【読売新聞】 4日午後0時10分頃、滋賀県米原市の伊吹山(1377メートル)で、斜面を尻で滑降していた甲良町の会社員女性(47)が、勢い余って下方へ約300メートル滑り落ち、同行者の男性が119番。女性は約1時間40分後、県の防災ヘ
茨城県の女子高生らが新たな化学現象を発見し、権威のある米専門誌に論文が掲載されることが決まった。 専門家は「高校生の論文掲載は世界的な快挙。今後は彼女らの実験結果を、プロの化学者が後追い研究することになるだろう」とたたえている。 茨城県立水戸第二高の数理科学同好会に所属し、今春までに卒業した小沼瞳さん(19)ら5人で、2008年2月の金曜日、「BZ反応」という実験を行った。酸化と還元の反応を繰り返すことにより、水溶液の色が赤と青に交互に変わる。 その日、水溶液の色は想定通り赤で動かなくなった。メンバーは器具を片付けないままカラオケへ。ところが月曜日に実験室に戻ると、液は黄色くなっていた。 予想外のことで、観察を繰り返した結果、赤青の変化が一度止まった後、突然、始まった。全く知られていない現象だったが、試薬の条件が整えば、5~20時間後に変化が再開することを突き止めた。
昨年4月、北海道北見市で長男が両親を殺傷したとされる事件で、殺人などの罪に問われた無職渡辺大起被告(24)の裁判員裁判の第3回公判が2日、釧路地裁(金子大作裁判長)で開かれた。 この日の証人尋問では、重傷を負った父(58)が出廷し、「許されるなら、早く社会復帰させたい」と証言した。 この事件では、母(当時55歳)が包丁で刺されて殺害され、父も数回刺され、一時は生命が危ぶまれた。冒頭陳述などでは、渡辺被告は大学を中退し、公務員試験にも落ち、家に戻ったが、母親に「クズ」などと叱責されたことに腹を立てたとしている。 法廷で父親は「やったことをみつめ、母親を供養しながら強く生きていってほしい。分かるな、大起」と渡辺被告に呼び掛けた。父親は「刑務所に入るのは間違いないと思うが、強く生きていくため、これからも面会で話し合いたい」と述べた。渡辺被告は涙を流し聞き入っていた。
【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】小惑星探査機「はやぶさ」が日本時間13日午後10時51分に大気圏へ突入する。 その直前、地球の撮影に挑む。大気圏突入で燃え尽きるはやぶさ。「7年ぶりに戻ってきた故郷の姿を最後に撮らせてやりたい」という研究者らの思いは通じるか。 はやぶさは同午前9時には地球から27万6000キロ・メートルの距離に迫る。そこから見る地球は地上から見る月の約5倍の大きさになっているはずだ。 しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。 相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏
アルバイトをしていた飲食店から現金などを盗んだとして、和歌山県警岩出署は8日、岩出市中島、無職中山裕二容疑者(21)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。 冷蔵庫から、調味料につけ込んでいた鶏肉約10人前(約1キロ)がなくなっており、店の同僚から「から揚げ好き」として知られていた中山容疑者が浮上した。 発表によると、中山容疑者は4日午後2時45分から3時30分にかけて、同市山崎の飲食店「和創ダイニング登盛(とも)や」=藤田智也さん(37)経営=の勝手口のガラスを金づちで割って侵入し、レジにあった7万2880円のほか鶏肉など3点(計約7500円相当)を盗んだ疑い。中山容疑者は「盗みに入ったら、好物のから揚げ用の肉があり、つい持って帰ってしまった」と話しているという。 同店によると、から揚げは調味料が独特で人気メニューの一つ。中山容疑者は5月初めに退職、まかないでほぼ必ず「から揚げ定食」を頼んでいた
日本司法支援センター(法テラス)のスタートとともに、「司法過疎地」の新潟・佐渡島へスタッフ弁護士1期生として赴任した冨田さとこさん(29)が3年余りの間、多重債務に苦しむ島民の過払い金4億1000万円を取り戻すなど奮闘し、この春、沖縄に転任する。 冨田さんは「小さな島から日本を俯瞰(ふかん)しているような毎日だった」と振り返る。 東京23区の約1・4倍の面積に6万5000人が暮らす佐渡島。法テラス開設前は、男性弁護士(70)が1人だけだった。冨田さんは「過疎地で何でも一人でこなし、成長したい」と希望した。 高校生の頃に弁護士を志し、都立大学(当時)で熱気球部の部長を務めながら、在学中に司法試験に合格。都内の法律事務所で2年間経験を積んだ。先輩に「事件なんか少ないよ」と言われて赴任した。 ◆相談4割が多重債務◆ ところが、事務所を開く前日から、相談予約の電話が鳴り続けた。これまでに受けた相談
【ニューヨーク支局】米ニューヨークのメトロポリタン美術館は24日、同美術館で展示していた20世紀を代表するスペインの画家パブロ・ピカソの作品「役者」に、来場者の女性が誤って倒れかかり、キャンバスが損傷したと発表した。 同美術館などによると、ピカソの初期の作品群を展示していた2階で22日、美術講座に参加していた女性がバランスを崩し、「役者」に倒れかかった。作品の右下部分が長さ約15センチにわたって破れたという。同美術館で修復作業を進めている。 「役者」は1904〜05年の作品で、縦196センチ、横115センチ。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、1億ドル(約90億円)以上の価値がある。ピカソの画風で、青を基調とした「青の時代」から明るい色彩を用いた「バラ色の時代」への移行期にあたるという。
