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ブックマーク / ktdisk.hatenablog.com (10)

  • 『ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造』 HBSに内在する歪みの正体 - Thoughts and Notes from CA

    "生命保険 立ち上げ日誌"経由で知った『ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造』を読んだので書評を。 ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場 作者: フィリップ・デルヴス・ブロートン,岩瀬大輔,吉澤康子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/05/21メディア: 単行購入: 6人 クリック: 73回この商品を含むブログ (34件) を見る 書はイギリスのデイリーテレグラフの元記者によるハーバードビジネススクール(以下HBS)への留学記。ジャーナリストならではの生々しく、引き込まれるようなルポタージュとなっており、475ページという大著なるも一気に読むことができた。ジャーナリストならでは表現力もさることながら、HBSに対するその旺盛な批判的精神は、書に他の多くのHBS留学記とは全く別の輝きを与えている。 ハーバードビジネススクールの教授陣にとって、一〇年足らず

    『ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造』 HBSに内在する歪みの正体 - Thoughts and Notes from CA
    Schuld
    Schuld 2009/09/29
  • 『会社は頭から腐る』 再生の修羅場から紡ぎだされた冨山和彦の経営観 - Thoughts and Notes from CA

    会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」 作者: 冨山和彦出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/07/13メディア: 単行購入: 15人 クリック: 126回この商品を含むブログ (85件) を見る『会社は頭から腐る』からを読んだ。著書は4年間で41件の企業再生を手がけ、総額で300億円近い利益をあげた産業再生機構のCOO冨山和彦さん。COOとしてその執行に全責任を負ったその冨山さんの経営観が、「変革もどき」、「机上のおままごと」、「少年少女アナリスト」、「ガチンコ」などの独特の言い回しを交えながら、これでもか、これでもかとばかりに書かれており、非常に読み応えがある1冊。「再生の修羅場で見た日企業の課題」という副題通り、自らが経営する会社の再生も含め、修羅場の中から紡ぎだされた経営観が提示され、いくつかの経営戦略からつまみいをし

    『会社は頭から腐る』 再生の修羅場から紡ぎだされた冨山和彦の経営観 - Thoughts and Notes from CA
  • 「規模は力」、「官僚制度は必要不可欠」という鼻につく言葉 - Thoughts and Notes from CA

    巨象も踊る 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子出版社/メーカー: 日経済新聞社発売日: 2002/12/02メディア: 単行購入: 22人 クリック: 313回この商品を含むブログ (94件) を見る小さいものは美しく、大きいものは醜いという考えが正しいとされてきた。小企業は敏捷で、企業家精神に富み、反応が早く、効率的だ。大企業は鈍重で、官僚的で、反応が鈍く、効率が低い。これが今の常識である。 全くの戯言だ。 ・・・<中略>大きいことはいいことなのだ。規模は力だ。幅と深みによって、巨額の投資、思い切ったリスク負担、投資の成果を根気強く持つ姿勢が可能になる。 『巨象も踊る』 〜第26章 巨象は踊れないとはだれにも言わせない P.318、319〜 「小さいものは美しく、大きいものは醜いという考え」を真っ向から戯言と否定するのは珍しい。ウェブ上に限って言えば、皆無に近いといっ

    「規模は力」、「官僚制度は必要不可欠」という鼻につく言葉 - Thoughts and Notes from CA
  • 大企業における20/80の法則 - Thoughts and Notes from CA

    梅田さんの"「好きを貫く」ことと大企業への就職"というエントリーを読んだ。梅田さんは古典的な日の大企業を想定されて書かれているので、私の所属する外資系大企業は少し趣が異なるが、私も少しは大企業経験者なのでいくつか思いつくことをコメントしてみたい。 まず、大企業を論じる場合、梅田さんのエントリーのように勤める人の特性を一まとめにするのは少し無理があるように思う。というのも大企業も例にもれず、20/80の法則は当てはまり、所属する人は、「上位20%の人」と「それ以外の80%の人」の2つの集団に分類され、なおかつこの2つの層が存在することを受け入れることが大企業で働くということだからだ。私の感覚でざっくり両者の特徴を書くと下記のような感じ。<上位20%の人> 売上・利益の80%を生み出す 戦略・組織・プロセスなどの大企業の歯車の仕組みを作り出す 「潤沢なリソースを活用し、大きな仕事を思いっきり

    大企業における20/80の法則 - Thoughts and Notes from CA
  • 外資系企業のリストラ・レイオフあれこれ - Thoughts and Notes from CA

    渡辺さんの『ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない)』でアメリカでのリストラ、レイオフ話が生々しく、かつコミカルに描かれている。 ご自身がより過酷な雇用環境にいるが故に、企業勤めの人のリストラ、レイオフ事情を自嘲も込めてコミカルに書けるのだろう。 私は米国系外資系大企業に勤めるので、書かれている話に「そうそう」と共感できる点が多いし、「ここは日では違うんだよなぁ」と感じる点がいくつかあったので、カジュアルなタッチで書いてみたい。 ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書) 作者: 渡辺千賀出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/12/08メディア: 新書購入: 9人 クリック: 143回この商品を含むブログ (218件) を見る「アメリカではクビにするのは簡単なんだろうなぁ」と思っている方も多いのでは。が、アメリカは訴訟大国。クビになった

