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今年1月。東京都足立区のJR綾瀬駅でホームから人が転落し、駅の約300メートル手前で電車が緊急停止。約15分後、停車していた車内から40代男性会社員が電車の窓を開けて線路に降り、綾瀬駅に向かって歩き出すという出来事があった。男性の行為で、別の線路を走るJR常磐線快速電車や直通運転している東京メトロ千代田線も一部区間で最大1時間運転を見合わせ、10万人以上に影響が出るトラブルになった。 男性はなぜ線路に降りたのか。駅員に保護された男性は「会社で大事な会議があり、遅れられなかった」と説明したという。「大事な会議」という会社の論理に惑わされ、社会のルールを破った男性に対し、ネット上では「まさに社畜」「この人は奴隷か?」「日本社会の狂気を凝縮したような話だ」などというコメントが寄せられた。
4月16日未明、マグニチュード7.3の地震で大規模な土砂崩れに見舞われた熊本県南阿蘇村の高野台地区。見渡す限りの空間が茶色い土砂に覆われていた。数台のショベルカーが、家があったはずの場所を掘り続けていた。 夜を徹しての捜索作業の末、20日朝に心肺停止状態で発見され、その後死亡が確認された男性は、同地区に住む前田友光さん(65)。連日、捜索作業を現場で見守っていた長男の友和さんがこう語る。 「地震後、父に連絡をとったがつながらず、通行止めの道をなんとか阿蘇まで駆けつけた。土砂崩れを見て、ただただビックリ。正直、もうダメだとは思っていました。捜索の間ずっと、『早く父を出してくれ』と祈っていました」 南阿蘇の豊かな自然が気に入って「隠れ家」として家を購入し、近くのゴルフ場に勤務していたという友光さん。一年の大半をここで過ごし、熊本市内の自宅にいる妻もよく行き来していたという。 「父のすぐ
大学の国際競争力強化を狙った「スーパーグローバル大学」(SGU)構想。文部科学省の肝いりで始まったが、選ばれた大学が不満を募らせている。国の支援が想定より少ない上、予定していなかった仕事も次々発生しているからだ。 「まるで『SGU詐欺』だ」。東日本の大学トップは「びっくりするほど支援の額を値切られた」と話す。 SGUは世界に通用する研究や国際化を進める大学を重点支援するため、文科省が2014年に募集。104大学が計画を提出し、37大学が選ばれた。「世界ランキングトップ100を目指す力のある大学」(タイプA)は最大で年5億円、「グローバル化を牽引(けんいん)する大学」(タイプB)は最大年3億円を、それぞれ最長10年間支援する。 だが、15年度の平均支援額は、タイプAが2億8800万円、タイプBは1億3100万円。1億円未満も5大学あった。「あれだけぶち上げておいてこれか」(西日本の大学)。「
熊本地震に関連する原発報道について「公式発表をベースに」と内部の会議で指示していたNHKの籾井勝人会長が26日、衆院総務委員会で会議について説明した。「事実に基づいて、モニタリングポストの数値などを、我々がいろんなコメントを加味せずに伝えていく」など、公式発表をそのまま伝えるべきだとの考えを改めて示した。現場や専門家からは疑問の声が上がっている。 会議は20日に開かれた災害対策本部会議。関係者によると、籾井氏は「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」などと指示したという。 26日の衆院総務委員会で民進党の奥野総一郎氏から公式発表が何を指すかについて質問されると、籾井氏は、気象庁や原子力規制委員会、九州電力が出しているものをあげた。指示については「原子力規制委員会が安全である、あるいは続けていいということであれば、それをそのまま伝
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