郵便事業会社(JP日本郵便)の宅配便「ゆうパック」の遅配問題で、お中元などの荷物の多くに仕分けのためのラベルが張られておらず、大規模な遅れにつながったことが27日、総務省の聞き取り調査で明らかになった。日本通運の「ペリカン便」と統合するための準備が不足していた事実として重くみており、8月上旬にも業務改善命令を出す方針。 遅配は「ゆうパック」が「ペリカン便」と統合した7月1日の直後から発生。お中元シーズンの出ばなに統合したことで取り扱い荷物量がほぼ倍増し、6日までに34万個超の荷物の配達が遅れた。総務省は日本郵便に対し、30日までに書面で遅配の経緯を報告するよう求める一方、聞き取り調査も実施してきた。 日本郵便の説明では、「ゆうパック」と「ペリカン便」は荷物を仕分けるためのコード番号が異なるため、統合後は新たに6ケタの数字が書かれた共通ラベルを荷物に張ることにした。百貨店などの大口顧客に