    外資系企業のリストラ・レイオフあれこれ - Thoughts and Notes from CA
  • Casual Thoughts about Any Phrase - mixiの有価証券報告書トリビア

    mixiが東証マザーズに上場するとのこと。上場するにあたり、有価証券報告書が作成され、それが閲覧可能になっているのでちらっと見てみた。mixiという事業の運営を開始したのが、2年半前であることを考慮すると、過去のトレンドから今後の成長率をみることにそれ程意味がなさそう。 danさんが"mixiはいつmixiになるか?"というエントリーでこの財務諸表はmixi事業そのものの財務諸表ではないとの指摘をされているがおっしゃるとおり。 数字を見ても、所詮「へぇ〜」で終わってしまうのだが、折角なので「へぇ〜」と思ったポイントをまとめてみたい。 mixiの月間ページビューは約60億。 上場申請のための有価証券報告書 P.15 見方を代えればウェブアプリケーションの画面遷移数であるため、一概に通常のページビューと比較することはできないが、それにしても月間で約60億というのはすさまじい。 mixiのプレミ

    Casual Thoughts about Any Phrase - mixiの有価証券報告書トリビア
  • 外資系企業とフルーツバスケット - Casual Thoughts about Any Phrase

    世間では、「年功序列の日企業と違い、外資系企業は若手を登用する」という言われ方がされますが、それは多くの外資系企業では歴史が浅く、人手不足であることが多いからではないでしょうか。 吐息の日々〜労働日誌 - 身勝手な退社話 歴史が浅く、経験豊富な人が不足気味で、経験を力技で補っているというのは確かに正しい。ただ、若手でばりばりに働く人間50名に対し、1人くらいの割合で酸いも甘いも知っている経験豊富な知識人がいれば十分事足り、手は動かないが口だけはでるという人がそんなに沢山いてもしょうがないというのもまた真実。 平気で米国流の解雇を行うので上が詰まってないとか・・・ 雑種路線でいこう - 外資系が若手を登用する背景 平気で解雇を行う会社もあると思うが、外資系でも従業員が数千人を超えるような大企業はなかなかそうもいかない(一番やりたがっているのはそういう会社だが・・・)。もちろんリストラはある

    外資系企業とフルーツバスケット - Casual Thoughts about Any Phrase
  • ありきたりな外資系企業のはなし - Thoughts and Notes from CA

    "Lazy Suits:外資系で成功する人しない人"というエントリーを読んだ。私もこってりした外資系企業に勤め10年近くになるので、少しCasualなタッチで私の経験にもとづき、ありきたりな"外資系企業のはなし"、今風に言うと"外資系企業1.0"のはなしをしてみたい。 外資系企業では、求める人材は必要とする各部門の責任者が直接面接をして採用していきます。企業側の求める職務が最初から明確であり、そのポジションに的確な人材をその部門の責任者が求めていくのです。そこには、人事部の思惑が介入する余地はほとんどありません。そこが現場主義と呼ばれるゆえんでもありましょう。 最終的に採用を決めるのは当然その部門の責任者。人事部の面接も含め、6〜10回ほど面接が行われるのが通常。人事部の役割は会社の概要、人事制度に関する説明と質疑応答にこたえたり、スキルレベルに応じ給与がいくらぐらいが妥当かなどをアドバイ

    ありきたりな外資系企業のはなし - Thoughts and Notes from CA
  • Googleの資本構造とガバナンスのあり方について - Thoughts and Notes from CA

    "Googleのアニュアルレポートはスーツ組の悲鳴?"というエントリーを勢いで書いたら、思いのほか勢いがついてアクセスがあがってしまった。 が、勢いで書いただけあり、後から色々調べるにつけ、非常に勉強不足であったことが判明。 ちょうど2年前のGoogleのIPOの際に、 Googleの資構造とガバナンスのあり方 経営陣(特に圧倒的多数の議決権を保持する創業者)と株主の関係 についてかなりディープな議論がブログ上で展開されており、非常に勉強になったため、流れでまとめてみたい。 上記エントリーを「いやぁ、勉強になるなぁ」という感覚でてブに登録された方は特にご一読の程を。 先日のエントリーを書いた後に、"Googleの開示資料(10-K)"の"Risks Related to Ownership of our Common Stock"という項目に目を通したのだが、そこには下記の記述がされてお

    Googleの資本構造とガバナンスのあり方について - Thoughts and Notes from CA
  • Googleのアニュアルレポートはスーツ組の悲鳴?

    コーポレート・ガバナンス改革 作者: 中谷巌出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見るオリックスにも四月に新入社員が入ってきたが、五月も半ばを過ぎると新入社員は会社のことを「我が社」といっている。しかし私は「我が社」とはいって欲しくない。「我が社」といえるのは、オリジナルなお金を出した人である。「我が社」ではなく、アメリカのアニュアルレポートに書いてある株主に対する「Your Company」という表現が正しいと思う。日企業も自分たちを中心とした「我が社」から、株主を中心とした「Your Company」へ意識を変えていく必要があるだろう。 『コーポレート・ガバナンス改革』〜第2章 P.54〜 こういう声は往々にして日企業にむけられることが多いが、Googleにもこの声をむけてみたい。

    Googleのアニュアルレポートはスーツ組の悲鳴?
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