ごま主産地の減産や世界的な需要増で、原料相場が高騰している。物流費や燃料費、包材などのコストもかさみ、食品メーカーは値上げに動いている。加工ごまの市場環境は野菜高や天候不順が響き、特に家庭用が苦戦。業務用もドレッシングや惣菜用途などに影響したが、秋以降は野菜相場が落ち着き、消費は回復傾向にある。 夏場の天候不順や北海道胆振東部地震などの影響で野菜の相場上昇が続き、食品ごまの販売は単月の売上げにバラツキが見られた。累計ではプラスに転じたメーカーが多い。 11月上旬にごまの健康報道があり、瞬間的に売上げが跳ねる動きも見られた。番組では血管の老化を防ぐ薬味として「ごま」を紹介。1日大さじ1杯で効果があり、どのごまでも効果は同じだという。 一方、原料事情は深刻だ。主産地であるインド、東アフリカの減産による相場高騰に加えて、物流費や燃料費、資材費などの各種コストが増加。メーカー各社は値上げに動いてい