小森陽一『心脳コントロール社会』(筑摩書房・ちくま新書、2006) (1)pataさんが紹介していたので、さっそく一読。メディアを媒介とした世論操作の近年の形態を「心脳コントロール」と呼び、その特徴を脳科学の知見を利用するところに求めたうえで、正しきメディア・リテラシーのあり方を説く。 (2)たしかに 高名な日本文学研究者である小森さんがなぜ? 脳科学の知見をもとに論じるはずが、いつの間にかフロイトやらユングやらが前面に出てくるんですが? おもに無意識の領域にある「社会的集合記憶」を重視するのは良いとして、無意識のあり方を知る方法がわからないんですが? とか、色々な疑問はわくだろう。それでも、 誰が得をするのか、誰にとっての「実利的なこと」なのか、どのような「政治的、経済的」な力関係の中で、誰が「覇権」を獲得するのか、ということを考えてみる(173頁) 一つひとつ発生する出来事に対し、「な
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