが主な背景である。 国務省の発表はこのような内容だ。(参照)理念的なものが先行している感があるが、より国内的な贖罪の要素が強いようにも見受けられる。米国を代表する会社が専制政治の手助けをしているという批判は日本人の考えている以上に強い。具体的に言うとGoogle,Yahoo,Microsoft,Cisco Systemsの4社が矢面に立たされており、ちょうど今頃議会に呼び出されていると思うが、米国では針のむしろ状態らしい。 普段から保守的な論調で、国内的なカラーが強いと思わ
みずほフィナンシャルグループは2019年3月にデジタル通貨を発行することを決めた。買い物の決済などに利用でき、デジタル通貨をやり取りする送金手数料を無料とする。サービスを利用できる加盟店に対しては…続き メルカリ・LINEが巻き起こす新風ブロックチェーン [有料会員限定] キャッシュレス先進国スウェーデンの光と影 [有料会員限定]
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く