「2017年までに、情報システム部署よりマーケティング部署のIT予算が上回る」。今年は、米国の調査会社ガートナーが2012年に行ったこの衝撃予測のリミットの年だった。 この予測が正しいか否かはさておき、この数年、企業のデジタル投資はグローバルレベルで急拡大し、それと同時にマーケティングへの期待も高まってきた。しかし、その投資対効果がいまだわかりにくいと嘆く経営者も少なくない。 マーケターは、日々多くの手間と時間をレポート業務に割いているはずなのに、なぜマーケティングの貢献は正しく認識されないのだろうか? 答えは、経営者の関心事とマーケターの報告内容のズレにある。しかも、そのズレはかなり大きい。 多くの場合、経営者は報告に対しビジネスへのインサイト(経営者目線での提案や気付き)を求める。しかしマーケターからのレポートは単なる業務報告になりがちで、経営者目線は欠けている。このままではビジネスレ