内田樹「不快という貨幣」http://blog.tatsuru.com/archives/001572.php 中野昌宏「若者の静かな憤怒」http://nakano.main.jp/blog/archives/2006/02/post_51.html それぞれ深く考えさせられるテクストである。 問題は、中野氏が 昔私らが学校へいやいや行ったり,受験勉強をしたりしたときには,「努力は報われる」ということがさかんに言われた。し(sic.),半信半疑であれ,われわれもちょっとは信じていた。で,ちょっとそのとおりになることもあった。よい学校に入れればよい大学に入れ,よい大学に入れればよい会社に入れ,よい会社に入れればよい収入が得られる時代だった。おおむね。こういう時代には,「いまの苦労は,将来の自分のための投資」と考えられていた。と書いているような、未来指向のplausibilityが低下したこ