近年、電子機能を繊維材料に直接統合する「スマートテキスタイル」への関心が高まっている。衣服を手で擦ることによるスマートフォン制御できるなどが一例に挙げられる。 これまでも片面だけをセンサーとして機能させるスマートテキスタイルは多数発表されてきたが、この織物センサーは表面と裏面を区別して検出する。 センサーには表側と裏側に織られた平行な導電性糸を組み込む。表面の導電性線は偶数の、裏面の線は奇数の場所に配置。タッチした際の静電容量信号差を利用し、どちら側をタッチしたか、さらにどの場所をタッチしたかを同時に検出する。