福島国際研究教育機構・土壌ホメオスタシス研究ユニットリーダーの藤井一至さん。長年勤めた筑波の研究所から2025年に福島へ異動した理由のひとつは「福島の田んぼの土の再構築」だった。 土の研究者である藤井一至さんは、京都大学農学部で博士の学位をとった後、ポスドク(博士研究員)時代を含めて、茨城県つくば市の森林総合研究所を研究拠点としていた。しかし、2025年になって福島国際研究教育機構(F-REI)土壌ホメオスタシス研究ユニットに異動した。 F-REIは、「東北地方の復興や科学技術・産業競争力の強化のため」に、2023年に開設したばかりの新しい研究機関だ。福島県浪江町の本部建物はまだ建設中(!)だということで、今は、宇都宮大学陽東キャンパスに研究スペースを借りている。 実は、この異動は、前回も述べた、人工土壌の研究の延長線上にある。 「森林総研に拠点がある間も、福島の放射性物質で汚染された土を

