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2011年10月11日のブックマーク (4件)

  • 政策レジーム転換とピーター・テミン『大恐慌の教訓』

    2011年のノーベル経済学賞は、トマス・サージェントらが受賞したが、その功績の一部については昨日エントリーを書いた。そこでサージェントのレジーム転換の重要性について説明をした。サージェントらでは、ハイパーインフレーションや緩やかなインフレーション(イギリスの経験)に適用したものが初期の業績で著名である。このサージェントの政策レジーム転換を、デフレーション(デフレ)の経験に応用したのが、経済史家のピーター・テミンである。テミンの代表的な業績『大恐慌の教訓』は翻訳も出ている。 故・岡田靖は、かってこのテミンの『大恐慌の教訓』に意義について、私たちが編集した『エコノミスト・ミシュラン』の中で解説している。以下ではそれを逐次引用して、書の意義とサージェント流の政策レジーム転換との関連をみていく。 「1930年代にアメリカ経済を襲った大恐慌と、それに前後して世界の主要国の大部分で起こった世界大恐慌

    政策レジーム転換とピーター・テミン『大恐慌の教訓』
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    Schuld 2011/10/11
  • ユーロ版TARP、欧州が米国から学ぶべき6つの教訓

    (2011年10月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 「だから言ったじゃないか」。この言葉は、米国の銀行家と政策立案者が最近、欧州に対して示す反応を表している。米国が2008年に「不良資産救済プログラム(TARP)」を発表して以来ずっと、ワシントンとニューヨークの観測筋は、欧州が銀行問題を掌握できないことについて陰気にぼやき続けてきた。 具体的に言えば、かなり前から、欧州の銀行は不良債権の公表を渋っているのではないかと疑われていた。また、特に価値が劣化するソブリン債務の評価損を計上しなければならない場合、一部の銀行には資増強が必要なことも明白だった。 このため、一部観測筋にとっては、分かりきった解決策は「ユーロ版TARP」とでも呼ぶべき対策だ。すなわち、2008年暮れから2009年にかけての米国の銀行危機を事実上い止めた資注入とストレステスト(資産査定)のユーロ圏版である。 ユー

    Schuld
    Schuld 2011/10/11
  • ギリシャをデフォルトさせろ

    (2011年10月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) もうギリシャを自由にしてやる時だ。筆者は何も、ユーロの崖っぷちにしがみついているギリシャ政府の手を踏みつけるよう提案しているのではない。だが我々は、最善の結果を期待することが災いを招く段階まで来ている。欧州には、ギリシャの転落を管理する計画が必要だ。 ユーロ圏は2つの問題を抱えている。1つは、ギリシャのインソルベンシー(支払い不能状態)とポルトガル、スペイン、イタリアの脆弱性、そして、それに伴って欧州の銀行にかかるストレスの問題。もう1つは、中核国以外の国々の恐ろしいほど弱い財政と競争力だ。 1つ目の問題に対処しても、それだけで2つ目の問題を解決することにはならないが、必要な出発点だ。 急を要する決定は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)の時期と条件に関するものだ。政治家にはまだ、秩序ある債務再編と、直ちにすべての国を巻き込む無秩序

    Schuld
    Schuld 2011/10/11
  • ノーベル経済学賞に米2教授 マクロ政策の影響研究 - 日本経済新聞

    【ロンドン=上杉素直】スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2011年のノーベル経済学賞を米ニューヨーク大のトーマス・サージェント教授(68)と米プリンストン大のクリストファー・シムズ教授(68)の2氏に授与すると発表した。経済政策とその効果の因果関係を検証する手法を開発した功績が評価された。両氏は、中央銀行の金融政策や政府の財政運営などのマクロ経済政策が、成長率や物価、雇用、企業の投資行動

    ノーベル経済学賞に米2教授 マクロ政策の影響研究 - 日本経済新聞
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    Schuld 2011/10/11