本来は北海道周辺や深い海にいるホッケやホタルイカなどが神奈川県三浦市周辺の浅瀬に現れ、漁業関係者を驚かしている。 ホッケを持ち込まれた県水産技術センター栽培技術部の工藤孝浩主任研究員(46)は、「三浦市沿岸でホッケが見つかるのは10年ぶりぐらいだが、それも30メートルより深いところ。こんなに浅い場所は記録がない」と話す。 ホッケは、1月26日、同市間口(まくち)漁港の江奈(えな)地区で、釣り船棒面丸の鈴木俊一船長が、湾内にある水深約6メートルの係留所で船を洗っている際に釣り上げた。「アイナメに似ているが違うようだ」と同市にある県栽培漁業協会に持ち込まれたものが、工藤さんの手に届いた。現在、南下してくる親潮(寒流)の勢力が、北上する黒潮(暖流)よりも強く、年間で水温が最低になる時期と重なり、ホッケが浅瀬まで上がってきたと考えられるという。 また、9日に同市油壺(あぶらつぼ)の、水深約20~3