働きアリを「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に分けて、それぞれの集団(コロニー)を作り直しても、一定の割合で「働き者」「怠け者」に分かれることが北海道大学の長谷川英祐(えいすけ)准教授(進化生物学)らの研究でわかった。 誰も働かなくなる時間を減らし、安定した労働力を保つ集団維持の戦略と見られる。茨城県つくば市で開かれている日本動物行動学会で28日発表された。 長谷川さんらは、日本全国にいる「シワクシケアリ」の八つの集団に、1匹ずつ印をつけて幼虫の世話、巣の修復など集団に貢献する「仕事」をどのくらいこなしたか、1か月間行動を観察。そのうち「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」を取り出して、それぞれの集団を作り直した。その結果、どちらも元の集団同様「よく働くアリ」「ほとんど働かないアリ」に、ほぼ同じ割合で分かれた。 働きアリもある程度働くと疲れて休息するが、「働かないアリ」がいるほうが
【ローマ=松浦一樹】世界で栄養不足の状態にある飢餓人口が今年上半期の統計で、10億人の大台を突破する見通しであることが12日わかった。 世界食糧計画(WFP)のジョゼット・シーラン事務局長がロイター通信に語った。 WFPの関連機関である国連食糧農業機関(FAO)が昨年発表した飢餓人口は9億6300万人だったが、アジアやアフリカでは依然、食糧価格が高水準で推移しており、上半期だけでさらに1億500万人増える見通しという。 最新統計はFAOが近く発表する。 WFPは飢餓対策として64億ドル(約6200億円)の食糧支援を求めているが、世界的な金融・経済危機の影響で各国の拠出は計15億ドルにとどまり、アフリカ東部や北朝鮮で支援事業が一部停止に追い込まれているという。
東京都内で最もホームレスが多い上野公園(台東区)周辺で、「地域に迷惑をかけない」「困った時は助け合う」という路上生活の「ルール」を無視するホームレスが増えている。 景気の急激な落ち込みで、一時的に路上生活を余儀なくされている「新参者」が続々集まってくることが要因とみられ、古参組との摩擦やトラブルも広がっている。 JR上野駅に近い「アメ横商店街」。深夜になると、シャッターが降りた店舗の前に、2~3メートルおきに段ボールが並び始める。 ここで半年前から寝ているという男性(58)は2月19日、ビリビリという大きな音で目が覚めた。 目の前にある喫茶店のごみ置き場で、見慣れない男がごみ袋を破き、食べ残しのパンを取り出していた。新顔のホームレス3人も同じようにごみ袋を破いて中身を持ち去っていく。路上には、袋から飛び出たごみが散らばったまま残された。 男性は、ごみ袋の中から食べ物を探す時には、袋の口をき
青森県鰺ヶ沢町赤石町大和田、国道101号沿いの通称「焼きイカ通り」で海産物などを販売する吉田商店で27日朝、販売用に加工していた「ホッケ干し」約300匹が盗まれているのが見つかった。 1人で店を守ってきた吉田セツさん(83)は、「店を始めて25年になるが、こんなひどいことは初めて。悪い人はいるものだね」とがっくり肩を落とした。 観光名所でもある焼きイカ通りは、魚介の生干しや海産物加工品を販売する約10店が軒を並べている。吉田さんの店では、横4メートル、縦3メートルの小屋でホッケを干して加工。26日夕方までホッケを開いては干す作業を続けていたが、翌朝、それまで干したほぼ全部のホッケがなくなっているのに気づいた。小屋にはカラスやウミネコ対策で金網が張られ、出入り口には南京錠がかけられていたが、金網の一部が引きはがされていた。 吉田さんは被害に気づき、あまりの動揺で転倒したといい、「がばっとやら
17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、東京消防庁が実施した救急搬送のトリアージ(患者の選別)について、読売新聞が被害者の搬送時間を調べた結果、「最優先で搬送」と判断された負傷者7人のうち、少なくとも2人が通報から病院収容まで1時間近くかかっていたことがわかった。 トリアージの対象外だった別の2人は30分以内に搬送が始まり、数分で収容されたとみられ、トリアージが、かえって搬送の遅れを招いていた。同庁は、情報伝達など現場の連携ミスが原因とみて救急搬送の運用指針を見直す。 17人の被害者が搬送された12病院は現場から700メートル〜数キロの範囲にあり、搬送時間は数〜十数分程度。このため都や同庁、医療関係者などで作る「検証委員会」が今回の救急活動を検証している。今回の事件では発生3分後の6月8日午後0時36分ごろに最初の119番があり、7分後に1台目の救急車が現場に着いて応援を要請し、3
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