いま政府は年金の支給開始年齢を68歳まで引き上げる見直し案を検討中。そうなれば45歳以下の世代は払い損となり、 老後の安泰のためにはWIN5で2億円当てることも大真面目に考えなくてはならなくなりそうだ。一方、競走馬の世界では一足早く”年金”の大幅減額と支給年齢の引き上げが決まって、引退した功労馬たちが厳しい状況に置かれている。 日本では引退馬のうち繁殖にあがれるのは一握りで、残りの多くが屠殺されているのが実状だが、1996年、せめて活躍した馬だけでも命を救おうという働きかけがなされて「引退名馬けい養展示事業」が始まった。これは繁殖や乗馬に供されていない重賞勝ち馬に対して JRAが関連団体(軽種馬育成調教センター)を通して月額3万円を 所有者に交付する制度。2007年には「功労馬繋養展示事業」と改称され、支給範囲も地方ダート重賞の勝ち馬まで広げられた。 しかし、対象馬が200頭以上に増加する