鳩山由紀夫首相は1日午前、口蹄(こうてい)疫の被害が拡大している宮崎県を訪問し、宮崎県庁で東国原英夫知事に政府の対応を説明。政府が同県庁内に設けた現地対策本部も訪れるが、被害を受けた農家の視察は見送った。 首相の宮崎県入りは、4月20日に最初の口蹄疫が確認されてから初めて。首相は訪問の理由について5月31日に記者団に「一番大事なことは激励だ。政府としてやれることは何でもやる。その思いを伝えたい」と述べていた。 国会では5月28日、感染地域内の家畜を国が強制的に殺処分することを可能にし、農家の損失などを国が全額補償する口蹄疫対策特別措置法が成立した。ただ、被害の拡大に歯止めはかかっておらず、殺処分対象の家畜は16万4千頭(5月31日時点)を超えている。