さて、単刀直入に。 今回は、短編小説の続編です。 これまでのお話はこちら↓ surrealsight.hatenablog.com では、第2話をどうぞ。 「え、行くぞって」 不意を打たれた雨宮は戸惑ったが、自分と課長がでるということは、あそこに行くということ。 「すぐに表にまわしてきます」 雨宮は帽子をかぶり直して、キーを持って課室を出て行く。車を正面玄関前にまわすと、交通課長が現れ助手席に乗り込んだ。 「気をつけて行ってくれ」 交通課長は、一言そう言うと腕組みをして前を向いた。雨宮は赤色灯を点灯させて、発進する。 道中、交通課長は何も話さない。雨宮は運転に集中して、先程の現場へと車を走らせる。 雨宮は現場に到着すると、パトカーを事故を起こした車両が止まった位置に合わせて駐めた。雨宮はなんとなく、そうした方がいいような気がした。 交通課長は紙袋を持って車から降りていった。 「そう言えばさ